その昔広告代理店にいいちこのカタログをいただきました。バブル経済末期の頃の事でした。
私が浅井慎平のファンだったという事もあるのでしょうが、『いいちこワークス』という意味ですばらしい広告です。とても大好きです。
ヘルムート・ニュートンと一緒ですが、特に何かを強く宣伝している訳ではありません。何となーくです。時代の空気っていう奴ですか? それでも商品が写っているだけこっちのほうがより優秀です。私は現代美術が好きですし、直裁に何かしら宣伝をしなければならない等という縛りは嫌いな方なので、こういった広告、それをまとめたこのカタログは非常に好きです。出来得れば私が当事者になりたい位です。でも、逆説的ですが、今見ると『何だかなぁ?』っていう感じです。本当にこれで宣伝になったのかなぁ?です。
もちろん未だにこの酒造会社も存続していますし、当時こうした宣伝も時代に踊らされたと言えばその通りだと思いますが、私は青春時代でしたし、大好きでした。青年の心にダサい?と映った焼酎のレベルアップには、少なくとも私の中では役立ったと思っています。
私は歴史や系列が全然理解出来ないただの痴れ者ですが、ちょっとライトパブリシティーのキューピーのコマーシャルの様でもあります。(あれ?どっちが先だっけ?)
いいちこの文字やボトルを外して写真だけを見ていると、浅井慎平ファンにはたまらない写真集になります。ゴメンなさい、いいちこさん。