ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

なぜ深呼吸の要領で行う呼吸法が自然なのか 5

2015-05-28 09:16:14 | 逆腹式呼吸
 私の深呼吸の要領で行う呼吸法は、はじめは出来るだけ自分の息が、体の中へ入って行くのを実感するために、息音が聴こえるように吐いておりましたが、3周目ぐらいから出来るだけ静かに、息音が聴こえないように吐いていました。 

 呼吸をしているかどうか分からないような感じで、いつしか長く吐く呼吸を行っていました。 そんなある日、「胎息」という言葉に出会いました。 この呼吸はどんな呼吸なのかと思いながらも、ひたすら毎日1時間、座り続けていました。

 ふと、呼吸をしているかどうか分からない、長く吐く呼吸を行っていましたので、もしかしたら「胎息」とはお母さんのお腹にいるときの呼吸で、肺呼吸を伴わない呼吸ではないかと感じたのです。

 思い切って息を止めて静かに座っていました。 すると結構長く息を止めることが出来ましたが、息を吸おうとしたときに、とても息苦しさを感じたのです。 後で感じたことですが、私たちがお母さんのお腹から、生まれ出た瞬間に「オギャー」という泣き声を発しますが、胎息という気の呼吸から肺呼吸に変わる瞬間に、その切り替えしの瞬間に、そのような泣き声を発するのだと思ったのです。

 私は今では、長く吐く呼吸を行わずに、胎息という気の呼吸を行いながら、静かに1時間座っております。 またクラッシックコンサートで音楽を聴くときにも、目を軽く瞑って、胎息で聴くことが多いのです。 胸を痛く感じさせてくれます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿