一昨日、昨日と恵比寿にある東京都写真美術館で開催されていた、日本写真学会の画像保存セミナーに参加してきました。
東日本大震災を受けての開催だったのですが、話の中心はややエンタープライズ寄り。個人でも手が出せる位降りて来たら自分でもやってみようと思い、世の中はどうなっているのかの情報収集のつもりで参加してます。結局個人の所有の情報は残らない事が今回の津波で証明された訳ですが、そこに対する話は無くてちょっとがっかりというか肩透かしを食らってしまいました。
ハードディスクがアーカイブ目的には向かないのは分かるのですが、LTOテープが保存に有効と言われても個人で買うものではないとの事ですし、DVD-Rに保存するのが選べる手段としてコスト、手間を考えるとベストなのかなと色々なパネリストの話を聞いて、私は結論づけました。(笑) ちなみにCD-Rは記録面が表面にあるため、長期保存にはリスクが大きいとの事でした。
で、最後のセッションがパネルディスカッションだったのですが、現時点での結論は残すんだったら紙に焼かなければダメだという事が分かりました。現物さえあれば後は優秀な修復家の方が修復出来る様です。
今回の震災で分かった事は、写真がその物として欲しい訳ではなくて、記憶の一助としてのモノ(写真)だから残したいという事です。だから汚れていようが多少傷んでいようがみんなが大事にしたのです。ですがフィルムも写真も同じ場所に保管されているし、デジタルデーターに至ってはプリントをしていないものが多数あると思われます。それも大多数が復元不可能です。
ま、それを今後どうしようか?という話が聞けるのかと思ったら違いました。今、世の中はクラウドに向かっています。それはそれで選択肢が増える訳ですから歓迎すべき事ですが、データーセンターがどこにあるのかというのが今後の課題となるでしょう。
ベストは紙焼きで残す。今も昔も基本ですね。(泣) 出来れば、例えば子供の写真等は、自分の家と、遠く離れたおじいちゃんおばあちゃんの家にもあると良いですね。
で、セミナーが終わって外に出てみると、いつものバカラのシャンデリアの飾り付けが終わって、火が入れられていました。報道陣が沢山取材に来ていたので、実際の点灯は今日からかな?です。
きれいです。
アプローチも素敵です。
反対を向いて、下から見ると、
そこにはもうクリスマスツリーが。
今年ももう終わりですね。(笑) 来週からは忘年会が目白押しです。フフフ。