ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

意識しながら息をゆっくり吐けば気も動く

2008-07-13 16:47:47 | 逆腹式呼吸
 吐く息を体の中へゆっくり吐く逆複式呼吸。 臍下丹田に息を送り込むように、臍下丹田が活性化するように念じながら。 息を吸うときは下腹が凹み、息を体の中へ吐くときには、下腹は出っ張ります。

 口を閉じ鼻だけで呼吸をします。 吸うときは吸うことを意識しても構いませんが、吐くときには鼻で吐くことは一切忘れ、ゆっくりと10秒以上掛けて、体の下腹のある臍下丹田に向けて吐きます。 体の中へ息が入っていくのを確かめるように、息音を立てながら吐きます。

 息を出来るだけ吐ききるつもりで吐きますが、全部吐ききってしまうと苦しくなりますので、そのちょっと手前で止め、またスッーと下腹を凹ましながら鼻から吸います。 慣れてくるに従い、鼻からも吸うのを忘れ、下腹だけが凹むようになってきます。

 逆腹式呼吸は、息をゆっくり吐くときに、呼吸に慣れるに従い、肺呼吸の空気が体の肺の中へ入っていくだけでなく、宇宙の気が入っていくのを、感じることが出来るようになります。 私たちは意識しながら息をゆっくり吐くと、自分の体の中にある気も動くことを知ります。

 呼吸がリズム良く深く出来るに従って、息を体の中へゆっくり吐いたときに、入っていった空気(気)が、体の経穴(鍼とか灸の気のツボー気の流れを調節します)から出て行くのを、感じるようになってきます。 体の前部は肉があるので感じにくいのですが、背中の骨と皮膚がくっついている部分で、気が出て行くのを感じます。

 呼吸法を始めるときには、初めは空気の出し入れをしていたつもりが、自分では分からないでしょうが、知らず知らずのうちに気の呼吸の練習をしていたことに、気がつくはずです。 そのためには、30分の座禅時間では、これから深く座禅に集中しようというときに、止めてしまうわけで、いつまで経ってもその先に進むことは出来ません。 最低でも1時間の座禅時間が必要です。

 私自身は、禅宗の座禅の作法は、それぞれ意味があるものとは思っておりますが、あまり初めから作法にこだわらなくてもよいと感じています。それよりも、いかに意識、精神を1点に集中できるかが、重要だと思っています。 改まらず、こだわらず、日常的に呼吸を続け、座禅の時には意識が集中出来れば、それ以上のことはありません。 まず呼吸がスムーズに、リズム良くできるようにちょっとした時間、場所を問わず、チャレンジしてみてください。

 きっと宇宙の叡智が、貴方の来るのを待っているに違いありません。 楽しんでください。 


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