沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

6度目も6割の壁

2024年08月05日 | スキルアップ

 8月3,4日の2DAYS、6回目の挑戦となる中小企業診断士1次試験を受けてきました。結果から言うと、今回も合格点を勝ち取ることはできませんでした(ただし没問等、得点調整の可能性がわずかながらあるので不合格が正式に決まったわけではありません)。6年連続で予告通りの勝利の報告ができなくて情けない限りです。夏休みをフル投入しホテルに缶詰めになってまで挑んだ試験ですが現時点では花を咲かせることはできませんでした。6年も応援していただいているブログチェッカーの皆さんには会わす顔がありません(そもそも会ってないですけど、と毎年書いてますね)。今回の記事はその報告になります。

 ん? 誰ですか? この時期恒例の落第報告を「いい酒の肴だ」と楽しみに待っていたのは!?(笑) 

 下写真は6年連続の試験会場となった那覇市の沖縄産業支援センターです。メイフラワー(ブーゲンかな)の花はいつになったら8郎にとっての合格桜🌸となってくれるのでしょうか。。。

 得点結果はと言うと、科目合格済みの2科目120点を加算しての416点。合格ラインの420点に4点足りませんでした。4点とは経済学や財務でいうと1問です。あと1問取っていれば・・・という内容でした。2点に泣いた3年前に次ぐ惜敗です。6割を超えるというのがいかに大変か、分かり切っていることをさらに突き付けられた感じです。その壁を今回も乗り越えられなかったのは悔しくてなりません。「財務」も「法務」も56点と科目合格にあと4点(1問)足りませんでした。まさに6割の壁です。

 というみじめな敗戦(一応暫定)ではありますが、挑戦記として熱く燃え尽きた2DAYSを一応記録しておきます。お暇な方だけお付き合いください。

 

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 7月は後半に夏休みをフル投入したこともあって142時間勉強することができました。8郎史上最多です(試験の神様ぁ、ここまで頑張ってもだめなのですか!?)。その勢いで試験前は試験会場近くのホテルで缶詰めしました。絶対合格だという覚悟です。

 下写真は利用したホテル。

 無人化されておりチェックインもタブレット越しでした。カード支払い等のややこしさもあり手続き終了に約20分かかりました(汗)。

 新しいホテルだけあって室内も清潔でした。去年の単身赴任のアパートを思い出しました。

 ベランダから試験会場が見渡せるほど最高のロケーションです。徒歩3分。信号を使わず目の前の国道を突っ切れば多分1分半で着けます。

 電子レンジ、ミニ炊事場もあり、連泊でも支障ありません。

 ベッドはダブルサイズ。気持ちよく眠れました。隣にいたのは愛人ではありません。古びた過去問とテキストです。

 炊飯器があることも事前に確認していたので、お米3合も持参。

 勉強机に使ったテーブルは小さいだけに逆に集中できましたね。「こんだけ頑張ってもまた落ちるんじゃないか」という毎年恒例の極度の不安と1人きりで戦った空間でもあります。

 決戦前夜の夕暮れ。きれいだったなぁ。

 5科目の過去問ファイルです。まさに8郎の分身です。資格試験は「過去問に始まり過去問に終わる」と言います。それを信じて「財務」に至っては12年分を10回転以上こなしました。しかし「過去問+アルファ」が求められる難易度となってしまった昨今。これだけやってもまだ合格点には届かなかったのです。とにもかくにも過去問に詰め込んだ8郎の思いを文章にするのはちょっと困難ですね。

 2日分の栄養飲料。ふだんは飲みませんが、追い込まれたおじさんは何にでも頼ってしますのです。

 決戦前夜は午後10時には就寝。初めて睡眠誘導飲料にも頼りました(笑)。ここ1週間は深夜型勉強が続いていたので「眠れなかったらまずい」と考えたからです。おかげさまで23時までには就寝できました。

 試験初日の朝は午前4時過ぎに起床。シャワーを浴びる前に、この日受ける4科目をフル回転で復習しました。※でもこの早起きをのちに反省。午後イチの3科目目で強烈な睡魔に襲われたからです。「本番でいつもと違うことをしてはいけない」という格言を思い出してちょっとウチアタイ。

 自分で握った勝負おにぎりです。握ったこの時間が敗因では?と言わないでください(笑)。

 いざ、ホテルを出ます。天気は快晴。昨年の台風がうそのようです。天も俺に味方している、これはもう言い訳はできない、と気合を入れ直しました。

 案内板の「令和6年度」という文字を見て「そうか俺は令和元年から受け続けているのか」と今さらながら感慨に浸った次第です(笑)。もはやライフワーク化しています(それじゃいけませんが)。でも目標に向かって努力することはとても楽しいです。6年も続けてこられたのは、苦しくも楽しかったからです。

 決戦の舞台には、もちろん息子がつくってくれたお守りを持っていきました。

 この受験は「51歳おじさんの1人きりの夏の甲子園🔥」でもあるので、個人日記として机上の闘いも記録しておきます。前回イメージとして活用したドジャース打線をリユース(再利用)させていただきます。相手は今永昇太投手鈴木誠也外野手を要するシカゴカブスです。シチュエーションは1点ビハインド、9回裏の攻撃とさせていただきます。いざ、プレイボール!

【追記】後日大手予備校TACさんが集計発表した平均点と8郎との差も追記しています。TAC平均は本気度の高い受験生の申請によるものなので実際の全体平均点よりかなり高くなっています。

 

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 1番(経済)のムーキー・ベッツは見事期待に応え、68点というクリーンヒット! 今永投手が空振りを狙って投げた高めのストレートを力強くはじき返しました。でも得点源として期待していた2塁打70点台には届きませんでした~。2塁打だったら結果的にサヨナラ勝ちのホームを踏めていたはずです。しかし一番頑張ったベッツを責めるわけにはいきません! 

【TAC平均】56点(+13点)

 

 2番(財務)は〝世界の二刀流〟こと大谷翔平の登場です。特大ホームランが出れば一気に逆転サヨナラです。しか~し! 今永の初球チェンジアップを打ち損ね、まさかの内野ゴロ! 快速と長い足でセーフを狙いましたが審判の微妙なジャッジでアウトの宣告(没問という再ジャッジが下されることを願っていますが厳しいです)。 56点と科目合格に1歩、1問届きませんでした。オワタ! 予備校講評によると、この科目が今回の爆弾科目💀の候補となりそうです(でも例年に比べ破壊力は低めのよう)。変化球は想定していましたが、今永投手の緩急に世界の大谷も翻弄されてしまいました。ワンアウトになりましたが、快速ベッツは2塁に進塁。3番に託します。

【TAC平均】55点(+1点)

 

 今回一番の衝撃だったのが3番(企業経営)フリーマンの絶不調です。絶対的安定感に期待していたのに何と低めのスライダーに手を出し空振り三振! まさかや~!(寝不足が原因?)。14シーズンで通算3割やないんかい。突然発生した家族問題かなぁ(だったら責められない)。70点取る予定が自己採点で算出したまさかの52点に目を疑ったくらいです。これでベッツも進塁できずツーアウト2塁となりました。迷将デブ・ロハーチ監督、正直、ここで「もうだめだ」と観念したのです。。。

【TAC平均】65点(-13点)。この科目だけがかなり易化していたにもかかわらず、TAC平均点よりまさかの13点マイナス。。。絶対的安定科目と期待していたのにです。思い当たる敗因としては「得意と油断し労力を不得意科目にシフトし過ぎた」だと思われます。ま、結果論に意味はありません

 

 2大スターが凡退しスタンドも静まり返ります。しかし4番(運営)ウィル・スミスが、見事センター前にヒット(64点)を放ったのです! 過去5回で一度も合格したことのない科目だけにこれは素直にうれしい一打となりました。苦手な計算問題に時間をかけた成果です。月142時間の素振りが奏功し、4番としての最低限の仕事を果たしてくれました。さぁ、快速ベッツ、一気に本塁を狙うんだ! しか~し、快速ベッツが3塁ベースを踏み忘れていたという塁審の指示で3塁止まりになるという不運! 何ということでしょう!(これもリクエストによる再ジャッジを期待します)。ツーアウトと絶対絶命に追い込まれましたが、同時に5番打者がヒットを打てばサヨナラ勝ちという大チャンスの場面でもあります。内心あきらめかけていたロハーチ監督は一転「ユーたち、野球は9回ツーアウトからだ!」と人が変わったかのようにベンチに激を飛ばします。

【TAC平均】58点(+6点)

 

 5番(法務)テオスカー・ヘルナンデスに期待が集まります。ロハーチ監督はまさにこんな場面を想定して5番に置いたのです。初球そう難しくない球が来たので陽気なドミニカンは迷わず強振! 快音とともにボールは外野へ! ベンチもスタンドも沸きます。しかし突風に押されたのか、なぜかボールはフェンス手前で急に失速、したり顔の鈴木誠也外野手のグラブに収まったのです(取らんけ!)。財務同様、あと1問という56点でまさかの凡退と相成りました。。。手ごたえはあったのに何でか~(泣)。TAC平均は超えたようですがアウトでは意味がありません。ひまわりの種シャワー、見せてほしかった。スリーアウトで試合終了、です。

【TAC平均】55点(+1点)

 

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 以上、面白おかしく書いてみましたが、51歳のおじさんが自己採点中に受けた強烈なボディブロー👊の痛みは、受験生にしか分からないでしょうね(5科目で約150問なので150発です)。毎年そうですが、本当に疲れました。仕事の10倍つかれましたよ。これは夏休みなんてものではありません、夏の地獄👹です(笑)。

 2日間で1年分、いや6年分のエネルギーを全放出し頭も体も疲弊してまくっているのですが、夏休みは本日までいただいているので、職場にも感謝しながらブログを更新しております。明日からの仕事に持ち越したくないので。

 さて、今後についてです。とりあえずは奇跡が起こることを信じて9月の正式発表を待ちますが、99%不合格だと想定すれば、来年も7度目の挑戦をするつもりです。昨年の「撤退を撤回」したときに決めた「受かるまで受け続ける」という気持ちは消えていません。いや、それ以上に一番の理由は愛息との約束を果たせていないから、という気持ちが強いですね。ま、でも来年までかな、という気も正直しています。

 今回科目合格できたのは「経済」🌸(2回目です)と「運営」🌸(初めてで超うれしい)。なので来年は3科目受験となります。1科目当たりの負担は過去2番目に低くなります。そしてこの3科目ともに(今回こそ科目不合格とはなりましたが)、すべて科目合格経験があり、決して苦手科目ではありません。大谷、フリーマン、スミスの3人で勝負できることになり、今年より有利と言えます。いや、過去最高に優位に戦えるかもしれません(2年前の2科目は運営と中小政策という実は苦手科目だけの戦いでした)。さらに今回の7科目換算416点というのは過去最高の得点となります(これまで過去最高だった3年前の418点は没問がなければ415点なので)。そう考えると、徐々に徐々に、まさにのろまなのように8郎は合格に近づいているのです。6回落ちてもまだプラス思考でいられる51歳をどなたか褒めてやってくれませんか。TAC平均と比べても「まさかの企業経営」以外はすべて平均点越えしています。これは6年間で初めてです。

 収穫があったとすれば、先述の通り、これまで唯一科目合格できなかった「運営管理」を合格できたことです。事前の努力が結びつきうれしかったです。それは同時に、診断士1次試験の7科目すべてに科目合格したことも意味するからです。つまり完全制覇です!(それでも全体合格できないという現実こそ、この試験の複雑さ、難しさ、かつ独学8郎のバランスの悪さを物語っているのですが・・・)。とは言え、やはり全7科目で合格🌸経験あり、というのはいろんな意味で自信にはなりますね。俺は受かるべき男なんだと。

 ま、手に入れたのはその自信くらいでしょうか。。。

 

 予備校速報による自己採点で「厳しい」と分かったとき、ちょうど野球の練習から帰宅した10郎に最初に報告しました。「お父さん、今回も厳しいな。お前との約束を果たせそうになくて悔しいよ」と伝えました。10郎は「えー。そうか」と反応薄く。「お父さん、まだあきらめたくないんだがどうだい?」と振ってみると、愛息は一瞬立ち止まりかけましたが、無言のままスマホを右手にリビングに消えました。これから行く夜祭りの情報を早く友達とLINEで交換したかったようです(笑)。父の挑戦にあまり興味がないようですね(おい)。ちなみに妻は不合格(一応暫定)の知らせを受けた直後に高熱を出し寝込んでしまいました。精神的ショックかと思いきや、病院でコロナと診断されたようです。精神的肉体的ショックが抜けきれないまま8郎が家事をすることになりました。。。

 

【追記】TACのアンケート集計によると、今回の試験は令和に入って一番難易度が高かったことが判明しました。合格率も30%を大きく割り20%前半になる可能性も指摘されています。そういう意味では得点結果としては8郎は頑張ったと思います。また、爆弾科目は「財務」ではなく「情報」「中小」の2科目だったようです。8郎が昨年科目合格したやつらです。その2科目を受けずに済んだ今年の8郎には幸運の風も吹いていたのです。でも、それをものにできそうにありません。今宵も眠れそうにありません。ホント「企業経営」の52点はまじで信じられませんねー(なんでかー。泣)。

 

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 繰り返しになりますが「受かるまで受ける」と勇んだものの、心のどこかでは「52歳になる来年が最後だろうな」と感じています。視界不良のアフター55を見据えてもです。

 最大の理由はもちろん、時間をかけすぎている、に尽きます。いかに難関国家資格とは言え、さすがに6年を費やしても受からないというのは恥ずかしい限りです。8郎50年史でも同じ試験を7回も受けたという人を聞いたことがありません(ネットでは多年度受験生を散見します。12回目でまだ受かっていないという強者もいるようです)。

 司法試験のような生涯価値のある超難関資格ならともかく、取ったところで特段の見返りがない(個人的には十分あると思っているのですが)診断士に7回目も挑戦する、しかも52歳が、というのは常識としては費用対効果が悪すぎます。振り返れば受験代だけでもう10万円💴使っています(ゴルフや飲み会に使うより全然いい投資だと思っていますが)。受かっていない現状であれば、いわゆる〝資格沼〟にハマっていると揶揄されても言い返せません。今回の試験会場でも8郎より年長さんと見られる受験生はごくわずかとなっていました。

 冒頭に書いた通り、この試験は得点調整というのがほぼ毎年あり、数点加算されるケースもよくあります。なので万一「経済」(ベッツの3塁踏み忘れ)、「財務」(大谷の1塁アウト)など4点問題が1問でも没問となれば、4点加算となり合格ラインにギリギリ乗るという可能性もわずかながら残っています(特に経済の第11問説問2はわずかながら可能性がありそうです)。万一そうなったときに「よっしゃ、今から2次勉強する」では10月末の本番に到底間に合いません。自らのモチベを維持するためにも、わずかの可能性をあきらめずに9月までは2次の財務をやっておこうと考えています。たとえ1次不合格でも来年につながるはずなので。この1カ月やりきった1次は当面向き合う気になれません。

 

 以上、6度目となる敗戦(一応暫定)の報告でした。「えーひゃー、いつになったら受かるばー」という声が聞こえてきたようなが気がしましたが、メンタル的にきついので今はスルーさせてください(笑)。

 

※ 独学8郎にとって唯一ともいえるライバル(勝手にそう呼ばさせていただいております)として以前ご紹介させていただいた女性Youtuberさんはどうだったのでしょうか? 公式回答が出された日の夜(つまり8郎がブログを書いている時)、結果報告の動画がアップされていました。残念なことに2度目の受験となるこの方も受験3科目で合格点に届かなかったようです。そして何と、8郎と同じく1問(3点)足りなかったそうです。6割の壁恐るべしです。

 動画をご覧になった方はお分かりと思いますが、この方のすごいところは、落第に落ち込んだ直後に参考書を取り出して勉強を再開しているところですね。もう視線は来年の8月に向けられているのです。その負けん気、8郎も見習います。でも動画づくり大変だろうにこの日にアップするということは、この方もこの日で気持ちを清算したかったのでしょう。8郎も同じ気持ちでブログを更新しました。お名前も知らないライバルさん、来年こそ、1次、2次一緒に突破しましょう!

 

 試験不合格(一応暫定)に精神的にも肉体的にも疲労困憊の51歳ですが、明日職場に戻れば「夏休み明けの人間」です。「十分休んだだろう。その分働けよ」的なムードで迎えられます。当然ですよね(泣)。6割のエネルギーで働いていいですか?(笑) 寝込んだ妻の代わりに皿洗いや洗濯をしなければならないので、今日はこれにて。

※急いで書き上げたので誤字脱字ご勘弁ください。


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