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おれって天才じゃん?

子どもたちが算数の問題を解いている様子を見ていると、時々、こんな子を見かけます。

「あ、そうか。なんだ。簡単だ。おれって天才じゃん?」

後ろでお母さんが見ていたりすると顔が真っ赤になったりするかもしれませんね。

「なによ、この前の偏差値は・・・」

なんてつぶやいたりして。

でも、こういう子どもは伸びます。間違いなく伸びると思っていいでしょう。

明るく元気な子、というのは基本的に積極的であるし、物おじしない。難しいと思われたことでも、どんどんやる、という気持ちは持っています。

ただ、壁には当然ぶつかる。

最近、気になるのは、ここで投げる子が多いこと。

「だめだ、できない」

とあきらめてしまえば、先が続きません。だから量を負わせるのは危険なのです。あれもやれ、これもやれではあきらめるきっかけができてしまう。

「いいわよ、今日はその一問でも。」

という声が聞こえると、

「じゃ、気分を変えて、ゲームでもしてから」

「だめー」

でいいでしょうが、しかし、その問題にくらいついていければ、やはり力はついていくものです。

こういう子のもうひとつの欠点はていねいさに欠けること。おっちょこちょい。ミスが多い。

「あ、あそこで間違えた」

後から気が付くのですが、それは入試ではNG。ただ、今はまだ時間があるので、ていねいに式を書くことだけやってもらって、むしろ一生懸命問題に挑戦する方が良いでしょう。

多少なりとも自信があり、常識がないから「おれって天才じゃん?」というのです。

でも常識はあとからでいい。

今はその自信を糧に、積極的に問題を解いてもらう、姿勢を身に着けてほしいと思います。

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入試の答案はかえってこない

塾の模擬試験や組み分けテストは答案が帰ってきます。

最近はデジタル処理をされているので、答案自体は動かない。一度画像になったらすべてデータとして処理されるようになりました。でも、何が間違ったか、どういう字を書いたのかは、親にも子にもわかるようにしてくれています。

しかし入試は答案が帰ってこない。

ただ合否が公表されるだけです。問題自体が壊れている場合を除いて、採点ミスは受ける側ではわかりません。これはきっとこの先も変わらない。

「だからきれいに書く」

必要があるのです。

0か6かわからない。塾の模擬試験だと

「先生、これは6なの」

と主張することができる。入試ではできません。

だれがどう見ても6という字を書かないといけない。

その意味で男の子の字はまだ悲惨極まりない場合が多いでしょう。

女の子はこういうこと自体に興味を持つし、だれだれよりきれいな字にしよう、とかそういうところでの競争意識も働くので言わなくてもたいていきれいになります。

問題は男子。

「なんて書いてあるの?」

と本人に見せると

「わかんない」

君が書いた字でしょうが!!


試験のときだけやろうと思ってもうまくいきません。普段のノートから字をきれいに書くくせをつけていきましょう。


最近の子どものノートをごらんになってみてください。合格ですか?

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第20回 中学受験は親がやらせることだから
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理科重要問題ノート

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勉強しないくせに、受験すると言い張る子

どう見ても、勉強していない。

学校から帰ってくると、いつの間にか抜け出している。あるいはテレビの前でゲーム。

「勉強しないでいいの?」

「大丈夫、これが終わったらやるから。」

といってやらない。

さすがに夕食後は何かするのかと思っていると、部屋で漫画を読んでいたり。

ねえ。堪忍袋の緒がそろそろ切れますね。

「いったい、いくらかかってると思ってんの。それならあのブーツ買えばよかった。」

で、叱る。

「勉強しないなら、やめてもいいのよ。塾も明日から行かなくていいから。」

「やめない。絶対やめない。」

と言い張る。

お子さんにあてはまりました?

やはり幼い男の子に多いんです。幼いから頭でわかっていることが実行できない。でも、親が受験させたいと思っていることは知っているから、子どもはやめたいといいません。よほど塾でひどい目にあっていない限りは。

さて、どうしましょうか。

まず一番は、「子どもをうけいれること

私ががんばってるのに、許せない、なんて思わないことです。「子どものすること」だから、親の思う通りにはなかなかならない、ということをしっかり受け入れてしまいましょう。

だからといって、ほっておいてもいけない。

いっしょに勉強を始めるのです。

こういう子は「おもしろければやる」のです。

つまり、今はおもしろさがわからない。勉強のおもしろさ、醍醐味というのは「わかる」ということです。だから少しずつでもわかるようにしていけばいい。

先日、「楽しく勉強する」というお話をしました。

受験勉強は楽しくするものではない、という何かそんなイメージがあるのですが、つらくて、苦しい勉強を子どもがするわけがない。

だからお父さん、お母さんといっしょに楽しく勉強することです。

そしていっしょに考えてあげる。こういう時間をなるべく持つ工夫をしてください。

国語の文章をいっしょに読んでもいいし、算数の問題を競争して解いてもいい。

どこか、いっしょに遊んであげる感覚と同じものがあれば、こういう子どもたちも自然に勉強するようになってきます。

そしていつか「この学校に入りたい」という動機が生まれるようにしてあげてください。

学校を選んで、文化祭にもいって、もしかして機会があれば対外試合なんかものぞいてみるといいと思います。

そうやって受験する学校が身近になってきて「入りたい」という動機ができてくれば、今度は本当にがんばるようになってきます。

とはいっても、それまでには当然時間がかかる。この時間もぜひ受け入れてほしいと思います。

子どもの成長には時間がかかるのですから。

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親はどこまで教える?

子どもの勉強を見ていると、当然、いろいろできないことがあります。

しかし一方で、塾の教え方と違う、ということもあるかもしれません。算数は方程式、使えないし。

実際に親が解くやり方を子どもが「わからない」という場合もあるでしょう。そうなると、こちらも気分が悪い。

「ちゃんと、聞いてないからだよ」

なんて、皮肉のひとつも言いたくなる。

だから、一緒に勉強するという、感覚が良いのではないかと思います。

算数は、「四角い頭を丸くする」ではないが、大人の発想とはまた全然違う解き方があるので、それはお父さん、お母さんの発想にも役立つでしょう。実際、子どもの受験の勉強を見ているうちに、おもしろくなられて、この道に入られた方もいるくらいですから。

「どうやって解くのか」

をお父さん、お母さんと一緒に子どもが勉強すると、明らかに子どもも「イキイキ」するでしょう。

これは理科も同じです。例えば電気は、中学生の解き方と違います。オームが出てこない。しかし、抵抗は考えないといけないので、必然、中学受験独特の解き方が生まれるわけです。

これもお父さん、お母さんが研究していくうちに、子どももだんだん理解できたりします。

一方で、国語は、どんどん教えてほしい教科だと思います。

というのも、入試に出てくる文章は、子ども用に書かれた文章ではないことがほとんどです。したがって語彙が難しい。

「辞書を引きなさい」

と指導される先生もいらっしゃいますが、英語とわけが違います。

例えばAという言葉を辞書で調べて、Bという言葉が出てくる。ところがBがわからない。そこでBを調べてみると、Aと出てくる。国語辞書ではよくあることです。だから子どもは解決できない。

こういう言葉は大人がどんどん教えていくことで子どもの語彙が増えます。

やがて自分で勉強できるようになれば、親は離れてもいいのです。

実際に、中学生になってまで、親といっしょに勉強する子はほとんどいません。したがって中学受験は子どもと一緒に勉強できる最後のチャンス!

だから、あくまで楽しみながら、いっしょに勉強する、という気持ちをお持ちになると、うまくいくのではないでしょうか?

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中学受験は今後どうなるか?

受験者減が中学受験の話題になっているようです。

全体的に言えば、ベビーブーム世代から数えて何度も中学受験の受験者には波がありました。

経済状況が上向いたり、公立教育の危機が話題になれば、生徒数自体が減少したとしても、中学受験者は増加するタイミングもありましたし。

今後どうなるかといえば、しばらくは減少の方向に向かうでしょう。

すでに定員割れを起こしている私立はたくさんありますし、公立一貫校、高校受験、いろいろな選択肢が今はあります。

だからご家庭がタイミングや子どもの様子を見て、どういう受験をするのか、決めていけばよい。

私はかつて大学受験にも携わったこともがありますが、大学受験の数でいうと、これからしばらくは平準な年が続きます。しかし、そのあとまた、減少が始まります。

一番端的に出ているのは浪人の数。団塊ジュニアの世代では30万人いたといわれる浪人の数は現在10万人を切る感じになってきました。現役で合格する、ということの方が重要になってきて、浪人してまで志望校に、という割合も確実に減少してきています。

浪人の志望でやはり人気が高いのは国公立の医学部。これは私学と学費で大きな差があるため、やはり浪人しても国公立へ、と考える受験生が多い。また国公立の医学部の枠は決して多くはないので、今後も浪人が確実に出ることは予想されます。

ただ、それ以外で考えると、浪人してまで、という考えはどんどん減少してきている。

一時の過熱感は、これからはないでしょう。

ただ、では東大入試が簡単になったか?といえば、そうではありません。

中学受験もそういう感じになってくるでしょう。

例えば御三家の倍率は、3倍前後でそう変わってはいないのです。

ただ、危惧するのは生徒数が減少して、逆に一人あたりの売り上げを上げようと塾がこれからがんばる時代になります。

だから親は注意しないといけない。

塾の勧めるままに、通塾日を増やしたり、個別指導をとったり、というよりは、必要なものを賢く選んでいきたいですね。

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私立中学は、いくらかかる?
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中学から留年

先日、橋本市長の「義務教育下」の留年が話題になっていました。

私立では学校によって「中学から留年」があります。

有名なのは慶應の諸学校。

慶應は大学付属校で、全員が慶應義塾大学に進学できますが、それは当然進級試験を合格しているから。で、合格しなければ留年します。

これは大学推薦だけでなく、進級するすべての学年で同じです。

しかも同じ学年に連続して2年間しかいることができません。だから次に進級できないと、慶應をやめることになります。

これは最初からわかっていることなので、その条件のもとで勉強をする。だから留年するものがいないか?といえば、しっかり留年しますね。

中学から高校まで、留年する。

で留年するから、もう一度考える。「何がまずかったのか」「どうすればいいのか」

失敗をするから進歩があり、成長がある、と考えると、これもひとつの方法でしょう。

大学付属校は、割とこのシステムを持っているところが多いのではないかと思います。逆に進学校は、成績がだめでもとにかく卒業させてしまう、というところが多いでしょうか。

小学校から留年が必要なのか?という点はこれから議論が必要でしょうが、少なくとも留年に一定の教育効果があることは間違いないでしょう。

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下位クラスでも塾をやめない理由
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3月の宿題?

中学入試から1か月。

実は今、学校から出された宿題をやっている新中学1年生がいるのです。

「学校も始まっていないのに?」

そう、その通り。

最初は、しばらく休憩で良いのに、と思っていたのですが、これはこれで、子どもたちのペースづくりになると、逆に評判が良かったりします。

どうしても遊び過ぎてしまう、のでしょうか。

3月になって勉強しなくなるのは、困る。だから3月末に特別招集をして、組み分けテストをする学校もあるとか。(塾みたい?)

塾みたいといえば、先日の新聞で、塾が学校内に教室を開く、という記事がありましたね。

今まで学校の要請で補習授業をしたり、その講師を塾や予備校が派遣することはありましたが、今回はそういう学校内のカリキュラムとは別に、塾のカリキュラムにしたがったやるんだそうです。

塾が出張営業、というよりも、学校内に塾が教室を借りる、というイメージなんでしょうか。

塾側は出店コストが下がり、学校はフォローの強化ができる、という話でしたが、「塾の力を借りないとフォローできないの?」って、逆宣伝にならないのか、と。

本当は、塾や学校に頼ることなく、子どもが自分できっちり勉強できれば3月の宿題も「意味がなくなる」のでしょう。


手を出せば自分でしなくなる」ので、この辺はやはり気を付けておきたいところです。


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第19回 わからないことをごまかさない
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春休みをどう過ごすか

もう春期講習の日程が発表されているでしょう。

さすがに一日中というのはないでしょうし、休みの関係が会って最近の春期講習が短くなる傾向にあるようですが、それでも長いところは1週間以上あるでしょうか。

春休みは、新学年になって初めての長期休みですから、やはり家では復習をしたいところです。

が、まあ講習に出ればそれなりに宿題や課題がでるので、その分も時間を配分しなければならないでしょう。

ただ、大体の塾は午前中か、午後かのどちらかになるでしょうから、片方の時間をしっかり家庭での学習時間として、これまでよくできなかったところや、練習が不十分なところに時間を割いていってほしいと思います。

特に新5年生は、これから小数や分数を扱っていきます。

これがうまくいかない。

やはり個人差があるのです。学校でもそこまで早くは習わないので、練習量が不足している可能性が高い。

もし可能ならそういう計算練習にも時間を割いておくとよいでしょう。

6年生はやはり算数と理科が中心。

特にカリキュラムの関係から算数で比をやって、後に理科の計算がいろいろ始まります。電気や力のつりあいなど、難しい範囲が続きますので、ここで比の復習をしっかりやっておくことでしょう。

中学受験では比を上手に使えるか、ということは重要なポイントです。

算数ばかりでなく、理科でも使えるから、ここはしっかり復習をしておきましょう。

たぶん3学期の予習と講習の宿題で春休みは終わってしまいます。

次のチャンスはゴールデンウィークですかね?

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割合の問題
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取り方を間違える

今年もそろそろ、入学者が確定していく段階になっていますが、以前はこの時期でも頭を悩ます学校が少なくありませんでした。

まずは定員割れ。

募集した定員が埋まらない。これは今後も増えていくだろうと思いますが、繰り上げをしても埋まらない。

これ以上取ってしまうと、学校のレベルが保てない。だからといって私学も生徒の月謝で成り立っているところはあるので、この辺はやはり頭を悩ますところでしょう。

もうひとつは逆のケース。

辞退を読み間違える。それがまだ数人ならまだしも、1クラス読み間違える、ということも過去にはありました。

私が知ってる学校は、仕方がないので、高校の枠を3年後減らしました。私学は学則定員があるので、そう簡単に定員を増やすことはできません。どこかが増えれば、どこかを減らさないといけない。

先日ある学校が受験者にアンケートをとって、併願校の状況を聞いていましたが、判定する側から言えば、ぜひ聞いてみたいことだろうと思います。

入学試験後、必ず成績判定会議が開かれます。

何人まで合格を出すか、ということを過去のデータや、塾の模擬試験のデータまで見て決めます。

例えばある学校の模擬試験の合格ラインが上がっていた場合、普通は
「合格者を減らす」
方が良いと思いがちなのですが、トップ校でなければこれは逆。

むしろ増やさないといけない。

以前よりも上がったということは、今まで受けていなかった層が受験している可能性が高い。そうなると、重複合格する生徒が多く、この場合自校が選ばれない可能性が高くなるのです。

こういう経験を積んで、私学はやがて自分の定員がかっちり埋まるような合格者を出せるようになっていきます。

とはいっても、うまくいかない年もあり、担当の先生方は、入学式まで頭を悩ますのです。

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捨てる技術

テストというとどうしても満点、ということを考えがちですが、入試に満点は必要ありません。

入試は満点を取るのが目的ではありません。合格点をとるのが目標点。

余談になりますが、補欠で入ったから、結局後ろから数えた方が早いのよ、と悲観される方がいますね。

しかし、本当はそうではないのです。

入試は僅差の勝負。だからその時の入試でぎりぎりだったからといって、上位の子とそれほど大きな差があるわけではない。むしろ、そこからの努力で学年の上位に上がっていった子はたくさんいます。

だから補欠であろうと、とにかく合格するのが優先。

そこで必要なのが実は捨てる技術なのです。

良く入試の心得の中で「できる問題から先にやる」というのがあります。これはその通り。

だから、自分ができそうだ、と判断できるかどうか、にかかってくるわけですが、自分のできそうな問題を見分けるというのはなかなか難しいのもまた事実。

こればかりはやはり問題を解いていく段階で身につけていくものでしょう。

しかし一方で、捨てすぎてしまうと、考える力がつかない。

あ、これ無理、これは解けない、で力がつくわけがありません。

やはり一問一問しっかりと最低15分は考えてもらいたいと思います。

問題を解いて行って15分たっても何も進展がなければ、解答、解説を読んで勉強をしていく。

解説を読んでもわからない、という場合はこれは、少なくとも今の本人にとっては荷が重い。

ここで捨てるのです

では、また今度考えましょう、ということで。やらなくてもいいです。そのうち似た問題が出てきますから。

でも次の機会はできるかもしれないのです。

そうやって問題を解く経験を積み重ねていくことで、捨てる技術はだんだん身についていきます。

算数ができる、あるいはおもしろいと思う子どもほど、この技術が身につかない。何としてでも解く、ということになってしまいますし、テストで満点を狙ったりする。

気を付けてあげましょう。


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