ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

唯一自己免疫力を高める逆腹式呼吸

2008-12-09 08:29:56 | 逆腹式呼吸
 大きく胸いっぱい空気を吸って、ゆっくり息を吐く胸式肺呼吸。 口を閉じ鼻だけで呼吸を行う。 吐く息を体の中へイメージで、ゆっくり吐いていく。 目を瞑り体の中へ吐く息が、体の中へ入っていくのを実感するために、聞こえるように息音をたてる。 そんな胸式肺呼吸を続けることによって、次第に逆腹式呼吸に変質していく。 単純なそんな呼吸を続けていくうちに、自然に自己免疫力がつくのです。

 ゆっくり息を吐きながらイメージすると、イメージしながら息をゆっくり吐いていきますと、宇宙の気や体の中の気が動くことを知ります。 息を体の中へ吐くとき、宇宙の気が体の中へ入っていきます。 体の中へ入った気は、基本的には体の中へ留まりません。 経穴という鍼や灸のツボで知られる気の調節の弁から出て行きます。

 経穴は、多くの人体実験を通して、病気と経穴の関係を知り、その結果として鍼とか灸が発達していきました。 逆腹式呼吸は、ゆっくり息を体の中へ吐くことによって、その経穴の調節を改善していきます。 どこか体の調子が悪いと、その部位に関係する経穴の気の出入りが悪くなります。 そんな時、体の中へ息を吐いていくとき、だんだんと体の中へ気が溜まってくるのを知るのです。

 臍下丹田を意識し、丹田にあるものを始めにゆっくり吐き出してから、吸う順腹式呼吸は、残念ながらその呼吸の行い方からして、自己免疫力はつくのは時間がかかりすぎます(または殆ど自己免疫力はつくことはありません)。

 吐く息をゆっくり体の中へ吐くことによって、強制的に体の中の径絡(気の通り道)気を送り込み、気の通りをよくし、生来持っていた気感を取り戻すことになるのです。 日常的にあらゆる時間、場所で、ちょっと目を瞑り、胸式肺呼吸ー逆腹式呼吸の癖をつけてしまうのが、この呼吸のコツです。 

 普段行っていた胸式肺呼吸を、吐く息だけゆっくり、吐く息を体の中へ吐くだけで、自己免疫力がつくのです。 薬代もかかりません。 ただで自己免疫力がついてしまうのです。