波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

「おんな城主 直虎」後の井伊谷

2018-11-14 00:31:43 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
現在放送中のNHKの大河ドラマ「西郷どん」は残り5話(11月14日現在)だけとなり、終盤の大きなヤマ場を迎えつつあります。 なかには「史実に反してもいいから、どうか西郷さんを死なせないで」という熱狂的なファンの方もいらっしゃるかも知れません。
その一方で、来年の大河ドラマは何なのかご存知でしょうか?答えは「いだてん~東京オリムピック噺~」であります。 宮藤官九郎さんの原作・脚本で、日本人として初めてオリムピック(オリンピック)に出場した金栗四三(中村勘九郎)と、1回目の東京オリンピックの招致に尽力した田畑政治(阿部サダヲ)の2人の男の物語です。そのうちの田畑政治は、私の地元の浜松市出身なのですよ そういうこともあって、こちらではすでに彼の名前を売り込む活動が始まりつつあります。 そういう私も、来年に入ってから、彼が関わった場所をと一緒に訪ね歩く所存にございます。あ、それから「いだてん」のナレーションは、彼らがいた時代に活躍していた落語家の古今亭志ん生師匠に扮したビートたけしさんがやることになっています。



これからの予定はそのような感じですけど、皆さんは昨年の大河ドラマのことはまだ覚えていらっしゃるでしょうか? まさか、タイトルまでも忘れたなんて言わないでくださいよ。箔波日記の今回のタイトルを見て「ああ、ああ………」というのもギリギリセーフとするので、どうかご安心くださいませ。 はい、「おんな城主 直虎」にございます。そちらのドラマも浜松市が舞台となったので、昨年はこちらのほうは直虎フィーバーが巻き起こって、大いに盛り上がりました。 その放送が終わってからもうじき1年近くにもなるのですけど、ドラマの中心となった浜松市北区井伊谷(いいのや)は今はどうなっているのでしょうか?私は波と一緒に訪れてみることにしました。



………といいつつも、私たちはそこに行く途中にある浜名湖サービスエリアに寄り道していきました。 こちらはこの日も旅の途中で立ち寄った人たちで賑わっていて、ワンコ連れもちらほらいました。しかし、スピマジックはありませんでした。



その一方で、ちょうどみかんが旬の時季ということもあって、その詰め放題もやっていました。 小さめのビニール袋に入るだけ入れて300円。我こそは という方は、ぜひ挑戦してみてくださいませ。



こちらのSAは、浜名湖を見渡せる高台の上にあります。 そこで写真を撮ったら、いよいよ井伊谷に向かいますよ



………ということで、やって来ましたよ 田んぼのど真ん中に浮き島のようになっているところは、「おんな城主 直虎」でもキーポイントとなった、井伊共保(ともやす)公出生の井戸にございます。ちょうど収穫前の黄金の稲穂に囲まれていて、いい感じですね。 さらに、あちらの囲いの中には石碑や井戸があるのですけど、井戸の蓋が開いているので、覗かせていただきます。



う~む……… さすがに底が埋まっていますね。 初代当主の共保はこちらの井戸で生まれたとも、拾われたとも云われているので、井伊家発祥の地でもあるのですよ。
ここから歩いてすぐのところに、ドラマでは重要な拠点となり、井伊谷観光ではハズせない龍潭寺があるのですけど………



いきなりヤマ場を持ってきてしまうのもナンなので、妙雲寺(自耕庵)から入らせていただきます。こちらは井伊直虎が晩年を過ごしたとされるところで、その本堂には彼女と南渓和尚の位牌が安置されています。



う~む……… 閉まっていますね。こちらのお寺は長いこと住職が不在で、「おんな城主」の放送前後の週末には、ボランティアのお年寄りが交代で管理&公開してくれたのに。 とにかく、ぜひ見ておきたいところだったのですよ。



次は、渭伊神社であります。こちらは、古代から井伊谷の大産神として崇敬されてきたそうです。



さらにその裏側の小さい丘の上には………



古墳時代から祭祀の場として使われてきた、天白磐座(てんぱくいわくら)遺跡があります。こちらは現在でもパワースポットとなっています。また「おんな城主」ではロケ地にもなり、その第1話では、おとわ(のちの井伊直虎)、亀乃丞(井伊直親)、鶴丸(小野政次)の遊び場になっていましたね。



そうしたら、お待たせしました!いよいよ龍潭寺に参ります。こちらは「おんな城主」をやっていた頃は臨時駐車場も満車になるほどの大賑いだったのですけど、今回私たちが訪れたのが午前の早い時間帯だったからでしょうか?お寺のまん前の駐車場にすんなりと入ることができました。



お寺の境内は、ワンコを連れて自由に散策することができます。 その左手には、直政の無事成長を願って植えられたという、樹齢400年以上にもなる凪の巨木があります。



立派な仁王門は、近年再建されたものであります。 そのまた向こうには………



延宝4年(1676年)に建てられた本堂が聳え立っています。 龍潭寺の歴史は古く、奈良時代に行基が開創したと云われています。 平安時代には寺域が井伊家初代共保の支配下となり、室町時代には20代直平に帰依された黙宗瑞淵禅師が、新たな龍潭寺の開山となりました。それ以降は京都妙心寺流派の臨済宗のお寺として再生し、龍潭寺二世の南渓和尚は、井伊家再興に貢献することになる直虎を育てました。



境内には、井伊家代々のお墓もあるのですよ。ちなみに奥から直盛妻(千賀)直虎直親直親妻(しの)直政となっております。



それから、中野直由新野左馬助といった、井伊家を支えてきた家臣の墓所もありました。



江戸時代中期に建てられた本堂庫裡と、こちらの開山堂は、いずれも県指定文化財となっております。 そのまた奥の、井伊家の位牌や木座像が納められている御霊屋は、この時は修理中でした。
このあたりで有料ゾーンの屋内に入りたいのですけど、そこからはワンコはNGなので、波ちゃは車の中で待っていてくださいませ。

本堂の廊下は鶯張りとなっているので、その音ときしみ具合を楽しみながらお歩きくださいませ。 その正面となる南側には………



枯山水の「補陀落の庭」が広がっています。こちらの庭は、浜名湖を表現しているとのことです。



さらに順路を進んで、本堂の廊下のコーナー上には、左甚五郎作と伝わる一刀彫りの龍が掲げられています。 これはかつてあった大仏殿の蛙股の装飾に使われていたそうです。



本堂の裏手となる北側には、江戸時代初期に小堀遠州によって造られた、池泉鑑賞式庭園があります。こちらは龍潭寺では最も有名なところで、パンフレットの表紙にもなっています。 その庭を、縁側の長座布団に座ってゆっくりと眺めていたいですね。 せっかくなので、その全体を見渡せるところまで行ってみます。そこで私が見た風景は………



う~む……… 池のまわりに植え込みや岩を配分して造られた庭は素晴らしいのですけど、それらの借景となっている御霊屋が修理中なのが惜しかったです。 それでも、完全体ではない風景だとしても、見る価値はありました。

「おんな城主 直虎」が終わったあとの龍潭寺も含めた井伊谷は、最盛期のような人の波はなかったのですけど、犬の波は……… いや、とにかく静かな中でも、たまに団体客が訪れたりして、そこそこ賑わっていました。 ドラマの放送中に行きそびれた方だけではなく、また気になり出した方も、ぜひ井伊谷にお越しくださいませ。
直虎紀行を終えた私たちは、さらに次の目的地に向かいました。 龍潭寺と同じ湖北五山の1つなのですけど、そちらでは私は境内の散策だけではなく、ン十年ぶりに⚪⚪⚪⚪をしました。 出家や剃髪まではいかないのですけど、そのお寺で体験できる⚪⚪⚪⚪とは?次回に続きます。


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