閑話・・・・スライス:slice

2011-03-10 20:18:53 | その他
スライスという語で、何をイメージしますか?
チーズやハムやパン・・・。どうも食品によく見かける。

おっ、これも確かにスライス:slice だ、と「感激した」話。

昨年の暮受けた町の健康診断で、「要精密検診」、という結果をもらいました。部位は、胸部。X線写真で、肺に影が見える、とのこと。
1月になって、X線写真の直接撮影とCT( computerized tomography )撮影を受診。
何ともなさそうだが、念のために2ヵ月後にもう一度CTを、ということで、今週月曜、時ならぬ雪の降りしきるなか出かけて再度受診。
この写真は、その翌日の朝の風景。筑波が小さく見えています。



昨日、水曜日に結果が分りました。現在のところOK。気になるようだったら、念のために2ヶ月後にもう一度診てみましょう、ということになりました。

そのCTの「診療費明細書」をあらためて見ていて、そこに「スライス」の語を見つけたのです!

「胸部CT撮影 16列以上マルチスライス型機器電子画像(コンピュータ断層撮影診断)」
何層も切って撮影するからスライス撮影、ということなのでしょう。

外国語を日本語にすると、大抵、「難しい」語に変ってしまう。
何層にも切って撮影するからというわけで、向こうでは日常語の slice を使っているのに、日本語では「断層」になる。
パソコンの mouse だって、もしも日本で発明されていたとしたら、たとえネズミに似ているからといって「ねずみ」とは名付けなかったでしょう。何と名付けるか、興味が湧きます。
「いい訳」が見つからなくて、「マウス」になった・・・。「いい訳」とは、「しかつめらしい」語のこと。
中国では何と呼んでいるのかナ。

どうも、明治に西欧の文物を紹介するときから、こういう「性癖」が日本に生まれたような気がします。
江戸時代の語は、もっと身近な言葉を使っている。
明治以降、「やさしいこと」もわざと難しく言うようになった。何のために?「権威」のために・・・。

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