こんばんは、白黒茶々です。
非常事態の中、季節は新緑の5月へと入っていったのですけど、波狛日記はまだ3月末頃の話です。 ということで、前回から私・波・狛の白黒茶々家の1人と2頭は、豊橋市に来ています。
こちらは豊橋公園や市役所のすぐ近くにある豊橋市公会堂にございます。 昭和6年(1931年)に中村與資平氏の設計によって建てられたロマネスク様式の建築物です。国の登録有形文化財となっているのですけど、現在でも公会堂として使われています。
創建時に屋根を飾っていた鷲の像は地上に降ろされているのですけど、かなり大きいですね。 それに、手前の白い子羊たち(?)がさらわれてしまいそうな迫力です。 そうそう、豊橋といえば………
現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」で、古山裕一(窪田正孝)の相方の関内音(二階堂ふみ)が在住しているということもあって、しばしば登場しています。 音のモデルとなった古関(旧姓内山)金子さんも、実は豊橋出身なのですよ なので、市内でロケがおこなわれたりもしました。第1話に出てきたホールは先述した公会堂で、これからも音楽ホールとしてしばしばドラマに出てくると思われます。 それから、幼少期の音(清水香帆)が父安隆(光石研)に励まされる場面で背景に映っていた石垣は、吉田城のものであります。
その公会堂から程近いところにあるハリスト正教会は大正2年(1913年)に建てられたもので、こちらは国の重要文化財に指定されています。 「エール」に出てきた教会か?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんけど、残念ながら違うのですよ。 ちなみに双浦環(柴咲コウ)が唄ったのは明治村の教会で、裕一少年(石田星空)が音ちゃんの唄に聴き惚れたのは、福島にあるヤツでした。
それから、13階建ての豊橋市役所の東館の最上階にある展望ロビーは、土日祝日でも開放されています。 せっかくなので、上ってみることにしましょう。 あ、建物内はペット不可なので、波と狛は車の中で待機していてくださいませ。
眼下の豊橋公園や先ほど見てきたハリスト正教会はもちろんのこと、中核都市の豊橋市には高層建築がほとんどないこともあって、ここからは市内を一望することができました。 また、その一角には「手筒花火体験パーク」なるものがあるというので、さっそくそちらに行って体験してきましょう
うおおおお~ すごい迫力です。
手筒花火は、豊橋が発祥の地と云われています。むしろや縄を巻いた竹筒に火薬を詰めて作った花火に火をつけ、そいつを縦に担ぐと、10数mもの高さまで火の粉が上がります。 私の地元の遠州新居に伝わったものは、そいつを脇に抱えつつ練り歩くのですけど、本家本元の手筒花火はその場で直立不動。そして、底がズボッ と抜ける「はね」をもって、その花火は終わります。
ひょっとして皆さんは、いきなり私が手筒花火を上げたと思い込み、ドキッとされたでしょうか?もしそうなら、私の思うツボです。 ちなみにこの絵は、昨夏に湖西市であったお祭りに、豊橋の手筒花火が出張してきたものであります。
ということで、現実の絵はこちらになります。 火の粉が降りかかっても焦げたり穴が空かないような厚手の法被と、空の手筒花火の小道具は、その場では貸し出し自由。 皆さまもこちらにお越しの際には、それらを使ってなりきり写真を撮ってみてくださいませ
しかし、大迫力の手筒花火のジオラマが壁一面にある撮影コーナーは、私の手前横の位置でした。帰った後にそのことに気付いた私は、沈みました。
そういえば「エール」では、縁日デートに行った裕一と音の目の前で、手筒花火が披露されていましたね。 2人の恋はそれ以上に燃え上がって、スピード婚となって……… ドラマの今後の行方からも目が離せません。
そうそう、音のモデルとなった古関金子さんが豊橋出身ということもあって、地元出身で在住もしている漫画家の佐野妙さんが、「まんがでわかる!古関金子さん」なる小冊子を手がけました。
金子さんの略歴を、わかりやすく愛嬌をもって描かれたこの漫画を読めば、「エール」の面白さも倍増することでしょう。 なお、この小冊子は豊橋市役所1階のじょうほうひろばやJR豊橋駅の改札外などで配布しているのですけど、Webでも見ることができます。
さらに今年の2月には、佐野妙先生の作品の………
「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」の1巻が発売されました。 豊橋に引っ越してきた女子高生の国元ほのかが、ボランティア部の吉田ちぎり先輩と出逢ったところから物語は始まるのですけど……… 根っからの豊橋の地元民で三河弁を使いまくるちぎりに、ほのかは翻弄されまくります。 そのつかみとなる話が「豊橋は530運動発祥の地」なのですよ さらに読み進めていったら、530運動にちなんだモニュメントが市役所の前にあるというので………
さっそく行ってみました 確かにインパクトありありの構造物なのですけど、豊橋市民でもこの存在を知っているのは、1割にも満たないとのことです。
それから豊橋には、手頃な値段で美味しいお菓子のブラックサンダーの製造元でもある、有楽製菓の工場もあります。 そういうこともあって、「だもんで豊橋………」にもブラックサンダーはしばしば登場するのですけど………
同市内を走る路面電車のなかで、ブラックサンダーカラーにラッピングされた車両を見かけたら、私でもついテンションが上がってしまいます。
その他には豊橋モーニングやうずらカッターなど、「だもんで豊橋………」は豊橋のローカルネタが満載で、作者の地元愛がひしひしと伝わってきます。 しかも、特集本として単発で出たというワケではなく、これからも続きが出るなんてスゴいことです 私は静岡県の最西端に住んでいて、県境を隔てた豊橋市のお店のチラシが新聞に入ってきたり、そちらも行動圏に入っていることから、もう片足を突っ込んでいるようなもので、親しみを感じています。
残念ながら今はコロナ禍のおかげで私との間に見えない高い壁ができてしまいましたけど、世の中が落ち着いたら片足とは言わず、腰ぐらいまで浸かりに行きたいです。
朝ドラの「エール」は豊橋が第2の舞台ということもあって、三河弁が出まくっていますよね。 私もつい引き込まれてしまいます。
そういう私は、小学生の頃に旧浜北市から旧新居町に引っ越したのですけど、こちらのほうは「~りん」とか言っているのに驚かされてしまいました。
県境なんで、遠州弁でも豊橋弁に近いだよね。
高校の時 浜松の連中が、同じ遠州なのに言葉がおかしいと言われましたよ。豊橋訛りがあるってね。あんまり意識ないけど、...りん。って浜松
の衆は言わないもんね。浜名湖より西は、三河の影響が強いね。