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なぜ集中しないのか?

子どもが問題を解いている姿を横で見ていると、一生懸命解いている子もいれば、明らかに考えていないと思われる子もいます。

だいたいにおいてそういう子は「できないなあ」と思っているから考えない。

何とか解けるのではないか。もしかすると、こうすれば解ける?

というのは実は、解き上げた経験が積み重なっている子がそういう反応をするわけであって、逆の経験(すなわち、解けない、できないという経験)を積み重ねてくると、

「また、できないんだろうなあ」

「なんで、ここで勉強しなきゃいけないんだろうなあ」

「ゲームの方がおもしろいのになあ」

というような反応になるのです。

つまりは、これまでにあまりにできない、わからない、ということが積み重なっていると集中しなくなる。

しかし、この子に集中する力がないか?といえば実はそうではない。ちょっとした工夫や、持っていき方で考えるようになることはできるのです。

では具体的にどうするか?

できることをまず積み重ねるしかない。

解ける、○をもらえる、そういうことができればいいわけで、何も難しい問題ばかりやらなくてもいい。

そういう風にしていくうちに、多少なりとも「できる」経験をすれば、やる気は出てくるのです。こういう子は、まずはできる問題をやる、ということから始めてください。

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