ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

住宅の耐震性は壁を確保することから

2006-07-15 10:20:43 | 社会・経済
 仕事柄、木造住宅の耐震相談を受けることが多く、増改築の過程で壁を取っ払って開口部にしてしまったり、南面をできるだけサッシを目一杯つけて壁が殆んどなかったりしています。 
 阪神淡路の震災を受けて、木造住宅の強度設計の考え方は、かなり変わってきております。 壁をX方向Y方向ともにバランスよく配置させるのが一番よいのですが、昔の建物ではバランスよく壁が入っている例は少ないのが現実です。
 私自身が手がけた住宅でも、建物の出隅にかっこよく出窓を設けたりよくしたものですし、壁量の計算はするものの、プランを優先してしまってバランスよく壁を配置させない例が多々ありました。
 よく散見されるケースは、もともと壁があった(筋交い等)にもかかわらず、増築時に取ってしまい、その分補強されることもなく終わっている場合があります。 開口部が必要な場合は、筋交いを入れて筋交いと柱の間の部分にちょっと小さくなりますがサッシを入れて開口部を確保するようにしています。 神戸にも震災直後に木造住宅が傷んだ状態や、コンクリートの建物が1階部分で破壊されているのを見たり、活断層の1mも盛り上がっている地面に直面したりしました。 また、新潟の中越地震では山古志村の山(土)が動いての被災状況を見て、自然の底知れぬエネルギーを感じたものでした。
 壁量を増やさないより増やしておいたほうが良いですし、いざというときの備えをしておきましょう。