人間用ですよ！

こんばんは、白黒茶々です。
実は最近気になることがあったので、今回はそのお話をしたいと思います。
ある日のこと、職場の休憩室（…みたいな所）でみんなしてテレビを観ていたら、女性の方が愛犬を連れてビーフシチューで有名な洋食屋に入っていく場面が映し出されていました。そのあとの店のシェフとのやりとりは、大体こんな感じです。

「このコ（犬）も同席させてよろしいでしょうか？」
「………え、ええ、大丈夫ですよ」
そして、シェフ自慢のビーフシチューがやってきました。
「○○ちゃん（犬の名前）、これ食べてみなさいよ」
と言って、ビーフシチューを皿ごとワンコに献上。ワンコは勿論ガッつく。
「お客さん、ちょっと待ってください」
「あら、どうしたの？」
「私が手間隙かけて作った自慢の料理を、犬に、しかも皿ごとあげるなんてやめてくださいっ」
「あら、私はちゃんとお金も払いますし、○○ちゃんは子供みたいなものだから何も問題ないでしょ？」
「ぐぬぬぅ～～～」

これを観て、その場にいた人全員が「うわっ」と驚きました。
「お店の料理を皿ごと犬にやるなんて、汚いじゃん、洗えばいいって問題じゃないよ」という意見が大半だったのですけど、私は
「人間用の料理をそのまま犬にあげて大丈夫なのか？　カロリーや味付けが強いし、ビーフシチューなら必ず玉ネギが入っているし」と真っ先に思いました。その次に「うわっ、汚い」でしょうか。

前置きが長くなってしまいましたけど、最近この放送を髣髴させるような事件が起きたので、あえて触れさせていただきました。

ある朝のこと、私はいつものように箔を散歩に連れて行き、そのあとにお約束のエサを与えました。　一方、茶の間の食卓の上にはお母さん用の朝食がまだ並んでいました。内訳は、たまごっちキャラクタークロワッサン、ベーコンエッグ、ココア、………などなど。
私はそれらを横目にしつつ、洗面所でうがいを済ませ再び茶の間に戻ってきたのですけど、そこで目にしたものは………
からっぽになった皿と、口のまわりを満足そうになめ回す箔の姿でした。
「箔公～」私の脳裏にはその時、「人間用の味付けのものを食べて大丈夫か？」ということよりも先に、「箔に朝ごはんを全部つまみ食いされて、お母さんはどのような顔をするのか」ということのほうが浮かんでいました。とかなんとかやっているうちに、お腹をすかせた状態でお母さんが来てしまいました。



私は前回、箔のこの表情に負けて思わず許してしまいましたけど、同じ攻撃が果たしてお母さんにも通用するのかどうか………　さあ、勝負の時です
「………スマン、ご飯全部箔に食べられちゃった」
「えっ、は、はくぅ～!！」
「いいじゃん、いいじゃん、笑って許し………（も、もご～）」



残念ながら（？）同じ手はお母さんには通用しませんでした。　お母さんは箔の攻撃にひるむことなく、彼の口封じをしてきました。さらに、情け容赦ない「へむっ」（＊マズルつかみ）１０回の刑へと続きました。今回は、箔敗れたりです。それにしても、その時のお母さんの形相は形容のしようがないほどのものでした。食べ物の恨みは恐ろしいってところですか。