環境保全型の水田を維持し蛍を呼びたいと地域の人々が努力されている。和田未来農業研究会であるが、発足当初からザリガニの洗礼を受けている。長野の高山村に見学に行き、冬期湛水の深水をすれば草も生えずいいよということであったが、はじめたその年から、ザリガニの繁殖が急速に進み田植え後イネの苗が食われてしまった。生き物とのかかわり方はその水田のバランスが大切で水田の均平がまず第一である。次にはザリガニを食べる生き物がどれだけいるかということである。香取の藤崎芳秀さんの水田ではカエルがいて、種類も多様である。ガマガエルからヒキガエル、日本アカガエル、東京だるまがえる、シュレーゲルアマガエル、それにジャンボタニシ、や普通のタニシなど中小の動物がいてさらには蛇の類が生息してその上に鳥たちがいる。鳥が水田の頂点である。佐倉でもガマガエルがいて外来のカミツキガメもいる。しかしそのバランスの問題である。小動物が生活しやすい環境であるかも問われている。現状の水田から見てみよう、Tさんの水田、開帳性のあるイネである。新しい分げつ茎が食害を受けているようだ。隣のFさんの水田には畦ぎわにたくさんのザリガニがいて、やはり深いところの両端が完全に空地になっている。
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