[図面が小さすぎました。図版編集しなおそうかと思っていますが、
とりあえずは、恐縮ですが、拡大して見てください。]
ふと、ドイツの継手・仕口の本があったことを思い出して、パラパラとめくってみました。
「Handwerkliche Holzverbindungen der Zimmerer」
295×235㎜ 全191ページ
1992年 Deutsche Verlags-Anstalt刊
日本や中国、ブータン、ベトナムなどの事例も参考として少し載っています。
現場で仕事をする人というのは、皆、同じようなことを考えるものだ、と思います。
見てて楽しくなります。
そして、やはり、ドイツには、ちゃんと系統だてて調べる人がいるんですね。
日本ではこういう本はないようです。
こういうのを見ると、日本人のなかには、日本の木造技術は、中国ではない、ドイツがルーツだ、なんていう方が出てきたりするかもしれませんよ・・・。
全部というわけにもゆかないので、これまで見てきた日本の継手・仕口と共通するものを集めて、勝手に分類してみました。
図版が長いので、そして、ドイツ語をは遠い昔にかじった程度ゆえ、読むには時間がかかりそうなので、今回は、図版だけでご勘弁を・・。
読解できたら、それぞれをどんな意味の名称なのか見てみたいとは思っています。分るかどうか頼りない・・。期待しないでください。
もっとも、読解できなくても、図だけで何か言えるとは思いますが・・。
なお、最初の写真で分るように、木材はほとんど広葉樹系のようです。
ドイツの継手仕口とは、驚きました。
考えてみれば、バイオリンのような精緻な木工技術を持つ国に、このような継手仕口があるのは、むしろ当然なのかもしれません。
遠く離れた国々で、同じようなことを考えた人がいたとわかるのは、素晴らしいことですね。
どのような道具が使われたのかも、是非知りたく存じます。
道具はほとんど日本と変らないようです。
鋸の曳き方は、中国と日本では違っていて、押して曳くのです。見たことがありますが、日本人には、かえってくたびれそうでした。西洋も中国風だときいてますがよく分りません。調べたいです。
この書物には道具の写真などは載っていません。「手もみのドリル」の写真はありましたが・・・。
文中にあるのかも、でも読めない・・・。
部位によっては、実際に刻んだ写真も載ってます。
評判がよさそうなので、余録として他の例も紹介しようか、と考えています。
リンクさせていただきました。
御許可を賜ることができましたら、幸甚に存じます。
今後ともいろいろとご教示、ご意見をお願いいたします。