波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

1泊3日の旅にいざ参らん!(広島・岩国方面二人旅その1)

2016-08-20 00:28:25 | 旅行記
こんばんは、白黒茶々です。
8月でも中旬になると、お盆休みに帰省や旅行に行く人たちで駅や空港、それに高速道路などがかなり混みます。そのような中で、久しぶりにまとまった休みを取ることができた私は、お城の訪問をメインとした旅に出ることにしました。 とはいっても、前々から入念に計画していたのですけど。 やはり旅は誰かと一緒に行ったほうが楽しいので、昨年に引き続いて今回もたつぴを連れていくことにしました。そうしたら、箔母さんは……… 「夜行バスや長時間の列車の旅はキツいから、ワンニャンたちと家でおとなしくしているよ」と言って、辞退しました。

ちなみに今回の旅の計画は……… JRの在来線が乗り放題となる青春18きっぷや夜行バスを駆使して、タイトルにある広島や岩国方面にある名所旧跡を訪れるというのであります。 その中には二ヵ所のお城の他にも、有名な観光地や世界遺産も含まれているのですよ そういったところで、今から私が皆さんをそちら方面にご案内致します。



旅の初日となる14日は、夕方から動き出しました。家族全員で晩御飯となる外食を済ませたあと、私とたつぴは箔母さんの車でこちらの二川駅まで送ってもらいました。 「気をつけて行ってくるんだよ 」と彼女に見送られながら、私たちは駅から列車に乗っていきました。



そして、その約4時間後に大阪駅に到着



さらにそこから夜行バスの「青春ドリーム広島1号」に乗っていきました。 私は夜行バスには慣れているつもりだったのですけど、体勢というかポジションが決まらなくて、なかなか寝付くことができませんでした。 しかも、肩や首が痛くなってきましたし。



そうしているうちに、休憩地となる白鳥パーキングエリア(兵庫県姫路市)まで来てしまいました。そのときの時刻は、午前0時30分。そこではトイレに行ったり屈伸したり、さらには私以上に寝られなかったたつぴと一緒に「夜行バスで寝る方法」を検索してみたりして、過ごしました。 そうしたら………
「空気ピローがあると首が安定します。さらに、ブランケットを羽織れば心も体も落ち着き、安眠に向かいます」とあったのですけど、私たちはそのようなアイテムは持ち合わせていませんでした。

それでも、無意識のうちに体が適応していったのでしょうか?その後は何回か目をさますこともあったのですけど、首や肩の痛みはいつの間にかなくなり、ぐっすりと寝ることができました。



そして、私たちを乗せたバスは広島駅の新幹線口に到着しました。 なんか工事中みたいですけど、こちらからはこの日最初の目的地に向かう列車に乗り込みますよ



できることなら、朝早くからやっているお店で朝食モーニングといきたかったのですけど、スケジュールの都合などもあって、駅のベーカリーで買ってきた塩バターパンやとろ~りカレーパンなどを移動中の列車の中でいただくことに。 そして、広島駅を出てから1時間弱で、私たちは岩国駅に着きました。そうしたら、こちらの駅も工事中というか解体中で、廃墟感があり過ぎということもあって、つい撮りそびれてしまいました。



その駅から先はバスに乗っていくのですけど、その券売機があまりにも珍百景的でした。 ほら、日帰り温泉やスーパー銭湯によくある瓶入り牛乳などの自動販売機で、欲しい商品の番号を入力すると、クレーンのようなものが動いて、落としてくれるヤツですよ。さすがに券だけだとどこかに引っ掛かる恐れがあるので、それらは小箱の中に入れられていました。
券を購入したあと、その小箱は不用となるのですけど、その回収箱までもが、ロッカーか掃除用具入れに口を開けたようなものだったのですよ 気になる方がいましたら、旅の思い出にぜひご体験くださいませ
券売機に圧倒された私たちの目の前に、現れたバスは………



こちらもまた、インパクトありありの姿をしていました。 「いちすけ号」という名のそのバスは、この地方で明治〜昭和初期に活躍した電気工学者で「日本のエジソン」とも呼ばれていた藤岡市助博士にあやかったもので、その時代を思わせるようなレトロな装いとなっております。 その「いちすけ号」に乗ること20分ほどで………



私たちは、こちらの観光名所の錦帯橋のすぐそばにたどり着くことができました。 石造の土台の上に5つの木造太鼓橋が連なる姿は、インパクトありありですね。 そういうこともあって、こちらの橋は日本三名橋や日本三大寄橋に数えられています。実は、このような構造になったのには、深い理由があるのですよ。



河川敷の下からの景観も、なかなかいいですね。せっかくなので、ここで記念撮影をば そうしたら、錦帯橋の説明の続きをさせていただきます。
岩国の歴代領主が城と城下町をつなぐ橋を架けてきたのですけど、錦川の洪水によってしばしば流されてしまいました。そこで、3代目領主の吉川広嘉公があらゆるところに使者を派遣したりして、洪水に耐えられる構造を探究しました。 そのようにして、延宝元年(1673年)に錦帯橋はいちおう完成したのですけど、翌年に流失。今度は橋台の敷石を強化したら耐久力が大幅にアップし、長持ちするようになりました。 橋の上部は木造なので、数十年ごとに架け換えられ、現在のものは平成16年(2004年)に完成しました。



その橋の向こうの山の上に、先ほどからお城が見えているのに、皆様はお気付きになったでしょうか?そうです このお城が岩国城なのですよ。



前置きが長くなりましたけど、いよいよたつぴとともに錦帯橋を渡りますよ その際には、錦帯橋の往復の通行料と岩国城へのロープウェーの往復、岩国城の入場料が一体となった共通入場券(940円)がお得で、私からもオススメです。
私がこちらのほうに来て錦帯橋を渡るのは20年ぶりぐらいなので、前回は先代の橋ということになります。それでも、相変わらず変わった構造で、アップダウンが激しくて、これは橋というよりは階段に近いという感じでした。



錦帯橋を渡りきったところでは、先述の吉川広嘉公の銅像が出迎えてくれるのですけど………



そのすぐ横に、ソフトクリームを100種類以上も扱っている「佐々木屋小次郎商店」というお店があるのですよ。 あの剣豪の佐々木小次郎はこの地の出身とも云われていて、近くに彼の銅像もあって、店名は彼にちなんだみたいです。向かいには、小次郎商店に対抗するようにして、140種類ものソフトクリームを取り揃えた「むさし」というお店もあります。さらに同じような店がもう一軒あるので、まずはどのお店で買うのか迷い、次にそのおびただしい種類の中からどれを食べるのかを選ぶのに迷ってしまいます。



結局「むさし」のほうで、たつぴは夕張メロンソフト、私は夕張メロンバニラミックス(ともに土台はマイルドコーン)にしました。 しかし、あまりに暑いということもあって、写真を撮っている間に溶け落ちてきてしまいましたよ。そういうこともあるので、あらかじめ食べる場所と写真のポーズを決めてからソフトクリームを買うことをオススメします。



ひと休みが済んだら、いよいよお城に向かいますよ いや、その前に山の麓の吉川家の居館が設けられていたところも見ておきましょう。 その跡地はお堀に囲まれていて、櫓があったところには明治18年(1885年)に吉香神社の絵馬堂として建てられた二層の錦雲閣があります。その1階には………



ネコがいましたよ しかも、三毛ちゃん。旅先でその土地在住のネコと逢えると、やはり嬉しいです。



さらに私たちは、その近くの山麓駅からロープウェーに乗っていきました。 始発だったのですけどその中は人が満杯で、わずか3分の所要時間で汗ばんでしまいました。



それでも、山頂の木々の間から吹き抜ける風は気持ちよく、しばらく歩いていったら、岩国城の旧天守台が見えてきました。 このお城は、関ヶ原の戦いの後にこの地に移ってきた吉川広家が、慶長13年(1608年)に築きました。こちらの天守台はそのときに設けられたもので、さらにその上には3層4階の天守が聳え立っていました。しかし、元和元年(1615年)に制定された「武家諸法度」に含まれる「一国一城令(1つの領国には1つの城しか認められない)」にひっかかったこともあって、山上のお城の部分は破却されてしまいました。
時代を経て、昭和になってから天守が復興されることになったのですけど、その際には山側の旧来の天守台の上ではなく………



錦帯橋からもよく見えるところに場所を移して、昭和37年(1962年)に完成したのが、今日見られるこちらの復興天守であります。 「南蛮造り」と呼ばれる、階の途中がボコッと大きくなっている外観が、特徴的ですね。
20ン年前はあまりに早過ぎる時間に来てしまったこともあってロープウェーが動いていなくて、苦労して山を登ってきたのに復興天守までもが開館前でした。なので、私は今回初めてその中に入ることになります。



その最上階からは、錦帯橋やその周辺はもちろんのこと、岩国市内や遠くの山々、さらには運がよければ四国まで臨むことができます。
当初の計画では、このあと私たちは再び列車に乗って、広島市内になだれ込むことになっていたのですけど………



せっかくこちら方面に来てその通り道にあるので、宮島口駅で下車して宮島に行く計画をねじ込みました。 宮島にある世界遺産の厳島神社は、駅のすぐ近くにある桟橋からフェリーが頻繁に出ていることもあって交通の便がよく、手軽に行ってくることができるでしょう。



ところが、お盆休みで目的地に「世界遺産」の箔が付いているからでしょうか?宮島航路を行き来するフェリーには長蛇の列が続いていました。 それにどうにかして乗って、次第に近付いてきた厳島神社を船上から見たら、またさらに私はたまげてしまいました。



その時間帯はちょうど引き潮で、神社の大鳥居のすぐ下まで歩いていけるようになっていたのですけど、そこには潮干狩りかと見間違うほどの大勢の観光客が群がっていたのです さらに陸のほうには、神社に向かっていく民族大移動の様子も見えましたし。果たして、私たちは宮島では身動きを取ることができるのでしょうか?
………と、せっかくいいところ(?)なのですけど、夜が更けてきたことですし、このあたりで一旦日記を仕切らせていただきます。


にほんブログ村 犬ブログ スピッツへ   にほんブログ村 犬ブログへ
 小次郎とむさしのソフトクリームを全種類制覇したい方は、こちらに投票してやってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする