続・とり急ぎ、ご案内

2009-09-10 09:39:18 | 煉瓦造建築
[写真追加]

今年の「喜多方・煉瓦焼成事業」、
実行委員会から、次のようなメールが入りましたので、全文をコピーしてお知らせします。

写真は、昨年、修理中の登り窯、断面が分ります。現在は完成しています。

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


皆様こんにちは。

9月に入り、いよいよ本年第一回目の焼成が近づいて参りました。
今年は安定した焼成を目指し、より元々の樋口窯業の技術に近づくべく、努力して来ました。

窯内部の修復、薪の段取り、釉薬のかけ方等も、事業化を図った場合のコストバランスを
ある程度念頭に置きながら作業を進めております。
昨年一通りの経験を積んだことが、非常に役に立って居り、樋口さんや中森さんが
語ってくれる一言一言の意味が、やっと本当の理解に結びついて来ています。

昨年、養成コース、体験コースで参加してくれたメンバーが、今年は中心になって活躍してくれています。
それぞれが個性を発揮できる分野で、部門責任者として、作業を仕切ってもらっています。
例えば、窯の修復に関わる事、バーナー及び焚口のコンディションに関わる事、
煉瓦に関する事(仕入れから施釉、窯詰め、梱包に至るまで)、薪づくり全般に関わる事、等々です。

本年も作業を開始するまでの、机上での話し合い段階では、喧々諤々でしたが、
現場での作業を通して、徐々に意思疎通がスムーズになり、チームワークが醸成されてきています。

ここに来て、煉瓦の注文も次々と入り、(現在6000個程のオーダーがあります)
新たに作業に参加したいという方も数名加わり、勢いが付いてきた感があります。

昨年は新しい事への挑戦といった、誰もがワクワクするようなエネルギーが充満していましたが、
今年は静かに腰を据えて、じっくりと取り組んで来ました。
9月の第一回焼成までは、このスタンスでしっかりと進めていきたいと思います。
今回の焼成が成功すれば、11月の第二回焼成では、新たな展開に向けてのチャレンジを開始できます。

天候の不順により、煉瓦素地の搬入が予定より1週間遅れの、9/12になった為、
施釉、窯詰の作業日程がタイトになってしまいましたが、それでも昨年の状況よりは、
楽観していられます。メンバー内には「何とかなるだろう」という空気があります。
(皆さん逞しくなりました。)

それにしても厳しいのは確実ですので、9/12、9/13 は応援がいくらでも欲しい状況です。

参加可能な方は、たとえ1、2時間でも構いませんので、応援の程宜しくお願いいたします。

今回の焼成時には、炊き出し方面を充実させるべく段取りを始めています。
市内のビストロさんや、農家の方の協力が得られそうです。

窯場では厳かに、外ではお祭りのように参りたいと思います。
(窯屋の外もきれいさっぱり広場の様になりました。)
是非是非、皆様のご協力と参加をお待ちいたして居ります。

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

連絡先などは、下記記事をご覧ください。

「とり急ぎ、ご案内」

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4 コメント

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台所に煉瓦は? (ARAI)
2009-09-10 19:33:54
 台所のコンロの後ろの壁を煉瓦にすることについてどのようにお考えでしょうか。掃除に絞ってみると、ネット上には、何年も掃除一つ度しなくても汚れが目立たないという体験にもとづく記事と、掃除が出来ないのでやめたほうが良いという体験にもとづくのかもとづかないのかはっきりしない記事の双方を目にします。
 タイルだと目地の汚れが目立つという記事をよく目にしますが、煉瓦で汚れが目立たないという記事が真実として目地はどうなのだろうと思います。目地の汚れも煉瓦が吸ってくれるのでしょうか...
 掃除以外の観点も含めて台所に煉瓦を使うことについて下山先生のお考えを聞けたらと思いまして質問させていただきました。
 「夏休み」宣言があったところに大変心苦しいのですが、この機会を逃すと質問せずじまいに終わりそうで思い切って質問いたしました。回答は「夏休み」あけで構いません。

返信する
?! (筆者)
2009-09-11 09:47:39
西欧の住宅では、煉瓦造の建屋に台所があります。壁は煉瓦のままか漆喰塗り。日本の昔の住宅同様、煤けています。
ただ、多くの場合、現在の通常の日本の台所よりも広い。

煉瓦はご存知のように、多孔質の物体です。これは、漆喰壁などと同じです。当然、汚れも付着しやすい。しかし、掃除は漆喰壁よりもしやすい。
要は、「汚れ」をどの程度気にするか、次第なのではないかと思います。その程度は、人によって違うでしょう。

私ならば、広い台所だったら、気にせず煉瓦壁をつくると思います。
そのとき重要なのは、十分な換気。
コンロ上の換気だけではなく、台所全体の空気を流せるような工夫が必要だと思います。
よく、町の食堂などで、食事をするだけで臭いが染み付くような店があります。換気不十分だからです。
昔のドマは、屋根に抜いていました。

もう一つポイントは、床をどうするかだと思います。床次第で、掃除の仕方も変るからです。

答にならない答で恐縮です。

返信する
換気の工夫と床が気になります... (ARAI)
2009-09-11 14:01:01
”「汚れ」をどの程度気にするか次第”、”広い台所だったら、気にせず煉瓦壁をつくる”とのお言葉で私には十分過ぎるほどの回答です。お忙しい中、本当にありがとう御座います。
 今度は、空気を流す工夫と床が気になります。現代の家で台所全体の空気を流せるような工夫にどのようなものがありますでしょうか。台所の床を例えば無垢板(檜か栗)にした場合、掃除の仕方はどのようになるのでしょう。大変気になります。
 
  話は横にずれますが、実はお盆に松代町を通りました。旧横田家のすぐそばを通っていただけに見てこなかったことを非常に残念に思っています。お盆は長野か新潟のどちらかで古い建築物を見てこようと考えていて、今回は新潟県の関川村の渡辺邸を見てきました。平成の大修理中で、ある意味珍しいものを見れたと思います。太い材が多用されていましたが、「架構としては洗練されていない」という内容の解説がありました。
返信する
台所の換気と床仕上げ (筆者)
2009-09-11 22:22:20
かつてのドマは、極力天井を高くしています。と言うより、天井を設けません。そして、最高部に、空気抜きが開いてました。上昇気流に任せたのです。
おそらく、これがヒントになるのではないか、と思います。
機械換気は、流速が速すぎ、室のなかに空気の道ができてしまうようです(道の脇の部分の空気は流れない)。浴室の換気なども、窓を開けるなど、自然換気の方が、時間はかかりますが、すぐれています。

床は、木材で十分、掃除も普通で十分。ただ、木材は、広葉樹系の堅木がよいと思います。
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