らくしゅみ

写真や音楽、その他気の向くままに綴ってみたいと思います。 楽に趣味をらくしゅみ。

日本の写真家101 現代美術

2008年05月29日 | 今日の一冊

最近何冊か雑誌を読んでいて、話が繋がる事が有るので、ちょっと書き記しておきたいと思います。

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基になった本はこれです。

 

前書きに書いてあるのですが、日本の写真の置かれている状況が良く表れています。それを乗り越えて、良く出版されたものだと思います。

 

まず、誰がいるのか分からない事。次に、誰によって撮影されたのか分からない事。また、紹介された他にどんな写真が有るか分からない事。とにかく分からない事だらけです。『参照』が出来ません。口伝のみで画(写真)を見ないで話すのは、何とも隔靴掻痒であります。ネットを検索しても著作権のせいか、絵が出ている事は稀です。それでは後世に残らない。後世に残る事は良い事なのか悪い事なのか、何を残すのか、何を捨てるのか、答えは出ないのです。

 

とりあえず、現代を生きているものとして、他人と話す時に同じ言葉で話したい。共感したい、してもらいたいと思って話す時に、そのものが無い事には話にはならない。こんな時代にYouTubeのようなリファー出来るものが無いのはどうした事なのでしょうか。今撮られた写真を共有するシステムと同様に、昔の写真も、特に写真集を出して世に何かを問うたものは、手軽に参照出来る様にするべきだと思います。

 

写真はその言葉の定義もされていません。Photographはこの本の前書きにもある通り、『光画』ですが、なぜ『写真』なのか。英語では記憶力の良い人を指して、フォトグラフィカルメモリーを持っていると言ったりします。何となく理解出来ますが、そこには主観があるのか、無いのか。もちろん比喩である事は分かっていますが、翻って写真とは何か考えさせられるのです。

 

例えば観光名所を撮った写真は写真なのでしょうか? 写真の持つ本質がバーチャルリアリティーにあるとすれば、自分が行けない所に連れて行ってくれる写真は写真です。例えばこの本に出ている今 路子は写真なのでしょうか?これは自分の創作物なりインスタレーションを定着させる為に、写真の技術や特性を利用したものです。

 

例えば畠山 直哉は写真なのでしょうか? これは一枚では作品にならないものを塊で見せるもので、私は映像のコレクターと呼んでいますが、コンセプトを決めたら、ひたすら絵をコレクションする行為であり、ある種のインスタレーションと思っています。行為そのものは見る事が出来ませんが、膨大な枚数の絵を見る事により、行為を想像するインスタレーションだと言えます。

 

他にも書けば色々とありますが、記録なのか、表現なのか、いずれにしろ写真が多岐に渡り利用されていると言う事です。この本はその写真の多様性を認め、取り敢えず、こんな人がいたというリファレンスになっています。これから音楽で言う所のアナリーゼをする人も出てくるでしょう。今後、他にもこんな人がいるとか、他にこんな写真があると言った風に幅が広がり、深みが増す事を期待します。

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そしてこの本。岩波書店から出ています。そこに、メディアアーティストの岩井俊雄が書いています。詳しくは本を読んで頂きたいのですが、ま、作品を作った時と同じ感覚を、後世に伝える事が出来ない、残す事が出来ない、という事がかいてあります。

どちらも、現代美術の抱える問題だと思われます。写真はまだ、実物(印画)を見る事は出来なくても、印刷物で絵柄を確認出来る事と、カメラさえあれば追体験が出来る事で、かなり他者との共有言語となり得ます。

 

それも昨今フィルムが無いとか、印画紙が、引伸し機が無いという事態になって来ました。ではこの先デジタルが残るかというと、はなはだ疑問であると・・・。中間物としての(ネガやポジのフィルムと等価という意味で)デジタルは間違いなく残す方向に努力されると思われますが、やはり最後に残るのは容体化されたものであると。紙に限らず何でも良いのですが、コンベンショナルなものとして写真は紙、と定義されるのではないでしょうか。それは印刷物であっても構わないと思います。印刷は他者と情報を共有するのに写真単独よりかなり優れた表現方法だと思います。

 

翻って、新しい表現を試みる人の心得としては、現代美術は残らない、追体験出来ないものであると、肝に銘じるのが良いのではないかと・・・。残らないもの、追体験出来ないものこそが真の現代美術であると、定義したいと思います。(笑)

 

実は、岩井さんは子供が通う幼稚園が一緒でした。私はその昔岩井さんのファンでしたが、実際会う事が出来るのはとても嬉しかったです。でも、作品の話はやはり難しいです。ものがあればそれで済む事なのにまさしく隔靴掻痒な話でした。あ、誤解の無い様に付け加えておきますと、別に岩井さんが難しい訳ではありません。とてもオープンマインドなお話好きの方でした。

 

今、一番分かりやすいのは、三鷹のジブリ美術館にあるゾートロープは岩井さんによるものです。ゾートロープがどういうものかは地球座中のホームページをどうぞ。


ステレオ写真

2008年05月25日 | ステレオ写真

その昔ステレオ写真がブームになったことがありますが、その時に手軽に楽しめたのがこれ。

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フジの使い捨てカメラに着けて撮影する為のアダプターです。

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広げるとこんな風になります。

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バンドをカメラにぐるっと回して固定して、撮影します。

 

簡単だった割には効果抜群で良かったです。

 

先日CIPAでデジカメのステレオ写真のフォーマットが策定されました。いよいよ製品が登場するのでしょうか? フィルムでステレオ写真を撮ると粒子が立体に見えて嫌だったりしますが、デジカメで撮影されたものはクリアーに見えます。楽しみだな。


ピンクレディー

2008年05月24日 | 今日の一枚

このあいだ水前寺清子の事を書いた時に、他にも広げて見せるジャケットがあるといいましたが、そのうちの一つがこれ。

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そう、ピンクレディーのアメリカ制作盤、ピンクレディー・イン・U.S.A.です。

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1979年の発売です。アメリカのヒットチャートにトップ40入りを果たす等したKiss In The Darkの収録されたアルバムです。もちろんプロデュースはマイケル・ロイドです。

 

今は、CDにもなりましたが、おまけ(ボーナストラック)も無いし、間違えた部分の修正も無いし、ヤケクソ感たっぷりです。

 

このジャケットの撮影はHARRY LANGDONで、ホームページを見るとゴージャス感あふれる写真が一杯です。

 

内側の写真はこのようになっています。

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ビデオSALON ソニーαレンズ

2008年05月20日 | 今日の一冊
今月のビデオSALONです。

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先月ブログにPMW-EX3の事を書いたのですが、ビデオSALONの今月号のNAB SHOWレポートのページには、PMW-EX3にキャノンのレンズが着いている写真が掲載されています。ですが、αレンズが着くのはHVR-Z7Jです。


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ホームページには6月にレンズアダプターLA-100Wが発売とあります。





αレンズと言っても種類が限られているようで、全部が使える訳ではなさそう。

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結局ツアイスか?でも白玉が2本見えるから、70-200と300も使えるのかな。でもビデオカメラが買える訳では無いので単に話だけと言う事で。



それよりも個人的には、PCカードタイプのMPEG2のハードウエアアクセラレーターが気になる。安く買える様になると良いな。


大滝詠一 私の100枚

2008年05月19日 | 大滝詠一

雑誌の切り抜きが出て来ました。いつの何だか、何にも書いてないので分からないのですが、1982年頃のものだと思われます。

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これを見てルーターズのシングルが欲しいと思ったものですが、未だ叶わずです。その昔FENで、この曲で始まるジムピューターショーを良く聞いたものです。

 

追記

私のブログで、よく検索されるのが、この「私の100枚」なのですが、河出書房の大瀧詠一という本で再録されていて、きちんと読む事ができます。

ルーターズは94番目です。皆さんも是非。

 

その本によれば、この記事は小学館のサウンドレコパル、1981年6月号とあります。



RDC-i700 model G CFGPS2

2008年05月17日 | GPS

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連休にGPSを持っていく事を書いたら、思い出した事がありました。それは以前にリコーのカメラを買った事でした。それはRDC-i700 model Gというカメラです。カメラはもう処分してしまったのですが、PDAのようなカメラでCFスロットが2つあって、その一つにCF型GPSを挿し込んで使えば、GPSデーターを埋め込むのに理想的なカメラだと・・・。

基はRDC-i700というカメラですが、それに独自のソフトをつけてGPSとコラボする様になっています。

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これがCFGPS2です。PDAに装着して使用したりもしました。一体感があって、スマートな感じがしたものです。

 

でも何故かリコーのカメラでも、PDAでも、上手くGPSの電波を受信出来なくて、測位が出来ませんでした。巷間言われていたのは、ノイズが多くて使い物にならないとの事でした。確かにアルミホイルで簡単なシールドをしてやると俄然測位が安定するのです。でもせっかくスマートなのにみっともない事この上ないです。

 

リチウムなのにバッテリーの持ちが悪いとか、測位が遅いとかイラっとさせられる事が多かったので、程なくカメラを手放してしまいました。


アスキーに少し記事が出ています。


APS フィルムビュアー VR-5

2008年05月14日 | 写真

頂きました。

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APSのフィルムはカートリッジの中に入っているので何が写っているのか皆目見当がつきません。その不満を解消する為なのでしょう、ビュアーです。

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カートリッジを入れて、矢印ボタンを押してフィルムを引きずり出すと、この通り。

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普通の人はこんなケースを買って整理しておくのが正解です。フィルムとインデックスのIDナンバーを突き合わせて何が写っているか判断するのが賢いです。

APSはデジカメへの移行期の徒花でしょうか? 私は概念は意外と好きです。フィルムのサイズが小さ過ぎたのがいけなかったのです。

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中を開けるとこんな風になっています。とってもチープな感じがというよりは、小学生のプラモデルのようです。思わず笑ってしまいました。でも機能はしかっりしているから不思議です。


NEC Lui-Lui 

2008年05月13日 | コンピューター
お買い物に行った時に、ついでに色々見た時にもらってきました。


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以前にもAX300の事を書きましたが、実は私はNECの隠れファンです。今使っているウインドウズマシンはVALUESTAR TXだったりします。おかげでAX300との連携が良かったりしました。で、何となく5年も使ってしまったのですが、その間に2つともマザーボードを交換するという大きなトラブルがありました。ですが性懲りも無く、またNECのLuiが欲しいな、等と考えております。でも38万ですからちょっと・・・。


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一部もらったつもりだったのですが、二部持って来てしまいました。




なんて、見ていたら・・・。



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思い出してしまいました。NEC Luiで検索してここに来た人はごめんなさい。でもタイトルに太川陽介って書いたらあざといでしょ。



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作曲は都倉俊一です。


水前寺清子 三百六十五歩のマーチ

2008年05月12日 | 今日の一枚

先日、デニス・ウィルソンの事を書いたら思い出しました。ま、見てもらえれば何の事かすぐ分かると思います。

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そう、ジャケットが2つ折で縦長なのです。でもこの写真カッコ良いでしょう。嬉しいか嬉しくないかの判断はお任せしますが、ミニスカート姿です。いつも着物を着ているイメージがあるのですが、このジャケットはカッコ良いです。

 

半分に折ってあっても絵になるし、広げても絵になる上にさらに『おぉー』という驚きが有ります。他にも広げて見せるジャケットはありますが、また今度。


京セラ サムライ

2008年05月11日 | カメラ
先週ゲットしました。

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実は以前にカメラを落としてしまい、グリップを壊してしまいました。



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使えなくはないのですが、力が上手く分散出来ないのか、カメラを支える事が出来ません。



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そうデザインされているのだから、当たり前と言えば当たり前なのですが、こっちの方がカメラが持ちやすいです。こんな小さなものが手に入らなくてちょっとイラッとしていたのですが、ようやくすっきりしました。



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ちなみに箱の裏はこんな具合です。でもある所にはあるものなのですね。びっくりもしますが、感謝です。


ようやく

2008年05月10日 | インポート
書こう書こうと思いながら、時間が取れずにいました。書きたい事はいくつかあるのですが、まずは、これ以前にも書きましたが、かぐやの話です。やっとです。でも、まだ出し惜しみしてるようです。何でしょう?こんなに何種類もファイル作る方が手間だと思うのですが。今度はNHKのホームページから見る事が出来ます。


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Nikon D3 + GARMIN GPS iPhoto Google Earth

2008年05月06日 | GPS
長かったはずのゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました。最近子供の行事が多く、親の用事と合わせると土日はほとんど潰れてしまいます。そんな訳で、最近家族みんなで動くのはお盆とか、正月とか、ゴールデンウィークといった王道なお休みになってしまいます。で、今回もドーンと王道を行って来ました。渋滞を避ける為に
夜中に車を運転するのは正直つらいですが、おかげで大した渋滞にも遭わずに済みました。




先日書いた通り、Nikon D3 + GARMIN GPSで写真を撮って来ました。GPSを胸のポケットにしまっておくと測位が途切れたりするのですが、仕方の無い所でしょうか。

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iPhotoは'06の頃から内部にはGPSの機能が盛り込まれていたようですが、何らかの理由で機能がオフになっていました。インターフェースビルダー等を使って機能をオンにしている人もいたようですが、今の'08では何の手間もなくGPSデーターを表示出来ます。

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で、これをGoogle Earthで表示しようとすると一手間要るのです。Google Earthで写真を表示するには、kmz形式で書き出さなくてはいけないのですが、iPhotoにはその機能がありません。





その機能を加えてくれるのは、iPhotoToGoogleEarthというプラグインソフトです。難しい事は何も無く、ダウンロードしてオートマチックインストールのアイコンをダブルクリックするとそれでお終いです。




あとはiPhotoから書き出しを選ぶと、iPhotoToGoogleEarthのタブが追加されているので、そこで保存先を指定して書き出すと、kmzファイルが出来上がります。そしてそのkmzファイルをダブルクリックするとGoogle Earthが起ち上がり、場所を表示してくれます。




このソフトの欠点は日本語が化ける事でしょうか。




今回泊まったこの宿、養生館はなかなか良い雰囲気を醸し出していました、前を通るばっかりで、宿泊は今回初めてなのですが、とても良かったです。部屋は広いし、温泉もあるし、料理も食べきれないくらい出てくるし、静かだし、料金はハイシーズンにも関わらずリーズナブルだし。子供たちも又泊まりたいと言ってました。




さて、肝心のGPS写真ですが、もうひとつ難点がありました。それはGoogle Earthの山陰地方の解像度が低くて、何が何だか分からない事です。







この様なプラグインソフトを作って下さって頂いて、作者には大変感謝いたしております。あ、後このプラグインソフトはフリーですが寄付を受け付ける旨記されています。良かったらそちらもどうぞ。






他にもkmzファイルを作る方法はあるのでしょうが、今回のこの方法が一番手間要らずだと思います。一番の手間は、撮影時のGARMINとケーブルの取り回しでしょうか。





追記
OCNのブログは添付の写真のExif情報を何も操作しないので、環境のある方は試してみて下さい。多分がっかりするはずです(笑)。