沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

子連れの車中泊@糸満

2020年03月11日 | キャンプ、車中泊

 今年、いや令和初となる車中泊をしてきました。もちろん、愛息10郎が相棒の「子連れの車中泊」です。ご報告いたします。

 今回のテーマは、安・近・短。いつもそうだと言われれば、それまでですが(笑)。前日に仕込んだ素材も簡単ぐゎ~です。三食野菜とプチトマトにレタス、そして卵1個です。

 昨年の反省を生かし、荷物はなるべく少なめにと考えましたが、結局はこんな感じ。心配性だけに、現場にいって不便を感じるよりは・・・となってしまいますね。

 さて、目的地ですが、先日下見をした場所に決めました。でも、あえて名前は書かないでおこうと思います。理由は、今回利用したスポットは無人ビーチであるにも関わらず、ネットで名前が出たために、現在は毎週末混雑しているようで、地元民からの苦情もあるのだとか。まぁ、このブログを見ていくと、ウチナンチュの多くはどこか分かると思うのですが、ネット上であえて撒き餌をまきたくない、という46歳ウチナンチュの心情をお察ししていただければと思います。

 ということで、本島南部の無人ビーチ、とだけにしておきますね。朝9時半に自宅を出発。国道58号を南下します。キャンプ、車中泊はもちろん、行楽でも南部方面に向かうことはほとんどない上に、会社への道のりと一緒だったので、レジャーに向かう解放感はなぜかありません(汗)。今回の天候は残念ながら終始曇りときどき雨でした。

 出発から30数分で到着。やっぱり近い! 夕方から雨の予報にも関わらず、すでにキャンパーたちでいっぱい。新型コロナウイルスによる外出自粛モード真っ最中ですよ!(人に言えるか)。場所確保できるかなぁ~。

 希望の海側はほとんど占拠されていました。あきれめきれずにうろうろしていると、30代くらいのにーせー(青年)2人が片付けらしき動きをしています。しかも、先週下見に来た時に駐車し気にいっていた場所です。「ここが空いてくれたら・・・」。8郎はダメ元でにーせーたー(青年たち)に聞いてみました。すると、にーせーたーは「昨日泊まったので、もう帰りますよ」というではありませんか。ということで、場所を確保するために、にーせーたーが片付けをしている間にも、周辺に荷物を置かせてもらうことになりました。にーせーたーは出るときにも、移動して待機している8郎らに「僕ら出ますよ。どうぞ」と声かけしてくれる心優しき方々でした。キャンパーの鏡ですね! 助かりました。ありがとう。

 場所を確保できたので、早速、買ったばかりのコールマン製タープを組み立てます。とても簡単でした! 5分もかかりません。10郎もペグ打ちを積極的に手伝ってくれました(ここは砂地なので軽く入ります。強風が吹かなくてよかった~)。

 完成~。

 お昼はコンビニで買った沖縄そば一杯を二人で分けました。アウトドア効果って本当にありますね。先日の与那原そばに劣らずおいしく感じました(これホント)。

 今回最も活躍が期待される、エクストレイル専用設計の全車窓用サンシェードを装着します。高価だけに、つけやすく、はがしやすい。もちろん窓との隙間も生じず、断熱効果がありました。最高です!(いつかの怪しい宗教団体風)。

 そして、エクストレイルをフルフラット(何度でもいいましょう! この機能は現行モデルにはありません)にし、コールマン製のマットを敷いて寝床を作ります。

 寝ころんで見ると、後方の景色はまさにプライベートリゾート! 無人ビーチなのでもちろん無料!

 ベースの設営が完了したので、辺り一帯にグンバイヒルガオが咲いている浜を、10郎と散歩することにしました。

 このビーチの人気の理由の一つは、目の前に御嶽や釣りスポットがある離れ小島(仮にE島としておきますね)に徒歩で行けることです(干潮時限定ですが)。近くまで行ってみることにしました。

 途中、干潮で潮が引いた砂浜に、文字の跡を発見。

 近づいて見ると、リアルな “砂に書いたラブレター” でした。カップルで書いたのか、だれかを想って一人で書いたのか。。。

 センチメンタル8郎は、沖縄出身の女性デュオ「Kiroro」の夏の名曲『最後のKiss』を思い出しました。

 

 ♪ 砂に書いたLOVE LETTER 風に誘われて

   波とともにとけてくよ 足跡だけ残して 

 

 リリースが1999年というので、もう20年も前なんですね。あっという間の20年でした。

 感化されたのか、砂地に何やら書く10郎。いったい何を書くつもりだ?

 丸大!(爆)

 E島手前では学生らしき数人がドローンを飛ばして空撮していました。いつか、Youtubeにアップするのでしょうか。そうなれば、8郎、10郎親子は丸写りです。俺たちの肖像権はどうなる!

 下写真左がE島で、右奥の浅瀬を渡っていくそうです。でも9歳児を連れているので、無理はしませんでした。

 島を背に帰路につきます。8郎らのベース地点を海側から見ることができました。

 夜の散歩で10郎と数えたところ、テントは14張りありました。ソロキャンパーも目立ちましたね。TERUさんの影響ではやっているのでしょうか。

 ベースに戻り、とりあえずの乾杯です。KIRINの「本麒麟」を飲んで以来、ここ数年の発泡酒のグレードアップに感動している8郎。直近では、SAPPOROの「ホワイトベルグ」に一番ハマっています。フルーティーで超おいし~。そして沖縄の海辺に合う! これからは100円プラスしてビールを買わなくてもいいかも。ところで、新しい味に出会った、と思いきや、この「ホワイトベルグ」は数年前から発売されていたんですね。しかも、同社HPには「国内初!本場ベルギーで6年連続3つ星賞を受賞」というPRまでありました。

 キャンプ必須のお楽しみ、釣りにもトライします。遊泳者やマリンスポーツをする人もいなかったので、目の前に竿を設営することができました。父が投げた仕掛け地点に向かって、飛び石の練習をするKYな愛息。魚が逃げるあらに!

 ただし、今回は場所取り優先で急いできたために、釣り具店による時間がありませんでした。1年ほど使っていないタックルケースに残っていた錆びついた針に、魚肉ソーセージと缶詰のつぶ貝をさしただけの簡単仕掛けで挑むことになりました。

 50㍍ほど奥では本格的な投げ釣りをする家族も。タマンを狙っているのでしょうね。

 しかし、結果から言うと、てーげー仕掛けの8郎家はもちろん坊主(頭のことではありません)。50㍍離れた長竿も見ている限り、夕朝ともに無反応でした。ネットの噂通り、E島周辺以外、魚のいない海浜なのかもしれませんね。

 今回のキャンプの目的の一つである「まったり読書」にも挑戦。一昨年、ミステリー小説界に“初!無名新人による4冠達成”という一大旋風を巻きおこした『屍人荘の殺人』(今村昌弘原作)を持ってきました。昨年映画化もされたようですね。4分の1くらいまで読みましたが、ゾンビが大量に出てきて、これから面白くなっていく(のだろう)というところで、目が疲れて挫折(笑)。完全なるおっさんですね。でも、海風に当たりながら読書したのは初めてかも。

 本を置いて、ディナーの準備です。まずは前菜。家で仕込んできた三色野菜をスキレットに移し、強火でカリカリになるまで炒めます。メーンのステーキを待ちきれなかった10郎も「でーじ、おいしい」と言ってくれました。

 「ステーキには白飯」というザ・和風親子なので、コンビニで買った即席白飯「パパっとライス」を用意していました。これが意外においしかった! レンジでチンすると、なんとなくプラスチックの匂いを感じ、好きになれなかったのですが、今回は10数分間茹でたことで高圧がかかったのか、芯まで柔らかく甘みのあるご飯になっていました(茹でたあと密封のまま時間をかけて冷ましたことも一因?)。わざわざ、はんごうを使う必要もありません。次回も試そう。

 今回、新たな挑戦として、香草を買いました。ローズマリーです。肉や魚などの臭みを消し、香ばしい風味を与えてくれるのだとか。『TERUさんTV 孤独の車中泊』のメニューを参考にしてみました。

 いつもなら肉屋でちょっと高めのやつを買うのですが、今回は時間もなかったので、スーパーでアメリカ産牛肩ロース(2枚で900円弱)を購入していました。ガーリックオリーブオイルをひいて強火で炒めます。

 おいしゅうございました! さて、注目のローズマリーの感想はというと、塩、コショー、ニンニクが演出する野生の荒々しさを、ローズマリーが女性的かつ上品に仕上げてくれた、という感じでしょうか。この日のステーキは、8郎の短いキャンプ人生の中で最もおいしかったといっても過言ではありません。ローズマリー、自宅でも使ってみたいと思います。

 10郎が「夕焼けは見れないけど、オレンジの光があるよ」と教えてくれました。まさに太陽のカーテン。スペクタクルな光景は、パソコンやスマホなど30㌢目の前ばかり見ている生活では出会えません。まさにアウトドアの醍醐味ですね。

 日が沈みました。新調した小型ランランを点灯。サブ光源としての光量は十分。ちなみに前回のブログで紹介した写真では大きく見えたようですが、実際は野球のボールくらいのサイズです。

 光源と言えば、8郎家のエースの登場です。7年前に購入したコールマン製ガスランタン「ノーススター」です。いつも点灯するときのポンっという爆発音にビビるのですが(笑)、今回もパワフルな光量でベース一帯を明るく照らしてくれました。この無人ビーチは夜、真っ暗になるので、こいつの存在感は頼もしいものがあります。

 ガスランタンを背に、世界で最も飲まれているといわれるメキシカンビール「コロナ」を堪能します。もちろん新型コロナウイルスに引っ掛けて買ったのではありません(笑)。もともとBARで頼むほど好きな銘柄なのです。メキシコ生まれだけに沖縄の夜風にも合う!(勝手に解釈)。

 20時には車の中でベッドタイムです。車外がまっ暗になるにつけ、9歳児は母とゲーム機が恋しくなったのか、「家のほうが楽しい」とキャンプにおける最大の禁句をつぶやきます(笑)。「ゲームセンターに行きたい」、とも。息子には悪いのですが、父はそんな時間すら楽しかったです。

 しとしと降る雨は止む気配がありません。雨雲レーダーで確認すると、深夜には止む予想でしたが、エクストレイルの屋根に打ち付ける雨音が心地よくて、このままでもいいなと思ったりもしました。そのまま父子ともに爆睡。

 無人ビーチということで、車外に置いたキャンプ用品を盗まれる可能性も覚悟していたのですが、朝起きて確認してみると、すべて残っていました。おきっぱにしていた釣り竿もそのまんま寂しく突っ立ていました(盗人だけでなく魚にも見向きされなかったいうことにもなります。悲)。午前6時撮影のあまりの寒々しい光景に、放置プレイしたことを釣り竿に詫びたくなりました。。。

 気を取り直し、スノーピーク製のシングルマグカップでインスタントコーヒーを沸かします。チタン製なので直火OK!

 朝食はソーセージサンド。作った自分で言うのもなんですが・・・まずそぅ~(笑)。

 食べ終わり、片付けを進めるころには、晴れ模様になってきました。帰るときになって~?

 ビーチを出る前に、ちび助と二人で、タイマーによる記念撮影。

 ベタな記念写真が、息子の身長が肩に届こうとしていることを教えてくれました。チビ助と呼べるのもあと2年くらいかな。もうしばらく、お父さんとエクストレイルに付き合ってくれよ!

 以上、安・近・短がテーマの令和2年3月「子連れの車中泊@糸満」でした。


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