ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

鬼平犯科帳の長谷川平蔵のこと

2008-02-16 11:57:39 | 文化
 先日のテレビで、鬼平犯科帳のテレビ番組で、悪党どもを、小気味よく捕まえて楽しませてくれている長谷川平蔵の、人物像について放映していました。 

 それによると、江戸時代に起きた天明の飢饉で、食えなくなった人々が江戸に集まり、無宿者として悪さを行い、江戸庶民を困らせ、時の老中の松平定信が、何か対策がないかと募ったところ、なかなか良い対策案が出ない中で、旗本の長谷川平蔵のみが、授産、厚生施設の人足寄場を造ることを、提案しました。

 無宿人を人足寄場に集め、手に職を持たせ更生させた上で、社会に復帰させるという案でした。 当初20人を選抜して充分技能を習熟させた上で、就職先も自らが捜し求めて就職をさせました。

 人足寄場では作ったものを販売し、利益から2割を引いた残りを本人に還元し、貯金をさせました。 また手に職をつけるだけでなく、心の学問も教えることになりました。 例えば、怒りの堪忍だけでなく、欲の堪忍、遊びの堪忍の大切さを、教えたということです。

 江戸時代にでも、そのようなことを考え実践した方がおられたということと、その人物が長谷川平蔵であったことに、改めてびっくりいたしました。