木犀の香に誘わるる寺参り ひよどり 一平
(もくせいのかにさそわるるてらまいり)
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私の嗅覚は老化していて、少し離れただけで、どのような芳香も匂わない。
だから、「木犀の香に誘われ」などということは、実はほとんどあり得ない。
しかし、視覚が「あっ、金木犀だっ」と発見すれば、ややあってから嗅覚も感知する。(感知したようなつもりになる)。
まったく困ったものだ。
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17日の朝のこと。タクシー運転手はとても乱暴だった。
信号が変わる直前のT字路に突っ込んで、急ブレーキを踏んだ。私は仕切り版に頭をぶっつけた。かなりの衝撃だった。
その日はさほどでもなかったが、徐々に全身がおかしくなってきた。
今は、言うに言えぬ不愉快な感じに襲われている。
明日、身体の状況によっては、お医者に診てもらうつもりだ。