古典桜を守る山形白鷹町の金田さとおさん

　樹齢1200年の古典桜を守る金田さんの話が、テレビで放映していました。　金田さんが住む山形白鷹町には、樹齢500年以上の古典桜と呼ばれる古木が多く、今から20年ほど前に、自宅近くの樹勢が衰えた薬師桜の、保存活動に携わったのがきっかけで、2世苗木の育成に取り組むことになりました。

　3000粒の種をまいて発芽したのは、3粒だったこともありました。　約4年の試行錯誤の上に、古木の新芽を雪の中で保存し、古木の新芽から出た若木を接木することによって、苗木を育てることに成功しました。　

　古典桜の品種のエドヒガンザクラの若木を育て、全国に普及させようと努力し、10年ぶりに広島に送った生長ぶりを見に行、く金田さんの姿も放映されておりました。　嫁にやった娘を見に行くような感じですよ、と奥さんも話していました。

　私達人間は、せいぜい100年しか生きられないのですが、じっと静かに桜の花を咲かせながら、人間達の変遷を見てきた薬師桜のことを思うと、一度見に行って、話ができれば、色々と古代桜と話をしたいものだと思ってきました。　金田さんたちの努力に、頭が下がる思いがいたしました。