ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

呼吸法を行いながらの観想法がありますが

2008-11-12 07:57:20 | 座禅
 座禅のときに、吐く息をゆっくり吐きながら、意識を吐く息だけに集中し、それが当たり前のようにできる様になったならば、次のステップで、観想法というイメージの仕方があります。 禅宗の中だけでなく、ほかの宗派の仏教でも実践されています。

 観音様や菩薩様をイメージしながら、静かに座禅を行ったり、お経をあげながらイメージする行い方です。 日蓮の本を読んだときには、イメージしながらお経を上げていたら、悟りのような心境になったという記述が、あったように記憶しています。

 意識しなかった呼吸を、吐く息をゆっくり吐くことによって、吐く息に意識を集中することによって、生来持っていた機能、能力を回復することになります。 吐く息をゆっくり吐きながら、イメージをする、イメージしながら息をゆっくり吐くことによって、宇宙に無尽蔵にある気が動くことを知り、その気をコントロールする力があることを知ります。 否、感得するのです。

 私自身は、まだ観音様や菩薩様をイメージしながら、座禅を行ったことはありませんが、「無」や「無心」のイメージや、「光」や「蓮の花」のイメージは、座禅を始めた当初、行っておりました。

 今は、逆腹式呼吸は行わず、胎息をしながら、気の動きを楽しんでいる毎日です。 私の座禅は、気功の静功(静かな功ー座禅)からの出発でしたが、その中で意念という言葉があります。 その言葉道理の意味ですが、ただ意念するだけでは、一向に何かを感ずることはできません。 同じように、吐く息をゆっくり吐き、意識を吐く息だけに集中することによってしか、何かを感ずることは、はるか遠くになってしまうのです。