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どこがわからないか、わからない

5年生の男の子が、算数の問題の解説を聞いていました。

しかし、やはりよくわかっていない、感じ。それを察知した先生が、その子に

「どこがわからない?」と尋ねたのです。その気持ちは、今までの説明でどこまではわかったのか?ということだったろうと思うのですが、その男の子の答えは
「どこがわからないのか、わからない」
でした。

いや、本人はふざけているわけではありません。その気持ちもまた本当にその通りだと思うのです。で、結局その子は先生といろいろな話をしているうちに、(つまりは何回かいきつ、もどりつ、解説を聞いた上で)ようやくわかったわけですが、しかし、たぶん、こんな時間は普通はとれないかもしれません。となると、その場で問題は解決しない。

でも、後から解決できればいいわけですが、そのうち、復習をしていても「この問題はできなかった」→「この問題は難しいからやらなくてもいい」に変わってしまったりして、せっかく理解できるチャンスを失ってしまう場合もあるでしょう。

授業でいったいどこまで解決できるか、というと、これはクラスの人数にもよるし、子どもたちの積極性にも関わってくるわけですが、やはりなるべくは拾い上げたいと思っています。

そのタイミングで解決できれば、効率は間違いなく良いわけですから。

しかし、すべてが解決できるわけではありません。だから、復習をする際にやはり「わからないこと」をなるべくクローズアップした方が良いのです。できることは良いのです。できないこと、わからないことをどう解決するか。ここに注力していかないと、できるようになってはいきません。
でも、何となく「わからない」と言いにくい空気になっている場合がある。

そうなると、子どもたちの進歩はなくなってしまうので、注意が必要です。


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