世のため人のためと考える

　息を体の中へ吐く逆腹式呼吸をしながらの座禅を行っていますと、今まで眠っていた気感がよみがえってきます。　私達がお母さんのお腹の中にいたときに感じていた気感を、少しずつ取り戻してきます。

　体の中を循環する気の通り道(経絡）が、次第に活発に動き始めます。　気の通り道は目には見えませんので、自分自身で感じてもらうしかないのですが、神経の線に沿って流れているといわれており、従って体の中で一番最初に変化を感じるところは、脳の部分になります。

　親しくしている友人も、何回か一緒にやった座禅の会で、比較的早くに、頭がもやもやすると話してくれました。　当人ももう少し真面目に、座禅(静功）を続けてくれれば、もっと違った変化が見られるものを、まだ精神的に落ち着いてないからとかいって、真面目に取り組んではおりません。

　今まで脳の部分に何ら感じることもなかったのに、いつも体内を流れる気が、常時脳を刺激するようになります。　ある意味ではうっとうしさを感じることもありましたが、よく考えてみると、いつも脳を刺激してくれるわけですから、これ以上のことはありません。　また、今では座禅をすることによって、適度に脳のエクササイズをしてもらっているような感覚に、なってきております。

　私自身は、脳をいつも刺激してくれることを、このように気を感じるようになったことを感謝し、これを世のため人のために使いたいと考えることによって、常時刺激するうっとうしさを克服することにしました。

　多分、逆腹式呼吸を行いながらの座禅を続けていけば、ある時期に、脳を優しく刺激し癒してくれる感覚に触れることも、あることでしょう。　脳をいつも刺激をしてくれるということは、脳の開発率も高まるということにも、繋がってきます。
何事も良いように考えていくことが、とても大切なことです。