こんばんは、白黒茶々です。
作家・池井戸潤氏の小説の「空飛ぶタイヤ」が映画化され、今月の15日から公開が始まりました。 池井戸氏の作品といえば、先にドラマ化された「陸王」や「下町ロケット」が有名ですよね。 しかし、私は今までに彼の作品やドラマを読んだことも観たこともありませんでした。 それでも、彼が手掛けたものには中小企業の心意気とか、ものづくりに賭ける人の物語とか、私たち庶民の視線から見た作品が多く、判官贔屓も手伝って、共感を呼びます。ところで「空飛ぶタイヤ」とはどのような話なのでしょうか?
池井戸氏の作風から推測すると……… 下町ボブスレーのように、町工場が力を合わせて空飛ぶタイヤだから……… つまり、航空機の離着陸の衝撃に耐えられるタイヤを開発して、実用化するところまでこぎつけるってトコでしょうか。
しかし、あとになってから全く違うということがわかりました。ふぅ~、人に話す前にハッキリしてよかった。
※………って、そのことを大々的にブログに書いてしまったら、何にもならないのでは?(編集部注)
せっかくなので「空飛ぶタイヤ」の大まかな内容を説明しておきます。 トレーラーの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社の社長(長瀬智也)が、家族や会社、自分の正義を守るためにリコール隠しをする大企業に立ち向かっていく話とのこと。
私も中小企業で働く身で、トレーラーも含めてタイヤを扱う仕事をしているので、とても気になります。 さらに、主役の長瀬智也君に加えて、ディーン・フジオカさん、高橋一生君などのイケメンも出演していて、かなりの力作ときたもんだ これは是非、観に行かなければ
………ということで、やって来ましたよ またしても、県境をまたいだ愛知県豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に。こちらの映画館は、午前中に始まる作品は曜日に関係なく1100円で鑑賞することができるのですよ。 ただし、来るたびに販売員から会員カードを作ることを勧められるのですけど。
私の目当てとなる「空飛ぶタイヤ」のスクリーンは「当館人気No.2」となっているのに、空席が目立っていました。ま、まあ映画を観るスタイルは、人それぞれということで。 そうしたら、その本編が始まるまでは、いつものごとく公開間近の映画の予告編を観ながら待つことにしましょう。
まずは「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」です。 なんか、ヘンな日本人が割り込んでいるのですけど……… ハン・ソロは、写真では長い足を投げ出しているヤツです。 アメリカの大人気SF映画の「スター・ウォーズ」シリーズに登場するキャラクターで、今回の作品は相棒のチューバッカ(いわゆる野獣で、190歳)との友情など、彼の若き日々が描かれています。チューバッカと共に密輸業を営む無法者だったのですけど、ルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナとの出会いをきっかけに銀河帝国との戦いに加わることに。 この「ハン・ソロ」は、今回の箔波日記が更新される頃には公開されています。
次は「劇場版 ポケットモンスター みんなの物語」です。ポケモンはあまりにも有名なので説明するまでもないのですけど、前作の「キミにきめた!」に続く物語であります。 今回の作品には、ルギアという伝説のポケモンが登場し、サトシやピカチュウ、それにそれぞれの想いを抱いた人たちが取り巻き……… 7月13日の公開まで、お待ちくださいませ。
映画館のディスプレイのサトシのところに立ってみると、なんということでしょう 自分がモンスターボールを持っているようなカラクリとなっているではありませんか しかし、私はテレがあってできませんでした。
3つ目は「パンク侍、斬られて候」にそうろう 綾野剛さん演じる超人的剣客のハッタリによって、未曾有の事態が巻き起こるというのですけど……… 12人のクセ者が次々と現れ、ハッタリ合戦、恋の行方、天変地異、……… 衝撃的な映像が、実写で映し出されるそうです。 それにしても、サルの特殊メイクがカンペキ過ぎて、その役を永瀬正敏さんがやっているのがわからないほどです。ちなみにパンクが始まるのは、6月30日からとなっております。
あともう1つ、よろしいでしょうか?ということで「未来のミライ」であります。 「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」などを手掛けた、細田守監督の最新作が、いよいよ7月20日から始まります 甘えん坊の4歳の男の子くんちゃんと、未来からやって来た妹のミライちゃん。この2人を中心にして、過去から未来につながる家族と命の物語が展開するというのですけど………
私は細田監督の絵は好きです。 しかし「サマーウォーズ」などは時空の行き来などがあって、最後まで意味がわかりませんでした。 それでも「未来のミライ」は、この夏の話題作となるような気がします。
そうしているうちに、いつものごとく「ノーモア映画泥棒」の映像が映し出され……… ポップコーン男のポップコーンのはじけ具合は、今回もお見事でした。 ………と、とにかく、いよいよ「空飛ぶタイヤ」の本編が始まりますよ
赤松徳郎(長瀬智也)は、父親から受け継いだ赤松運送という運送会社の社長をやっていました。 ある晴れた日の午後に、彼のもとに1通の連絡がありました。 それは、赤松運送のトレーラーのタイヤが、脱輪事故を起こしたというものでした。さらに、そのタイヤが歩道を歩いていた母子に襲いかかり、直撃を受けた主婦の柚木妙子(谷月美月)は即死。
港北中央署の刑事・高幡真治(寺脇康文)は、真っ先に赤松運送の整備不良を疑い、同社の家宅捜索に乗り出しました。 それだけではなく、世間やマスコミ、銀行からもバッシングを受け、赤松は窮地に陥ります。 そのような中で、赤松運送の車両は自社で点検・整備していて、その記録簿から整備担当の門田駿一(阿部顕嵐)は基準以上に厳しく仕事をしていたことが判明。 一度はクビを言い渡してしまった門田に、赤松は謝りに行きました。
赤松は事故のことを調べていくうちに、その数年前にも他の運送会社で同じメーカーのトレーラーが同じ事故を起こしていたことが判明しました。 車両の欠陥を疑うようになり、製造元である大手自動車会社のホープ自動車の販売部カスタマー戦略課課長の沢田悠太(ディーン・フジオカ)に問い合わせたのですけど、なかなか取り合ってもらえませんでした。
再三にわたる赤松の要求を疎ましく思いながらも、沢田は同僚の小牧重道(ムロツヨシ)や杉本元(中村蒼)らとともに調査を進めました。 そうしていくうちに、彼らは社内でひた隠しにされているある事実を知るのでした。 ちなみに、このときのキーワードは「T会議」です。
同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部の井崎一亮(高橋一生)は、週刊潮流の記者・榎本優子(小池栄子)に、同じ系列で取引先でもあるホープ自動車について探りを入れられ、その杜撰な経営計画とあるウワサから、疑念を抱くように。
それぞれ立場の違う3人が行き着いた先にあった真実は、大企業の「リコール隠し」だったのです 過去にも行われていたその所行は、二度とあってはならないことなのですけど………
組織の上層部にいる狩野威(岸辺一徳)が立ちはだかり、あらゆる手を使って社内だけでなく社外にも圧力をかけ、脱輪事故の問題をもみ消そうとしました。
赤松の会社は事故で信頼を失い、取引先からは仕事を、銀行からは融資を断られ、さらに事故の犠牲者の夫からも慰謝料の訴訟を起こされ、絶体絶命の状況に追い込まれてしまいました。 果たして、彼らは大企業にどう立ち向かっていくのでしょうか?さらに、彼らに勝機はあるのでしょうか?
「空飛ぶタイヤ」は、平成14年(2002年)のM社製のトラックの脱輪による母子死亡事故やリコール隠しなど、実際にあったことに基づいて作られています。 さらに中小企業の立場の弱さ、大企業の内部告発、………など、かなり掘り下げているので、リアリティーもあります。それに、先述したように私も中小企業にいる身で、トレーラーのタイヤの整備に関わる仕事をしていることもあって、「うんうん」と(上映中なので、心で)言いながら観ていました。 それから、長瀬君、ディーンさん、一生君の主役級のイケメン3人衆はもちろんのこと、彼らの脇を固める脇役も、いい味出していましたよ。
まず、先代社長の代から赤松運送を支えてきた宮代直吉(笹野高史)は、赤松の爺や的存在です。ただし、赤松がリコール隠しに踏み込み、ホープ自動車側から金で解決する案を出された際には、その金額を聞いたり、赤松運送の社員の生活を守るために、その金を受け取ることに前向きだったという、現実路線派だという面も。
次は、深キョン(深田恭子)演じる、赤松の妻の史絵です。彼女は窮地に追い込まれた赤松を献身的に支え、脱輪事故のことで学校でいじめを受けるようになった息子のほうも、独自の方法で解決しました。 赤松が、先代社長の彼の父の仏壇に無言で語りかけていたら「『会社を継いだんだけど、オレは社長の器ではなかった』ってトコかしら」とか、彼が「万事休す」というところまで追い詰められ、頭に「死」がよぎったときに「まさか、とんでもないことを考えてるんじゃないの?」と言い当てたり、鋭い面もあります。
最後は、リコール隠しの黒幕の狩野威を演じている岸辺一徳さんですけど……… ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」では、未知子(米倉涼子)が彼のことを「師匠」といって信頼するほどのいい役なのに、こちらでは迫力を感じるほどの悪役なのですよ。対極的なそれらの役を見事に演じるなんて、スゴいことです。
原作は長編小説と思われるのですけど、これを2時間ほどの映画の枠に収めるために、特に前半部分はかなり急な展開となっています。 それでも、作品の大事な部分は丁寧に描かれているので、バランスがよい上にわかりやすく、観賞後の気分はスッキリさっぱりとしていました。もちろん、私は今回は寝ませんでしたよ
そういえば、長瀬君は以前にタイヤのテレビCMにも出ていたような……… とにかく、映画「空飛ぶタイヤ」はたくさんの要素が含まれていて奥が深く、観てソンはないので、少しでも気になる方は映画館にお駆け込みくださいませ
タイヤカフェの店長の復帰を願っている方は、こちらに投票してやってください。
作家・池井戸潤氏の小説の「空飛ぶタイヤ」が映画化され、今月の15日から公開が始まりました。 池井戸氏の作品といえば、先にドラマ化された「陸王」や「下町ロケット」が有名ですよね。 しかし、私は今までに彼の作品やドラマを読んだことも観たこともありませんでした。 それでも、彼が手掛けたものには中小企業の心意気とか、ものづくりに賭ける人の物語とか、私たち庶民の視線から見た作品が多く、判官贔屓も手伝って、共感を呼びます。ところで「空飛ぶタイヤ」とはどのような話なのでしょうか?
池井戸氏の作風から推測すると……… 下町ボブスレーのように、町工場が力を合わせて空飛ぶタイヤだから……… つまり、航空機の離着陸の衝撃に耐えられるタイヤを開発して、実用化するところまでこぎつけるってトコでしょうか。
しかし、あとになってから全く違うということがわかりました。ふぅ~、人に話す前にハッキリしてよかった。
※………って、そのことを大々的にブログに書いてしまったら、何にもならないのでは?(編集部注)
せっかくなので「空飛ぶタイヤ」の大まかな内容を説明しておきます。 トレーラーの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社の社長(長瀬智也)が、家族や会社、自分の正義を守るためにリコール隠しをする大企業に立ち向かっていく話とのこと。
私も中小企業で働く身で、トレーラーも含めてタイヤを扱う仕事をしているので、とても気になります。 さらに、主役の長瀬智也君に加えて、ディーン・フジオカさん、高橋一生君などのイケメンも出演していて、かなりの力作ときたもんだ これは是非、観に行かなければ
………ということで、やって来ましたよ またしても、県境をまたいだ愛知県豊橋市にあるユナイテッドシネマ豊橋18に。こちらの映画館は、午前中に始まる作品は曜日に関係なく1100円で鑑賞することができるのですよ。 ただし、来るたびに販売員から会員カードを作ることを勧められるのですけど。
私の目当てとなる「空飛ぶタイヤ」のスクリーンは「当館人気No.2」となっているのに、空席が目立っていました。ま、まあ映画を観るスタイルは、人それぞれということで。 そうしたら、その本編が始まるまでは、いつものごとく公開間近の映画の予告編を観ながら待つことにしましょう。
まずは「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」です。 なんか、ヘンな日本人が割り込んでいるのですけど……… ハン・ソロは、写真では長い足を投げ出しているヤツです。 アメリカの大人気SF映画の「スター・ウォーズ」シリーズに登場するキャラクターで、今回の作品は相棒のチューバッカ(いわゆる野獣で、190歳)との友情など、彼の若き日々が描かれています。チューバッカと共に密輸業を営む無法者だったのですけど、ルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナとの出会いをきっかけに銀河帝国との戦いに加わることに。 この「ハン・ソロ」は、今回の箔波日記が更新される頃には公開されています。
次は「劇場版 ポケットモンスター みんなの物語」です。ポケモンはあまりにも有名なので説明するまでもないのですけど、前作の「キミにきめた!」に続く物語であります。 今回の作品には、ルギアという伝説のポケモンが登場し、サトシやピカチュウ、それにそれぞれの想いを抱いた人たちが取り巻き……… 7月13日の公開まで、お待ちくださいませ。
映画館のディスプレイのサトシのところに立ってみると、なんということでしょう 自分がモンスターボールを持っているようなカラクリとなっているではありませんか しかし、私はテレがあってできませんでした。
3つ目は「パンク侍、斬られて候」にそうろう 綾野剛さん演じる超人的剣客のハッタリによって、未曾有の事態が巻き起こるというのですけど……… 12人のクセ者が次々と現れ、ハッタリ合戦、恋の行方、天変地異、……… 衝撃的な映像が、実写で映し出されるそうです。 それにしても、サルの特殊メイクがカンペキ過ぎて、その役を永瀬正敏さんがやっているのがわからないほどです。ちなみにパンクが始まるのは、6月30日からとなっております。
あともう1つ、よろしいでしょうか?ということで「未来のミライ」であります。 「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」などを手掛けた、細田守監督の最新作が、いよいよ7月20日から始まります 甘えん坊の4歳の男の子くんちゃんと、未来からやって来た妹のミライちゃん。この2人を中心にして、過去から未来につながる家族と命の物語が展開するというのですけど………
私は細田監督の絵は好きです。 しかし「サマーウォーズ」などは時空の行き来などがあって、最後まで意味がわかりませんでした。 それでも「未来のミライ」は、この夏の話題作となるような気がします。
そうしているうちに、いつものごとく「ノーモア映画泥棒」の映像が映し出され……… ポップコーン男のポップコーンのはじけ具合は、今回もお見事でした。 ………と、とにかく、いよいよ「空飛ぶタイヤ」の本編が始まりますよ
赤松徳郎(長瀬智也)は、父親から受け継いだ赤松運送という運送会社の社長をやっていました。 ある晴れた日の午後に、彼のもとに1通の連絡がありました。 それは、赤松運送のトレーラーのタイヤが、脱輪事故を起こしたというものでした。さらに、そのタイヤが歩道を歩いていた母子に襲いかかり、直撃を受けた主婦の柚木妙子(谷月美月)は即死。
港北中央署の刑事・高幡真治(寺脇康文)は、真っ先に赤松運送の整備不良を疑い、同社の家宅捜索に乗り出しました。 それだけではなく、世間やマスコミ、銀行からもバッシングを受け、赤松は窮地に陥ります。 そのような中で、赤松運送の車両は自社で点検・整備していて、その記録簿から整備担当の門田駿一(阿部顕嵐)は基準以上に厳しく仕事をしていたことが判明。 一度はクビを言い渡してしまった門田に、赤松は謝りに行きました。
赤松は事故のことを調べていくうちに、その数年前にも他の運送会社で同じメーカーのトレーラーが同じ事故を起こしていたことが判明しました。 車両の欠陥を疑うようになり、製造元である大手自動車会社のホープ自動車の販売部カスタマー戦略課課長の沢田悠太(ディーン・フジオカ)に問い合わせたのですけど、なかなか取り合ってもらえませんでした。
再三にわたる赤松の要求を疎ましく思いながらも、沢田は同僚の小牧重道(ムロツヨシ)や杉本元(中村蒼)らとともに調査を進めました。 そうしていくうちに、彼らは社内でひた隠しにされているある事実を知るのでした。 ちなみに、このときのキーワードは「T会議」です。
同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部の井崎一亮(高橋一生)は、週刊潮流の記者・榎本優子(小池栄子)に、同じ系列で取引先でもあるホープ自動車について探りを入れられ、その杜撰な経営計画とあるウワサから、疑念を抱くように。
それぞれ立場の違う3人が行き着いた先にあった真実は、大企業の「リコール隠し」だったのです 過去にも行われていたその所行は、二度とあってはならないことなのですけど………
組織の上層部にいる狩野威(岸辺一徳)が立ちはだかり、あらゆる手を使って社内だけでなく社外にも圧力をかけ、脱輪事故の問題をもみ消そうとしました。
赤松の会社は事故で信頼を失い、取引先からは仕事を、銀行からは融資を断られ、さらに事故の犠牲者の夫からも慰謝料の訴訟を起こされ、絶体絶命の状況に追い込まれてしまいました。 果たして、彼らは大企業にどう立ち向かっていくのでしょうか?さらに、彼らに勝機はあるのでしょうか?
「空飛ぶタイヤ」は、平成14年(2002年)のM社製のトラックの脱輪による母子死亡事故やリコール隠しなど、実際にあったことに基づいて作られています。 さらに中小企業の立場の弱さ、大企業の内部告発、………など、かなり掘り下げているので、リアリティーもあります。それに、先述したように私も中小企業にいる身で、トレーラーのタイヤの整備に関わる仕事をしていることもあって、「うんうん」と(上映中なので、心で)言いながら観ていました。 それから、長瀬君、ディーンさん、一生君の主役級のイケメン3人衆はもちろんのこと、彼らの脇を固める脇役も、いい味出していましたよ。
まず、先代社長の代から赤松運送を支えてきた宮代直吉(笹野高史)は、赤松の爺や的存在です。ただし、赤松がリコール隠しに踏み込み、ホープ自動車側から金で解決する案を出された際には、その金額を聞いたり、赤松運送の社員の生活を守るために、その金を受け取ることに前向きだったという、現実路線派だという面も。
次は、深キョン(深田恭子)演じる、赤松の妻の史絵です。彼女は窮地に追い込まれた赤松を献身的に支え、脱輪事故のことで学校でいじめを受けるようになった息子のほうも、独自の方法で解決しました。 赤松が、先代社長の彼の父の仏壇に無言で語りかけていたら「『会社を継いだんだけど、オレは社長の器ではなかった』ってトコかしら」とか、彼が「万事休す」というところまで追い詰められ、頭に「死」がよぎったときに「まさか、とんでもないことを考えてるんじゃないの?」と言い当てたり、鋭い面もあります。
最後は、リコール隠しの黒幕の狩野威を演じている岸辺一徳さんですけど……… ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」では、未知子(米倉涼子)が彼のことを「師匠」といって信頼するほどのいい役なのに、こちらでは迫力を感じるほどの悪役なのですよ。対極的なそれらの役を見事に演じるなんて、スゴいことです。
原作は長編小説と思われるのですけど、これを2時間ほどの映画の枠に収めるために、特に前半部分はかなり急な展開となっています。 それでも、作品の大事な部分は丁寧に描かれているので、バランスがよい上にわかりやすく、観賞後の気分はスッキリさっぱりとしていました。もちろん、私は今回は寝ませんでしたよ
そういえば、長瀬君は以前にタイヤのテレビCMにも出ていたような……… とにかく、映画「空飛ぶタイヤ」はたくさんの要素が含まれていて奥が深く、観てソンはないので、少しでも気になる方は映画館にお駆け込みくださいませ
タイヤカフェの店長の復帰を願っている方は、こちらに投票してやってください。