昨日は東中野にあるポレポレ東中野(その昔のBOX)へ、人生フルーツという映画を見に行って来ました。
チケットカウンター、外観を撮るのを忘れたので、これで勘弁してください。(笑)
座席からスクリーンの方を見たものです。
逆に上映室方向です。
映画が終わって、同じく東中野、なんですが、線路を挟んで反対側にある猿工房(えんこぼ)で夕食。線路を跨ぐって気持ち的に遠くなりますよね。(笑)
ポテトサラダ。
串焼きのおまかせセット。
最初はビールでスタートしましたが、妻の二杯目はレモンサワー。レモンサワーには2種類あって、これはレモン丸ごと一個のサワーで、2杯3杯と飲む人用です。妻は一杯しか飲まないので勿体無いのですが、インスタ映えということで。(笑)
吉祥寺はランドマークの無い街です。吉祥寺に引っ越して来て20数年になりますが、他人にソラで道案内がし辛い街だと思っています。そんな中、東京女子大学にあるチャペルがまあまあ目を引きます。そのチャペルを作った人がアントニン・レーモンドという人で、昨日見て来た映画の主人公、津端修一の師匠です。(言い方は逆になるのかな。津端修一はアントニン・レーモンドに弟子入りした、と。)
昨年見に行った前川國男もル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドに師事しています。WIKIによれば、その前川國男の事務所出身の丹下健三の元で卒業論文を書き、前川國男の事務所入りを希望したが叶わず、アントニン・レーモンドの事務所に行くという、まさにそこしか無いのかというぐらい、濃い関係です。余談ですが、アントニン・レーモンドといえば、フランク・ロイド・ライトにも繋がります。
ま、そんな自身のキャリアとはあまり関係なく、退職後の夫婦の暮らしぶりを紹介する映画でした。エッセンスとか、真髄とか、どこかで引き継がれていくものなのでしょうけれど、まあ、勿体無い才能です。監督のバイアスがそっちにかかっているのでしょうか。
ル・コルビュジエの言葉『家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない』という真髄なのでしょうか。
アントニン・レーモンドと言われて思い出すのは、横浜のエリスマン邸、軽井沢のチャペル、群馬の旦那の家です。
津端修一といえば、今回の高蔵寺ニュータウンでしょうが、それ以外だと阿佐ヶ谷住宅でしょうか。
ちなみに東京女子大学は正確には杉並区になります。
映画を観た後のお食事処は猿工房(えんこぼ)というところですが、以前(3年ほど前)に知り合いのカメラマンに連れて来てもらいました。その方は翌年に亡くなられました。良いお店を教えてもらったものです。昨日も満席でした。
書き忘れ(追記)
津端夫妻の家の中に標語らしきものがあります。映画の中では「あしたもこはるびより。 おうちはいいなあ。」というのが貼ってあります。が、書籍とかでは違う文言になっています。それは「毎日が小春日和 あとみよそわか」というものなのですが、あとみよそわか、なんて今時使わないでしょうね。詳しくは書きませんが、小説家の幸田露伴が娘の幸田文に教えた言葉です。昔は学校とかに貼ってありましたが、今時はどうなんでしょうか?
そんなところも気になってしまう映画(というより津端家の暮らし、生き方)でした。
何でもかんでも呪文にしてしまう、そわかごっことかしませんでした?