緩い斜面に建てる-3・・・・木造の長屋・その内部

2008-06-04 18:04:32 | 設計法
内部の様子を「竣工写真」から。
狭い室内は、なかなか素人写真ではうまく撮れないが、この場合はプロの撮影。それでも内部が狭いから、実際と若干感じが違う。

平面図に付した矢印・番号が撮影位置。
壁は原則、漆喰塗り真壁。
以前紹介のTo邸では、二階は小屋組表しだが、ここでは天井を張ってある。一階の居室部は根太天井(踏み天井)。

開口部は「外付けアルミサッシ+障子」。障子は柱間に納める。鴨居は「差鴨居」としている。サッシの色は白。アルミ地金の色にしたかったが、なかったので白とした。
これは、木部が経年変化で黒くなったときのことを考えたからである。黒くなったとき、普通木造建物に使われる茶色系のサッシだと、みすぼらしく見えてしまうようだ。白くすると、経年変化後でも、開口部がすっきりと見える。
もともと、アルミは木材とは異質なもの。アルミを木材色に似せてみても、その色は経年でも変化しない。つまり、年を経ると木部とそぐわなくなる。ならば、異質は異質として見せてしまった方がかえってよい、という判断。

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