USONIAN HOUSEの施工工程・・・・F・Lライトの枠組工法 その2

2007-11-12 19:51:00 | 建物づくり一般

先回の続き。

天井はパネルではなく、野縁を張って打ち上げているようだが、詳細は不明。

およそ30cm幅の壁の無垢板は、ビス留めされる「目地の板(目板と言うべきか)」だけでとめられているため、出隅部分(「留め」納めと思われる)では、どうしても狂いが生じるらしく、時を経た建物では、板そのものを下地に脳天釘打ち(ビス留め)にして押えている。
上掲のPOPE邸の元写真には、目地板の釘と、脳天打ちの両方が見えるのだが、ここに載せたのでは見えなくなってしまった!

インチによる材寸の決め方には、おそらく常用の定寸があるのではないか(樋端の四・七、五・七というような)。

使われている壁ボードの総厚は60㎜に満たない。建設地は結構の寒冷地のようだから、今の日本の人たちなら、断熱はどうしてるんだ?と叫ぶにちがいない。

工法もさることながら、空間のつくり方はやはりうまい。人の自然な動きが見えている。それにさからわない空間。それをつくると、結果として、形体もすばらしくなる。形体を考えることから始めていないのだ。

最近は、ライトって誰?なんて思う人たちもが増えているらしい。折をみて、名作をいくつか紹介したいと思っている。

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