ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

姉歯問題の余波ー一級建築士の再試験問題

2006-07-28 16:38:03 | 社会・経済
 建物の構造の耐震偽装の問題が、結局は姉歯元1級建築士の技術的レベルの低さが原因であったということが、本人の取調べの中で明らかになりました。 この問題が起きた当初から、構造設計者が自分で自分の首を締め付けるわけがなく、設計上収まらない計算をすれば、結果として自分には仕事が回ってはこなくなり、生活ができなくなるからです。
 私達は、お互いの信頼関係で設計上での仕事関係を、築きあげてきているのです。 その信頼関係を裏切ってまで、構造設計をするわけがないと思っておりました。 姉歯氏一人の問題であると思っていた唯一の根拠でした。
 姉歯問題の余波として、1級建築士の再試験問題が浮上し、今にもこれから実施に踏み切られる勢いでしたが、姉歯氏の取調べで、初めて建物の高さが20mを超える構造設計をしたときに、何回計算してもエラーが出て、計算ができず結果として構造計算書をエラーのまま偽装を行ったことを白状しました。 自分の責任にはしたくはなかったので、木村建設の責任やイーホームズが偽装を見逃したのが悪いのだと意見を述べてきたのでした。
 業界の団体が、国土交通省に押しかけ、一人の犯罪に派生して色々なものを見直すのであれば、お医者さんや弁護士の方などの資格の再試験があるべきではないのかという論調で、1級建築士の再試験問題も取りやめることとなったしだいです。
それにしても、一人の犯罪がこれほどまでに多くの日本人に影響を与えたことがあるでしょうか。