沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

やんばるでGW2018

2018年04月30日 | キャンプ、車中泊

 2018年の大型連休の前半、8郎家は恒例のやんばるで1泊グラキャンをしてまいりました。早速、ご報告いたします。

 いつもの通り、高速道路を宜野座ICで降りるコースです。キャンプ・シュワブのゲート前では、辺野古移設工事の反対集会が開かれていました。この日は沖縄が日本から切り離されたサンフランシスコ講和条約締結日(いわゆる『屈辱の日』)から66年目の節目集会だったとか・・・お疲れ様です。

 今回の国頭ツアーには、残念ながらじいじは所用で参加できませんでしたが、ばあばが同行してくれました。食材の買い出しに名護のイオンに向かうと、駐車場にはごらんのような個性的な改造車が停まっていました(無許可で撮影しUPするのはどうかと思いますが、ほかにもたくさんの人が映撮影していました。謝)。所有者の方はこれで旅を続けているのでしょうか。楽しそうですね。

 名護からまた1時間使くのドライブを経て、国頭村のレストラン「浜風」に到着。8郎が北部に勤務時代によく通っていたお店です。肉料理を中心になんでもおいしいです。

 8郎はカツカレー。まあまあおいしゅうございました。高校生らしきホールスタッフのお姉さんは一人にも関わらず、てきぱきと働いていました。お姉さんの頑張りがお店のポイントをさらに上げていることでしょう(時給も上げてやってください!)。妻と10郎は白身魚のバター焼きという渋いメニューを選択。10郎は「バターにレモンかけるとおいしい」と中尾彬のようなグルメコメントを発していました。

 さらに北上。茅打ちバンタが見えてきました。沖縄本島の最北端に近づいてきたということです。いつ見ても滑り台のような台地ですね。

 目的地「奥ヤンバルの里」に行くまでに、近くの共同売店で足りない備品などを購入。ただ、残念なことに釣り針の種類が少なかったです。希望外のタイプを買うことに。

 不要物の処理をめぐって、ゆいまーるとリサイクルの精神が融合したようです。ご自由にどうぞ!

 宿に到着。昨年秋のどぅしぐゎーツアーと同様、ウニシ(3~5人タイプ)という一棟貸し。

 妻とばあばは宿に残ってバーベキューの準備。男二人は海の食材を捕りに港へ移動。かっちょい~。どぅしぐゎツアーでは小さな魚2匹だけしか釣れなかったので、父子二人で気合を入れます。

 しかし、数分後に10郎はこのありさま。

 なんと一匹も釣れませんでした! 大潮でしたが、タイミングが悪かったのでしょう。釣り針も・・・。満潮時間まで2時間を残して、あえなく納竿。「大きなマグロを釣ったけどかわいそうだから逃がしてやったよ」という言い訳を口裏合わせして、宿に戻りました。

 「奥やんばるの里」は翌日から、千匹単位で鯉のぼりがつるされるということで、この日までは静かな雰囲気。でも宿自体は満室でした。口裏合わせた言い訳を言う前に、ばあばに「魚は逃がしてきたんでしょ」と先手を打たれました!

  名護の我那覇焼き肉店で購入したTボーンステーキ(1450円)。4人で仲良く分けて食べました。

 骨の周りがおいしいことを知った愛息10郎。むしゃぶりつきます。ちょっとは野性的になったかな。

 すきっ歯でも完食!

 日が暮れ、曇り空の中、満月が力強く発光。にぎやかなお隣さんに負けじと、8郎家も花火をすることに。

 安い花火でしたが、楽しいものでした。

 風呂に入ると疲れがどっと押し寄せます。畳間で4人並んで就寝。毛布は、ばあばが日中に日干ししてくれていたので、気持ちよく寝床に入れました。

 電気を消しても、ふすまの向こうには赤い光がぼんやりと輝いているので、10郎が不安げ。確認すると消火設備の灯りでした。試しに写真に撮ってみるとかなりホラーな写り。国産ホラー映画の傑作「黒い家」を彷彿とさせます(怖)。

 さて、朝が明け、父子最大の楽しみキャッチボールです。30球程度やりました。今のところ、父は野球についてプラス思考全開で教えているので、愛息も自分にはなかなかの才能があると信じ切っている様子(笑)。やんばるの緑を背に、自信満々の決めポーズです。この後「肩が痛い」というので、氷で冷やしてあげると、数十秒で「治った」と言っていました(驚)。

 10郎のもう一つの楽しみが。それはココナッツ。イオン名護店で皮をむいたやつが400円ほどで売っていたので、興味半分で購入。8郎も幼いころからアニメなどで、漂流者がごくごくと飲むシーンを思い出し、懐かしく感じていました。

 包丁で割るにはあまりに硬いので、宿に備え付けのアイスピックで穴を二つあけ、天然のジュースを出します。思い切りこぼれているあらに。

 ココナッツジュースは細微な果肉や繊維のようなものが混入していますが、ほぼ透明。お味は想像通り。市販のジュースにはかないませんが、漂流した島で見つけたら「なんておいしいんだ」と思ってしまうであろうレベルです(8郎想像)。味覚的には、まさに、ココナッツケーキのあの不思議な風味です。コップ1・5杯分くらいの量がありました。

 鯉のぼりの設営作業がピークを迎える中、チェックアウト時間が迫っていたので宿を出発。エクストレイルが通りやすいように、地元の方々がロープを下げてくれるなどしてくれました。ありがとうございました。来年は祭りの最中に訪れますね。

 帰路は東海岸を選択。「チル橋」という橋から太平洋の壮大な絶景を拝みます。残念ながら空がかすんで水平線がわかりづらいですね。10郎はまるでジュノンボーイのような爽やかポーズを決めています。10年後、好きな女の子をドライブに誘って、この絶景を背にその笑顔で告ったらどうだい?

 県道2号に入り、普久川(フンガワ)ダムで休憩。きれいな鳴き声を発する茶色い野鳥が一羽、地面でえさを探していたので、近づいてみると、なんとホントウアカヒゲではありませんか。ヤンバルクイナノグチゲラという双璧と並ぶ、やんばる野鳥の3大固有種の一種です! 警戒心が強く、近づこうとすると、背中を向けたまま遠ざかります。愛機D300と望遠レンズがあれば、と後悔。しかし、ロボットダンスをしながら近づいた10郎(なぜ?)はアカヒゲさんの目を見るところまで行けたそうです。やはり純粋な子供のほうが野鳥も警戒心を抱かないのでしょうね。

 アカヒゲさんとの遭遇の余韻に浸りながら、おやつのチョコパイをほおばる10郎。いい経験になったね。

  大宜味村の塩屋湾沿いには、立派なデイゴの花が咲き誇っていました。今年は大きな台風が来るかな、と沖縄県民共通のてっぱんネタを共有しました。冒頭の写真もここで撮影。

 8郎らも車を降りて鑑賞。塩屋湾から回遊してくる海風に吹かれ、心地よい時間でした。

 ほんでもって記念撮影。10郎にとって背面のデイゴだけでなく、両手にも花、というところでしょうか。

 その後は名護で、じいじと合流し、くら寿司でランチ。21世紀運動公園で、じいじとキャッチボールもしました。

 たった1泊のやんばるツアーでしたが、とても充実したものでした。ちょっとお金をかければ、この島にはいろんな楽しみがあることを再認識しました。沖縄に生まれてよかった~。な、10郎。 

  10郎も来年は小学校3年生。身長も伸び、体重も増え、歯もかなり生え変わっているでしょう。両親に素直についてきてくれるのはあとわずかだなと考えるととても寂しいものです。

 まだまだ、一緒にいっぱい遊ぼうぜ!

 

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【後記】名護のじいじが10郎の誕生日プレゼントとして金属バットを買ってくれました。いろいろ試し振りした中から10郎自ら究極の一本を選びました。小学校3~4年生用です。右打者である父8郎が、左バッターに仕向けました。右のほうが渋くてかっこいいと思うのですが、少しでも一塁に近い打席をという親心が働いてしまいました(笑)。あと、テレビで見る大谷に親近感を抱いてほしいという気持ちが大きいですね。父所属の草野球チーム「ダン〇ンズ」のユニフォームを借用して記念撮影。いつだってフルスイングする野球選手になれ!