らくしゅみ

写真や音楽、その他気の向くままに綴ってみたいと思います。 楽に趣味をらくしゅみ。

ディスタゴン18mm F2.8 DISTAGON 18mm f/2,8 DISTAGON 25mm f/1,4 プロトタイプ

2024年06月12日 | レンズ

以前プラナー50mm f0.7のことを書きましたが、その時思い出したことがあります。

それは、もう10年ぐらい前になりますが、エルハルト・グラッツェルのお孫ちゃんが写真をアップしたことです。(笑) エルハルト・グラッツェルのWikiはこちら。(独語)

何の写真かと言うと、DISTAGON  18mm f/2,8   DISTAGON  25mm f/1,4 という市販されなかった、(1976年に展示サンプルとして製造されましたとあります)試作品の写真です。市販の手前まで行きリーフレットまで作られていたのですが、発売されることはありませんでした。

フォーラムはここで、写真はこちら。(上の写真はこの中の一枚)

で、これにいつものイタリアの人が反応して、そして書かれた記事がこちら。その前にはこんな記事もあります。

このページを見ていて思うことは、特にレンズ構成図を見ると、プラナーの50mm f0.7の手法? マスターレンズの後ろにコンバージェンスのレンズを取り付けたような、前から6枚目と7枚目のレンズを境にガウス型のレンズを2個並べたような構成に見えます。

そのページにも遠回しに書いてありますが、グラッツェル博士が設計したものとは別の手(解)があり、コンパクトなレンズが発売されている中、発売を取り止めるのは賢明だと思います。

話はここで終わらない。現在ツァイスからはBatisの18mm f2.8Milvusの25mm f1.4というレンズが発売されていますが、どうでしょう? 現代においてガウスタイプとかゾナータイプのように分かりやすい〇〇タイプというのはもはや素人には判別がつかないほどレンズの枚数も増えて複雑な構成になってきています。ですが私が思うには、これらのレンズはグラッツェル博士の設計したプロトタイプの甦り? ベースになっているのは間違いのないところで、プラナーの50mm f0.7から脈々と続くグラッツェル博士の流儀、哲学が現在のDistagonデザインになっているのでしょう。そして、もちろんベストな答えなのでしょう。

ここまで来ると今度は逆にその発売を止めさせたであろう「別の手(解)」のレンズが気になります。それは今や中古市場で100万から200万円の値がつくキヤノンのFD24mm F1.4 S.S.C. アスフェリカル(1975年発売)です。焦点距離が若干異なりますが、まあいいでしょう。(笑)

で、これもいつも通りのイタリアの人が書いた記事がこちら

 

切磋琢磨、好敵手って大事なんですね。

 

 


CANON RF10-20mm F4 L IS STMについて 続編

2024年06月05日 | レンズ

以前に「CANON RF10-20mm F4 L IS STMとEF11-24mm F4L USMについて」と題したエントリーを書きました。そうした所、このエントリーが毎日コンスタントにかなりの数検索されているのです。その理由は分かりませんが、多分ゴーストが理由ではないかと思い今回続編を書きました。

RF10-20mm F4 L IS STMを装着したR5、こんな出で立ちです。

前回ゴーストを消すにはこんな写真のようなフードが良いのではないかと書き、今回それを確かめるべくNiSiのフィルターホルダーを購入しました。150mm幅の角型フィルターのホルダーですから最低でも150mmはあるわけで、さらに両脇に10mmずつ出っ張っていて全体で170mmはあります。さらにさらにフィルターをロックするネジがあって、(写真では反対側にあって見えないですね)もう20mm位出っ張ります。何が言いたいのかといえば「大きい」ということです。(笑) NiSiのホームページにそうした事が書いてない(見つからない)ので物差しで測った何となくな数字です。重さは300 3〜40グラムくらいです。(同様に)

 

同社にはEF11-24mm F4L USM用の同様のシステムも有りますが、フィルターサイズが180mmなのでもういいです。(笑)

全体から左側だけ切り取った写真です。ゴーストが見えます。

フィルターホルダーを装着して撮影。ゴーストが消えています。

 

予想通り効果がある事が分かりました。太陽が写り込むシチュエーションでは有っても無くても関係ありませんが、太陽の光がレンズの凸面の頂点をかすめるような斜光線だと効き目があります。

 

開けた所で撮影して写真全体をお見せ出来れば良かったのでしょうが、すぐ試してみたかったので近所で撮影しました。(あと、連れて出るには嵩張るんです) なのでプライバシーに配慮しました。(若干ですが) チャンスがあれば差し替えるかもしれません。(笑)

 

検索されている理由がゴーストではないかも知れませんが、私が知りたかったのでこれでいいのです。

 

おまけ?

ちなみにここに写っている三脚、掌のある後輩君に改造してもらって、新たなパーツを作ってもらいました。おかげで一体型だった雲台を外し、今現在販売されているアルカスイス互換の雲台(ここではLeofoto)を着ける事ができるようになりました。


オリンパス ズイコー交換レンズ読本

2024年05月13日 | レンズ

オリンパスのカメラを買うと付いてきたズイコー交換レンズ読本。先日、『前回アップしたものとは別の読本で「なおこのレンズは現在開発中です」の文字がありません。』と書きました。何の事かと言うと、以前、瑞古洞を見学に行った時に18mmのレンズを3本見ました。そのうちの1本がズイコー交換レンズ読本に載っていて、「なおこのレンズは現在開発中です」の文言がありました。ですが、先日の読本にはその文言がありませんでした。というわけでズイコー交換レンズ読本を比べてみました。尚、ここに書く事は私の勝手な思い込みですのでゆめゆめ信じる事の無いようにお願いします。(笑)

我が家に3冊もありました。(笑) 便宜的に上からA、B、Cとしましょう。(尚、以降の写真も同じ並び順です)違いが見て取れるのは一番下のC。四角囲みのJの文字があります。外国語版と分けるようになったのでしょうか?

18mmのページです。A、Bには青で文章が書いてありますが、Cにはありません。

A、Bにある青で印刷された文章を拡大してみました。

同じく18mmのページを拡大しました。そして「なおこのレンズは現在開発中です」の文字の部分に赤で傍線を引きました。Aには無く、B、Cにあります。

二つ折りになっている最初のページを開いてみました。Cだけが異なり、写真も違いますが左端に文章があります。

拡大してみました。よく読むと、先の青い文字の文章とほぼ同じ。コンピューターやレスポンス函数がなんとかとか、これまでのレンズなら3本しか持てないところ5本持てるなどが加筆されています。

システムチャート図も変更が加えられています。OLYMPUS OM SYSTEMがただのタイプ文字からデザインされたOLYMPUS OMシステムに変更されています。

Aを拡大したものですが、レンズのラインナップに18mmがあります。

これはCのアップですが、絵のみです。焦点距離も何も書いてありません。写真撮り忘れましたが、Bにはレンズの焦点距離が書いてあるのですが、18mmはラインナップされていません。

最後の二つ折りのページを開いたところにレンズ仕様一覧表があります。

Aのアップです。18mmがあります。

B、Cにはありません。

18mmだけではなくその他にも作例写真が差し代わっているものがありました。これは35mmです。

作例写真は一緒ですが、製品が増えたので製品写真が変わっています。

同様にレコーデータバックの写真も変わっています。

裏表紙のアップです。Aが1272、Bが0275、Cが1075とあります。前二桁が月、後ろ二桁が年を表している・・・と思いたい。(笑) 実際CにはOM-2がラインナップされていて、OM-2の発売は75年の11月ですが、レンズ読本は10月には刷り上がっていた・・・かな。(笑) でも、エルンスト・ライツ社Mからクレームを受けてOMに切り替わったのは73年の5月。Aの冊子は私が73年の11月にOM-1を買ってもらった時のものですが、72年の暮れにはもうOMに切り替えていたという事なのでしょうか?

 

ひとつだと何も気にならないのに、ふたつあると結構違いがあって面白いです。50年も経ってオマケの本が楽しめる、良い時代になりました、長生きはするもんです。(笑)

 


オリンパス 18mm 京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE) 平野屋

2024年05月05日 | レンズ

先だって京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)に出かけて来ました。その時長逗留したのですが、そこに訪ねて来てくれた人がいました。(奈良に行くついでに:笑)

その彼が化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)に行った事がないので行ってみたいと・・・ならば、私は平野屋に行きたいと(笑)・・・二人の意見が揃ったので今夜はカレー(分かる?)じゃなくて、そっち方面に出かける事にしました。写真は化野念仏寺です。

以前書いたのですが、オリンパスのカメラを買うと付いてきたズイコー交換レンズ読本。その中のZUIKO MC 18mm F3.5の作例写真が平野屋です。

これが今の平野屋です。ここを訪れるのは50年ぶりぐらいでしょうか? EXIF情報を見ると焦点距離は17.5mmなのでほぼ18mmと言っていいでしょう。(笑) 寄りが足らないようで説明的な写真になってしまいました。

何故に平野屋に行きたかったのかといえば、以前書いた通り「志んことお薄も良いけど、今度は鮎料理を食べてみたいです。」なのです。(ま、実際は今回も鮎料理は食べませんでしたが、志んことお薄はいただいて来ました。)それと、赤城さんが書いたこの記事、『推すぜ!オリンパス 第19回 1975年発売、世界初となるTTLダイレクト測光を搭載した!「オリンパスOM-2」』の影響です。

ズイコー交換レンズ読本の作例の右側のページにはそのレンズの解説があります。実はこれ、前回アップしたものとは別の読本で「なおこのレンズは現在開発中です」の文字がありません。(驚!) ここに写っている写真のレンズは実際には発売されずに試作品で終わっているのですが、赤城さんの記事の写真にはそれが装着されているのです。写真を見れば分かる事ですが、その下にも試作品の18mmを装着したOM-2ですと書いてあります。で、この記事が出たのが今年の3月の事でした。

 

京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)に行くからついでに観光がてら平野屋もとは考えていませんでしたが、その彼が来た事で一気に実現してしまいました。そもそもの始まりは中学生の時にオリンパスのOM-1を買ってもらったことにありますが、昔に京都に観光に行った事、瑞古洞の見学に行った事、そして赤城さんの記事と、時を跨いでつながるこの感じがたまりません。

 

平野屋は次回は鮎料理が食べたいです。(笑)

 

ここから平野屋。

志んことお薄

バックヤード

おくどさん(竈のこと)

 

おまけ

以下はでたらめな記憶ですが、七夕の時に志んこを食べる・・・いや索餅・・・江戸時代にはそうめん・・・そんな疑問に答えてくれる本が10年くらい前かな?出ました。「めんと和菓子の夜明け 索餅の謎を解く」松本 忠久 著で発行元は丸善プラネットです。

 

 


NIKKOR-O 2.1cm F4 にまつわる由無し事 その4(最終回)

2024年01月03日 | レンズ

その1その2その3と色々と書いてきましたが、細かい事を気にしても仕方がないので絞って撮影しました。以下にズラーっと並べてゆきます。

対称型だからといって歪曲収差が全く無い訳ではありません。「少ない」とあちこちに書いてありますが、画面上部の直線がたわんでいます。少ないですか? ま、このブログによく登場するNIKKORの18mm F4よりは素性の良い歪曲と言えます。Richard Hawさんのホームページにもそう書いてありますが、フィルムだと気にならないくらいの収差で、デジカメのカバーガラス(Richardさんはantialiasing filterと書いています)の厚みが影響する、特に後ろのレンズ面がフィルムに近いレンズはとの事です。Richard Hawさんのホームページはかなり長いですが読んでみて下さい。

Biogonで撮影した所と同じ場所で撮影しました。

以上です。


NIKKOR-O 2.1cm F4 にまつわる由無し事 その3 Carl Zeiss Biogon 21mm F4,5でも撮影してみた

2024年01月02日 | レンズ

明けましておめでとうございます。

前回、開放の画が緩いと書きました。となると気になるのはカプラー(マウントアダプター)。

同じ規格なのでCarl Zeiss Biogon 21mm F4,5ももちろん装着出来ます。(笑)

カプラーです。

素敵です。

後ろから見たところ。このレンズ、ベッサのR2Cに取り付けていたので、レンズの後ろにある「アレ」、何て言うんですかね? 羽根みたいなやつは外してあります。R2Cの取説にそう書いてありました。

フィルターにStuttgartの文字が・・・

同じ場所ではないので何とも言えませんが、無限遠も出ているようでカプラー(の精度)が悪いという事はなさそうです。

非常にシャープです。

開放

F11の画像。 開放とF11との性能差が少ないです。(開放が優秀って事だよ) 強いて言えば開放では周辺がややぐずついていますが、フィルムだとどうでしょうか? 対象型のレンズなのでデジカメのセンサー前のカバーグラスの影響が出ているかもしれません。

とてもよく写ります。

 

開放からとてもよく写るレンズです。欠点らしいものは無いですが、強いていうなら重い。いや、重くはないんですよ、ニッコールが軽過ぎるんです。我が家のアナログメーターで測るとニコンは170グラム位でコンタックスはそれより100グラムほど重いです。あとは開放値が4.5というところでしょうか。

 

ニッコールの2.1cm F4のレンズに先駆けること5年、1954年(昭和29年)には開放値がF4,5とはいえこれだけの写りをするレンズがある事は本当に賞賛に値すると思います。

 

その4に続きます。

 


NIKKOR-O 2.1cm F4 にまつわる由無し事 その2

2023年12月31日 | レンズ

前回に引き続き・・・今回は作例を。

絞り開放です。

F11まで絞ったものです。

F11

F11

 

レンズを借りたのには訳があって、私のSマウントのレンズがフィルムで撮影すると良い感じではなくて、「アレ?」なレンズな気がしました。ですが、まわりにこのレンズを持っている人がいなくて、モヤモヤした気持ちのまま悶々とした日々を過ごしていました。(大ゲサ) そこで、やっと他にも持っている人がいて、とりあえずお話を・・・と思っていたら貸して下さるというので比較をしてみようと思いました。

 

で、その前に、前にも書きましたが時々逆光気味に撮影すると写真の画面上部に白い線が入る事があるのですが、これがどうして起こるのかを確認しました。結論は「よく分からない」ですが、多分ボディーが古いせいだと私の中で結論づけました。(要はレンズのせいではないという事)

 

さて、本題。以前FマウントのレンズをニコマートELに装着した時の写真(フィルムで撮影)をアップしましたが、ま、この位にはね写るよねっていう感じで良いレンズだなと思っていました。で、今回はデジカメで開放(F4)とF11の2枚ずつで撮影したのですが、開放の画質が緩いです。大昔の白黒写真での印象はコントラストは低いものの解像力があると思っていたのですが、今回はデジカメで撮影しても何となく全体に緩いです。カプラー(マウントアダプター)の精度が低いのか? 無限遠が出ていないのか・・・とりあえず絞って近距離のものを撮影して帰りました。

 

絞って無限遠でない撮影をすれば問題は無さそうですが、借りたレンズと私の持っているものと同じ傾向で良かったです。(笑)

 

その3に続きます。


NIKKOR-O 2.1cm F4 にまつわる由無し事

2023年12月30日 | レンズ

先日ニコンSPに装着したSマウントのNIKKOR-O 2.1cm F4を見せてもらったと書きました。

で、そのままお借りしました。(笑) ま、ボディーはさておき、レンズを新発売のZfに装着してみました。

C,SマウントのレンズをL39のカメラに装着する用のカプラー(マウントアダプター)です。

いただき物なのですが、何の説明も無しにいただきました。S用ともC用とも書いてありません。ただ、距離数字の並び方がコンタックスぽいなぁと。ネジがプラスなので新しいものかなとか、色々と興味が尽きないカプラーです。

L-M変換のリングをかませてMマウントからZマウントに変換するアダプター、しかもクローズアップのヘリコイド付き(VM-Z Close Focus Adapter)のものを装着しています。で、一番最初の写真のようにレンズが装着できる訳です。

レンズを後ろ側から見たもの。

レンズを置いてもガラス面がいきなり当たらないように後ろ枠の一部がポチッと出っ張っています。実はこの突起がデジカメのマウントの中の枠に当たって、ピントリングが途中で止まってしまいます。

レンズは無限大の位置にあり、フィルムカメラに装着して後ろから見ると突起はこの位置にあります。

ピントリングを近距離側に回していくとこの位置に来ます。デジカメに装着するとこの位置で突起が中枠に当たるようで、動かなくなります。この時ピントリングの目盛りは7(フィート)の辺りです。

光ってしまって読めませんが43mmのフィルターです。

フードです。

もうひとつ別のフードです。2.1cm用の純正というわけではありませんが、一応ニコン製です。

元はこれ。(笑)

開けるとこんな感じ。

三部構成です。

5cm F1.4用のフードです。先の写真の左ふたつを合体させたもの。

シリーズフィルター。私はニコンの純正のUVとかL37、L39とか色の着いていないシリーズ7のフィルターは見た事がありません。なのでライカのフィルター。因みにシリーズ9はここにあります。

そのフィルターをこうして挟み込んで使います。これは三部構成の写真の左右の二つを組み合わせたものです。

うら返し。因みにこのフード何も文字が無く、このJAPANのみです。しかもフィニッシュが汚いためにこの筒は何?状態で用途が分からないため廃棄される事が多いそうです。(笑) このページ(下の方)の「職場の引越し」にそのようなことが書いてあります。そしてこの組み合わせ、実は新宿の北村写真機店で見たものです。これでケラれる事はありませんでした。また、純正のフードより効率が良さそうな気がします。

 

借りたのには訳があるのですが、簡単に言えば2本で比べてみないと分からないからです。(笑) それは次回に。

 

デジカメに装着すると0.7メートル付近でヘリコイドが止まってしまうと書きましたが、ライカのMからニコンZマウントの変換にクローズアップのヘリコイド付き(VM-Z Close Focus Adapter)を使っているので実際には何も困りません。それどころかオリジナルよりもアップで撮る事が可能です。蛇足ですが、VM-Z Close Focus Adapterを繰り出すと、レンズ後部の突起が中枠より前に出るため0.7メートルを超えてピンとリングが回るようになります。合成でどのくらいまで寄れるのか撮影していませんが相当寄れます。(笑)

 

本日はここまで。(笑) その2に続きます。

 

 

 

 

 


CANON RF10-20mm F4 L IS STMとEF11-24mm F4L USMについて

2023年12月11日 | レンズ

最近の私のこのブログで使われているレンズ・・・超広角だな〜と思う写真はアレとコレで撮影されています。(笑)

アレはこれです。キヤノンのRF10-20mm F4 L IS STMです。以前にEF11-24mm F4L USMを購入して使ったのですが、とにかく重くストラップが引っ張られ、首の両脇の血管を圧迫して頭に血が行かなくなります。(多分) この時がまさしくそれで、EOS 5DsにEF11-24mm F4L USMを着けて鎌倉を歩きましたが、死にそうでした。それに比べたらなんと軽量コンパクトな事か。

並べてみました。といってもEFマウントのデジタルカメラは持っていないので、ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付という長ったらしい名前のマウントアダプターを着けたものとを並べています。

正面から。同じF4のレンズですが、口径が大きく違います。

別角度から。

EF11-24mm F4L USMをR5に装着したもの。

ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付のドロップインフィルターを取り出したところです。

マウントアダプターにリングが着いていて、ここを回して偏光の効果を確認します。

RF10-20mm F4 L IS STMは前にフィルターが装着できませんが、マウント側にゼラチンフィルターを装着する事ができます。

それはEF11-24mm F4L USMでも一緒です。

左がRF10-20mm F4 L IS STM用で右がEF11-24mm F4L USM用のレンズキャップです。キャップでもレンズの口径の違いが見て取れます。

重さ以外でふたつのレンズを比べる気は無かったのですが・・・先日の大洗の遠足で気になった写真がこちら。矢印で示しましたが、別に隕石が落ちてきている訳ではありません。これはゴーストです。

もう一枚。UFOが飛んでいる訳ではありません。ちょっとな〜なゴーストです。二枚とも特に無茶な撮影をしている訳ではありませんが、こんなゴーストが出てしまうのですよ。これはファインダーじゃちょっと確認できないです。

昨年の12月にアップしたMade in Germany Distagon 15mm f3.5です。 写真のようなゴーストでも困るけど・・・

返ってこのぐらいの方が同じ出るなららしくて良いでしょうか。(笑)

5年前の12月にアップしたNIKKOR-QD・C Auto 15mm F5.6のゴーストもらしくて良いです。

なんですが、NIKKOR-QD・C Auto 15mm F5.6は何でもない時に変なゴーストが出ます。まさにゴーストです。画面下側左右にうっすらと青いやつがそれです。

ニコンミュージアムで「幻の試作レンズたち─ミラーレス Z 7がとらえた魅惑の描写」という展示がありましたが、その中の一コマ、市販されなかった大きなフードです。レンズはf/3.5のレンズですが、f/5.6のレンズにもこの手のフードが必要なのでしょう。

翻ってRF10-20mm F4 L IS STM、レンズの発売が10月の27日でしたが、早くもフィルターホルダーが発売され、デジカメWatchに記事が出ました。流れから行くと、これがあの変なゴーストに効き目があるのではないかと睨んでいます。(笑)

 

ここに紹介した以外にも変なゴーストが出ています。それは、白黒写真で言うところのグレー一色に相当するところでは目立ってしまいますが、複雑な画面なら気付かないかも知れません。せっかくレンズがコンパクトになったのにフィルターホルダーのようなものを着けるのは本末転倒のような気もしますし・・・悩ましいです。

太陽を背にすると自分の影が入ってしまうし・・・

太陽を直に入れ込んだ方が変なゴーストが少なくなる(画面右下にチラッと写っている)・・・使いこなすのが難しいレンズです。メーカの人は使わなかったのかな?

 

ついでに

レンズのプロファイルが当たっている画像です。

プロファイルを外した画像です。セミフィッシュアイですね。(笑)

先ほどのこの写真。

プロファイルを外すとこの通り。歪曲はわからない絵柄ですが、周辺はケラレています。(もう物理的にかな?)

 

EF11-24mm F4L USMでも同様の事をしていました。もう8年も前の事ですが、葛西臨海水族館にEF11-24mm F4L USMを持って行きました。そこで撮影した案内板は樽型に歪曲していましたが、周辺光量はそれほど落ち込んでいませんでした。で、プロファイルを適用すると画面の四隅が引っ張られるような感じでピシッと真っ直ぐになります。が、どっちが11mmの画角かは分かりません。(笑) イヤ、当然プロファイルが当たった方に決まっています。

 

今回のこのRF10-20mm F4 L IS STMはその上を行きます。えぇ〜っそんなに〜っていうぐらいバリバリにデジタル補正してあります。ま、あれから8年ですし、そういう事なのかと。(笑)

 

追記

続きを書きました。

 

 

 


Voigtländer F→S/C Adapter Ring NIKKOR-O 2.1cm F4 プチ嬉しかったこと

2023年11月24日 | レンズ

そんなクラシックカメラ博でしたが(笑)、その後嬉しい事がありました。

Voigtländer F→S/C Adapter Ringです。ようやく入手出来ました。入手の経緯はのちほど。

NIKKOR 2.1cmm F4を装着した状態。

S3(復刻)に装着したところ。ファインダーは純正ではなくてリコーのGV-1。これを書いている段階でまだ現行品です。このファインダーは正面から見て足が右側にあって、ファインダー自身は左にオフセットされるようになります。完全にではないですが、レンズとの光軸に近いのでパララックスで有利かなと思い使用しています。雰囲気はちょっとカメラとミスマッチで壊れていますが、オリジナルのファインダーより見やすいです。

横から見たところ。

ボディーにアダプターリングを残してレンズを外したところ。分かりますか? Voigtländer F→L Adapter Ringのところでも書きましたが、ミラーアップをして使用するFマウントのニッコール2.1cmが装着出来るようにツメがあります。今回はツメを赤マルで囲んでいないので、何の事かわからない人は前回のVoigtländer F→L Adapter Ringのエントリーを参照してください。

もう一枚。

こんなヤツです。

アダプターとレンズを合体させて、裏側から見たものです。レンズの回転止めとツメがガッチリ噛んでいます。

それらをボディーに装着してシャッターを開けて後ろ側から見たものです。

もう一枚。

 

いやぁ、ずっと探していましたよ。(笑) このアダプターの発売当時はFマウントのレンズをSマウントやLマウントのカメラに装着して使う理由(必要)が無いと思い購入しませんでした。ところが時代はデジカメにシフトしていって、なんだか俄然やる気が出てきました。(笑) でも、時すでに遅しで、手に入らなくなっていました。そこから旅が始まったのですね。(爆)

 

特にこのVoigtländer F→S/C Adapter Ringは難易度が高いです。(多分) いや、フィルムで撮影するならF2で使えよ、というのは正しいです。現にそうしてF2の使い勝手を上げて来て、こんなページもアップしました。Nikomat ELは、例えば電池が無いと動作しないなど実用的とは言い難い部分がありますが、カッコいいです。(笑) Dfではミラーアップの機能が搭載されず残念でしたが、ミラーレス機で使うにはLマウントに変換出来てしまえば後は簡単です。

 

今回このアダプターを入手出来たのは仲間のおかげです。ずっと前からいろんな人にこのアダプターを見かけたら代わりに買ってくださいとお願いしていました。そう言い続けて何年経ったのか分かりませんが、今回、仲間のひとりがこの間のクラシックカメラ博で入手したので譲ってくれるというのです。(もちろん有償) そうして私の手元にやって来ました。ありがとうございました。

 

聞けば転売ヤーがゴッソリショーケースから買った後に残っていたそうです。紛れる事なくひとつだけポツンとあれば見つけやすいですね。私にはそういう運とか才能が全く無いです。なので、私が生きているのはみなさんのおかげです。(笑)

 

で、この事はプチで良かったのでしょうか? プチ嬉しかったことは以前にいくつか書きましたが、これはブチ(広島弁でとってもの意)スゲ〜じゃないでしょうか。(笑)

 

おまけ

そんな事ならベッサR2Sに装着できると思うじゃないですか。

もう一枚。しかし豈図らんや、これが装着出来ないのです。

詳しくは書きませんが、簡単に言うとベッサの取説にニッコールの21mm F4(2.1cmのこと)は装着出来ないと書いてあるからです。(笑) Sマウントの2.1cmが装着出来ないのですからFマウントのレンズをアダプターを装着してSマウントに変換してもカメラには着きません。

 

ベッサはSマウントのカメラの中で最後発の発売となります。「だから」という訳ではないのでしょうが、シャッター幕の走るところの金属のエッジ部分の処理が秀逸です。Sマウントのカメラで2.1cmのレンズは逆光で撮ると画面上部に白い線が入る時があります。そのエッジに光が当たりそれが反射してフィルムがカブってしまうために起こります。それが元々なのか60年以上経って経年変化でそうなるのかは分かりませんが、ミレニアムモデル(復刻モデル)のS3では今の所起こりません・・・

 

今更答え探しはしませんが、「実用」ということであれば素直にF2で使うのが良いのではないかと思います。でなければ「逆光で撮影しない」です。(笑) Sマウントの2.1cmのレンズはピント合わせをすると前枠が回ってしまいますが、Fマウントのそれは回りません。なので、本当は丸いフードではなくて、スーパーアンギュロンのような四角いフードがあればなお有効だと思われます。

 

リンク集

ベッサR2S

もう20年も前になってしまいました、SLアクセサリー

Amedeoという会社がVoigtländer F→S/C Adapter Ringの復刻?のアダプターを販売した事がありました。私も購入したのですが、現在行方不明です。

 


Planar 85mm f1.4 Contarex用 その2

2023年05月10日 | レンズ

Contarex用 Planar 85mm f1.4ですが、今回は前回載せ切れなかった写真と、GFX 100Sに装着して撮影したものを紹介します。

前回とは別角度で。(笑)

レンズ後部。

フルフレームがGFX 100S(11648×8736 )の画面で、赤い線は35mmフルサイズ(9552x6368)のクロップです。

問題ありません。(笑)

もう一枚。(爆)

夜の撮影とは違い、昼間に撮影してしまうとこれといった特徴の無い、ただのとても良く写るレンズです。(笑) GFXのセンサーサイズ(44x33)でも何の問題も無く(そんな訳は無いが)、少なくともケラレることなく撮影できます。

 


Voigtländer SUPERB

2023年04月18日 | レンズ

CO-CO PHOTO SALONで開催される写真展(グループ展)Voigtlander Vol.2 Humanに、私がいつも行く飲み屋の常連のプロカメラマンが参加しています。で、その飲み屋のマスターの発案で本家がフォクトレンダーのモダーンレンズを使って撮影するのがコンセプトなら、我々はビンテージレンズ(ビンテージラインのことではない)を使って写真展をしようと言い出しました。

ま、普通に考えてそんなレンズを持っている人はそうはいない。(多分) 事実私は持っていない・・・と思ったらSUPERB(のみ)を持っていた。(笑)

フォクトレンダー シュパーブです。レンズはアナスティグマット スコパー(Anastigmat Skopar)。このレンズが使いたいからと、このカメラを持っていたわけではありません。たまたまです。(ゴメン)

ピントフードを開けたところ。Voigtlanderの頭文字「V」が七宝でしつらえてあります。それにしてもこのカメラ、上からその七宝に始まり「SUPERB」そして「Voigtlander」「COMPUR」、左横には 丸付きのFD (Friedrich Deckelの略)と満艦飾のいでたちです。しかも勝手なフォントで統一感はゼロです。(笑)

中には水準器があります。

ルーペを起こしたところ。この状態で覗いても先ほどの水準器を確認することが出来ます。

後ろから。ここにもVoigtländerとSUPERBのロゴのエンボスがあります。

ブレてしまいました。ピントリング。ピントリングとは正確ではありませんが、説明が面倒なのでそうしておいてください。(笑) 大きく間違ってはいません。

絞りの調整ダイヤル。今、F11を指しています。

シャッタースピード。25つまり1/25を表しています。

シャッタースピードの数字の刻印が逆なのが分かりますか?

プリズムで反転させて読み取るようになっています。そして、レンズの下の方にある丸い輪っか、そこを持って左右に振ってピント調整をします。ちなみにテイクレンズは直進式です。でも、ビューレンズは回転します。

裏蓋を開けたところ。フィルムは横送りです。フィルムカウンターはついていますが、メモ?ですかね。覗き窓でフィルムの裏紙の数字を確認してフィルムを送ります。

横から見た所・・・ピントリングは無限大の位置。

今度はピントリングを近接にしたところ。さっきの写真と違いがわかりますか? パララックス補正のためビューレンズがお辞儀しています。

 

よく出来たカメラで写りも良いのですが、デザイン的にはどうでしょう? 私にはロゴの主張が強すぎてウルサイです。上の方でも書きましたが、Voigtländer SUPERB COMPUR FD といくつもあってくどいです。

 

1933年(昭和8年)から販売されているカメラと言われています。いくつかモデルがあるようですが、この写真のモデルがいつ頃作られたかを正確に知ることはできませんでした。いずれにせよ90年近く前のカメラです。

何枚か撮ったのでアップします。これはブレてしまいました。いわゆるシャッターボタンが無いので、シャッターは押しにくいです。

どこからか光が漏れているようです。(笑)

光線漏れがありますが、そんな事は関係なく優秀なレンズであることは分かります。

同じようにカブります。

レトロな建物の撮影が似合うカメラです。(多分)

いつもの喫茶店ですが、一秒でも撮影可能です。シャッターは全速使えました。セルフタイマーだけ使えませんでした。

開放ですがよく写ります。

 

スコパーというか、コーティングの無い当時のレンズはトリプレットです。(キッパリ:笑) スコパーは4枚構成ですが、とても良く写ることを確認しました。

 

そんな訳なので、カテゴリーはカメラではなくレンズです。


Planar 85mm f1.4 Contarex用 

2023年04月13日 | レンズ

いつだったかタクシードライバーという映画の話になりました。撮影に使われたレンズがツァイス スーパースピードレンズですが、そのレンズは三角の絞りを持っていて、映画の中の画像のボケでそれを確認することができます。で、それがカメラにも降りて来たのが今回のプラナー85mm f1.4。(だけじゃないけど)

Planar 85mm f1.4です。

コンタレックス用のプラナー85mm f1.4で、コンタレックス(レンズ側)ーライカM(ボディー側)のマウントアダプター付きでお借りしました。

何が特徴かというと、先に書いたとおり絞りの形が三角形なことです。絞り込んでいくと羽根が現れて、絞りの形が三角形になってゆきます。

さらに絞り込んだ状態。

Tスターコーティングが施されていて、光源の写り込みはカラフルです。

後ろから見たところです。絞りの形は三角です。(当たり前)

ニコンのZ7に着けて撮影しています。真っ暗なバーでしたがとてもよく写ります。

優秀なレンズです。

強い光源があると独特なゴーストが出ます。

強く無くても反対側に反射が映り込みます。 ボケた街灯が三角形になっています。

何故に夜の写真ばかりかと言うと、絞りの形が光源に現れるからです。(笑) 作品としては成立しませんがレンズの特徴として分かりやすい写真です。ここは先だってのハイアットリージェンシーのシャンデリアです。

良い感じです。ボケは三角ですが、そのボケも特には気になりません。

良い雰囲気です。(自画自賛)

 

いちばんの疑問はなぜに三角の絞りだったのか? その理由を聞いた事がありません。そして絞りの形が三角になるからといって絞りの羽根の枚数が3枚な訳ではありません。いつものイタリアの方が今までとは違う新しいホームページnoc sensei(ノク・センセイというらしい:ちなみにセンセイとは先生のことだそう)で絞りの羽根の枚数について書いています。このコンタレックス用のプラナーは6枚のブレードを使っていますが、そのことがnoc senseiに書かれています。

 

そのホームページを見ていると、シネレンズとコンタレックス用のレンズは6枚ブレードの同じ絞りの構造となっています。で、この後今度はローライのQBMマウント(ローライフレックス)でプラナーの85mm f1.4が発売になります。このレンズもやはり三角の絞りを踏襲しています。が、何と今度はブレードが9枚とグレードアップしています。(笑) 6→9になった事への考察が同じホームページでなされていますが、なぜに三角なのかについては触れられていません。

 

絞りの形がヤシカ・コンタックスマウント(コンタックス RTS)になって8枚羽根になりましたが、f5.6までは8角形ではなくてギザギザした変な絞りの形になります。コンタックスにプログラムとシャッタースピード優先が追加されたカメラ(159MM)が発売になった時(1985年)に変更があり、そこからはどの絞り値でも8角形になりました。(多分)

 

本当なら、ヤシカ・コンタックスとローライフレックスのプラナーと3本比較テストをすれば良いのでしょうが、私の能力(脳力とも言う)の限界をはるかに超えてしまうのでしません。(笑) 以前よりこのコンタレックス用のプラナーを使ってみたいと思い購入しようと探していたのですが入手することはできませんでした。イタリアの方のホームページには400本分の製造番号が割り当てられている、つまり400本しか作られていないと書かれています。それは入手できない訳です。

 

そして、このレンズについて色々と調べている時に写真工業の元編集長の市川さんのホームページに行き当たり、このレンズの所有者であるInoさんを教えていただきました。何とInoさんは私もご存知の方でした。(驚) で、今回お借りする事ができて、撮影をしてみたという訳です。

 

ちなみにヤシカ・コンタックスのプラナーは所有していますが、ローライのQBMマウントのレンズは所有していません。ですが、ディスタゴンの35mmを所有していて、このレンズも三角形の絞りを持っています。

 

noc senseiのホームページにも書いてありましたが、カットモデルがオークションに出ていました。

 

ついで(追記)

映画タクシードライバーのテレビ画面を撮影したものです。光源がやや丸みを帯びた三角形になっているのが見て取れます。

という事はですよ、絞りを開放では撮影していないという事です。モノの本によると使われたフィルムはEastman Color Negative 100T 5254/7254 Film とあります。このシーンをタングステンで撮影したのかデーライトで撮影したのか分かりませんが、デーライトならラッテンのフィルターをかませるのでEIは80です。(多分) にも関わらず開放のF1.4ではなくてF2やF2.8あたりで撮影されている事を思うと結構明るいんだなという事です。翻って、開放は使い物にならなかったのか?はたまた深度が浅すぎて使えなかったのか?・・・色々と考えると楽しいです。

 

その2を書きました。


オールドレンズフェス改め? 「35mm判オールドレンズの最高峰4 オールドレンズの始祖 50mm f3.5 標準レンズ」発売記念写真展

2023年02月16日 | レンズ

昨日は「35mm判オールドレンズの最高峰4 オールドレンズの始祖 50mm f3.5 標準レンズ」発売記念写真展に出かけてまいりました。(笑) 場所はいつもの新宿マルイ本館、3階です。

会場の様子。今回はついにオールドレンズフェスではなくて、本の発売がメインの写真展です。(意味不明:上手い日本語が見つからない) ちなみに本の発売(3巻目)は2年前です。オールドレンズフェスは昨年9月でした。と、書きましたが、オールドレンズフェス2023 春 は4/21〜30日に 新宿マルイ本館8階で行われることが決定しました。

看板です。

これが噂の「35mm判オールドレンズの最高峰4 オールドレンズの始祖 50mm f3.5 標準レンズ」です。

写真にあるのは単体で売られることのほとんどないイタリアはヤヌア社の標準ESSEGI f3.5です。この他Foca oplar 28mmf6.3、ニッケルエルマーのノブ番号4番、5番、マイクロズマール、赤エルマーなどがありました・・・が、土日で売り切れている事でしょう。(笑)

 

私が行った時はクレジットカードの読み取り機がまだ起動していなくて難を逃れました。(爆) いや、お金はいっぱいあるんですよ、銀行に・・・いや、本当に買ってもいいと思ったのですよ・・・でも、さすがに多額の現金はねぇ、持ち歩けません。いやぁ、買えなくて残念だなぁ。(ホッ)

 

実は初日に出かけたのは本を買うためです。何の本かというと、「35mm判オールドレンズの最高峰4 オールドレンズの始祖 50mm f3.5 標準レンズ」です。発売記念写真展ですから。(笑) この本が最近色んな所で認知され出してきて、油断すると売り切れてしまいます。(多分)


PC-Distagon 35mm F2.8

2023年02月15日 | レンズ

いつも行く飲み屋で「独物Zeiss(レンズを使った写真を)貼る展」が始まりました。『()内は私の注釈』 ま、写真展の穴が空いてしまった所の穴埋め企画として、いわゆる育てる写真展となったので、私もPC-Distagon 35mm F2.8で参加しました。育てる写真展とは一斉に展示がスタートするのではなくて、来られる人から順番に貼っていく写真展のことです。徐々に枚数が増え、空きスペースが埋まっていくので育てる写真展というわけです。

レンズ正面の銘板です。

例によって?(笑)富士のGFX 100Sに装着しました。

フィルターを装着しました。このレンズにフィルターを装着するには70/86といういわゆるステップアップリング(純正品)を使用します。

PCの意味はPerspective Controlで、シフトができるレンズです。こうやって見ると不思議な感じがします。

後ろから見た所。

シフトさせたものを後ろから見たもの。移動量は10mmです。(カタログにそうあります)

で、どんな風に使うのかというと・・・カメラを水平に構えて、垂直を出して撮影すると建物の上が切れてしまいます。

同じ位置から、建物が全て入る様に撮影すると、左の建物を見ると分かりますが、垂直線が内側に倒れています。(パースペクティブが付いている)

で、カメラを水平垂直に構えてシフト(この場合はライズ)してやると垂直線を保ったまま建物全体が撮影出来るというわけです。(手持ちで撮影したのでやや左を向いてしまいました)

もうひとつは・・・水平垂直を出して撮影するとこの様に写ります。

同じ位置でライズ(上方向にシフトさせることを指す)した写真。

同じ位置でフォール(下方向にシフトさせることを指す)した写真。

で、その3枚をステッチすると、上から下までのパノラマ?写真となります。

 

というわけで、このレンズの用途は、パノラマ写真を撮るか建築写真を撮るかです。フィルム時代にはパノラマ(ステッチング)にするという用途はなかったと思いますが、では、建築写真で使われたでしょうか? 私には疑問です。(笑) 売れなかったのではないかと推察しますが、実際はどうなんでしょうか? 意外と長い事販売されていたのでそれなりに需要があったのでしょうか? 当初は17万8千円で、最後の方は39万円で販売されていました。

 

どうしてカメラボディーを富士フイルム社製のGFX 100Sにしたのかというと、PC-Distagonはイメージサークルが63mm (直径ね)あって、画角は83度あるので(カタログにそうあります)、44x33のセンサーを十分カバーするからです。焦点距離は35mm なのでフルサイズの28mm 相当です。フジノンレンズ でいうとGF30mmF3.5 R WR相当の画角です。なので、ステッチングをした写真はフルサイズの24mm 相当の絵が作れるでしょうか。

おまけ

前回は平和の象徴でしたが、今回のこのレンズはウエスト・ジャーマニー製でした。