毎年、暮れになって来ると訃報の葉書が届きます。 私は、その葉書を見ながら一時期一緒に過ごしたことのある方については、直接、自宅に電話をして奥さんに様子を、お伺いします。
中学生の頃に近くに住んでいて、何時も着物の張り板を台にして、ピンポンをして遊んだ友人宅にも、電話をしました。 張り板のピンポンから少し離れたところにあった卓球場に通って、結果的に卓球部に入部したり、一緒に夜間、有り余るエネルギーを発散するように、かなりの距離を走ったりしていました。
高校に入って引っ越しをしてからは、当時の思い出を胸に、遠くから友人のことを考えておりました。 年賀状だけの通信だけでしたが、奥さんも友人から、私のことを聞いていたようで、言葉の端々から感じられました。
大手建設会社の営業で来られていたKさんは、建築の事だけではなく一緒に泊まりがけでゴルフに行ったり、旅行をしたりして過ごしました。 名前を告げて奥さんに電話をすると、◯◯先生ですかと親しげな声が返って来ました。
Kさんは膀胱ガンの手術をした後、少し認知症になったとのことでした。 又その後、誤えん性肺炎になり、水分を飲むと肺に入ってしまうようになったとのことでした。 Kさんはタバコが好きだったからなあと思い出しました。
更に奥さんは、実はKさんは、何時も◯◯先生と一緒に散歩すると云っては、出かけていたと云うのです。 その話を聞いた時に、一緒に過ごした濃密な時間が、Kさんにとっては印象深い体験になったのだろうかと、改めて感じ入ったのでした。
奥さんには、遠くからお祈りをさせて頂きますと云って、電話を切りました。
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