ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

なぜ深呼吸の要領で行う呼吸法が自然なのか 3

2015-05-26 09:18:32 | 逆腹式呼吸
 素潜りで深海に深く潜られるダイバーが、潜る前に船上で深呼吸を行う映像を観ることがありますが、大きく息を吸ったときに下腹が、背中の皮に付くような感じで凹んでいます。 私は内臓脂肪が多いので、残念ながら息を吸うときには、ほんの少ししか凹みません。 

 ダイバーは、出来るだけ息を吸ってから、長い間、深く潜っていきます。 胸式肺呼吸で大きく息を吸っていても、慣れるに従がって次第に、息を吸うときには胸を拡げるというよりも、下腹を凹ます腹式呼吸になっていくのです。 腹式呼吸を意識しなくてもです。

 深呼吸の要領で行う長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸を続けていくうちに、体の中にある気の通る道・経絡の通りが良くなってきます。 自分では意識しなくても良くなってきます。

 体の中へ入って行く宇宙の気は、何処か体の具合が悪いと、その病に関係する経穴(ツボ)の気の通りが悪くなり、その経穴周辺で、気が滞留することがあります。 私が当初に経験したことは、ある日、その経穴周辺に滞留した気が、ぽっと出たことがあります。 一種、焦げ臭いような匂いを感じたことがあります。

 そんな体験の中で、生まれて初めて胡坐を組んで静かに、長く吐く呼吸を伴いながら座禅を1時間、毎日続けていたある日に、突然、自発動という気が勝手に動くという行為を通して、下腹のあるとされていた臍下丹田が、心臓のように鼓動を始めたのです。


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