♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■人を見たら?

2006年11月27日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。

 あのー、「人を見たら泥棒と思え」なんて言うことばがありますよねえ。「外には七人の敵がいる」とかですね、「兄弟も他人の始まり」だとか、何かこう人間不信に通ずるそういうことばが一般にあるということですよね。

 で、和辻哲朗という哲学者が言ったことばですけれども、「人間性の回復というのは人間性(じんかんせい)の回復による」という言い方をいたしました。人間性(じんかんせい)というのは「人間性」で、字はおんなじですね。人間が人間であるというのは、人は人と人との間にしか生きられない、人と人との間に生きるように人間は造られている。なのにお互を、「人を見たら泥棒と思え」とかですねえ、「外には七人の敵がいる」とか、敵とこう看做したりというふうなことというのはですね、何かどこかおかしいのではないかなあというふうに思われたりする訳なんですね。で、これは確かにだからその人間性--人間が人間らしい人間になるという--それは人間性(じんかんせい)が回復しなきゃいけないのだということ、これは確かなことではないかなあというふうに思われる訳ですね。

 で、聖書を見ますと、アダムとエバが神様に背いて顔向けできないようになってしまった時に、このー、夫婦の間でも、アダムとエバの間でも、何となく責任転嫁--罪のなすりあいって言いましょうかね--、そういうふうな事が起きてきました。そして、その子どもたちですけれども、カインとアベルという子どもがいたんですが、カインは弟アベルを、ま、あることから妬んでですねえ、弟を殺してしまうというふうな事件がもう人類の最初の家庭の中から起きていったんですね。

 で、神様に顔向けできないというふうなその縦の関係が壊れていった時に、横の関係つまり人間性(じんかんせい)ですね、人間性(にんげんせい)・人間関係の間にひびが入ってしまったということが聖書の最初の所から見ることができる訳なんですね。

 私たちはその人間性(じんかんせい)の回復ということのために人間性(人間性)の回復ということのために大事なことはやっぱり神との関係が新しく是正されるっていうことが必要なんだろうなあというふうに思います。イエス様が、「新しくなりなさい」(ヨハネの福音書3章3節、7節)と言うのは、そういう意味での関係の回復ということですね。

 ( PBA制作「世の光」2006.11.27放送でのお話しより)


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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