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生きること:過去と未来とエスペラントと

アニミズム

2015-03-06 09:59:36 | エスペラント
 エスペラントの本を読んでいると今まで考えもしなかったことがらに出会たっり、理解にいたったりします。これもエスペラントの魅力の一つです。

 昨日もセケリの Mondo de travivajxoj を読みました。 Kun la kotaj homoj 約8ページです。泥のお面をつけて踊る種族の話ですが彼等がつぶやくように歌いながら踊るその言葉が載っています。それを読むとその種族がどんな歴史を持ち、それを持ち続けているかが分かりとても興味深かったです。精霊を敬うには敬うだけの理由があると感じました。
 泥の種族が身につけるものとしてタポと云うのが出てきます。セケリはそれを木の皮でできた織物と注をつけています。そこで思い出したのはトンガで見たタパのことでした。

 トンガのゲストハウスの主人、確か直子さんと云う名前だったと思いますが島を案内してくれました。タパを作っている女性の所にも連れて行ってくれました。タパは直径5センチほどの木の皮を縦長に剝いで作ります。細く長い木の皮を水をつけながら根気よく槌で叩き続けて巾30~40センチまで伸ばし布状にするのです。これを体に巻きつけて衣服として用いていたのだそうです。裂くと腰蓑にもなります。トンガには織物はなかったそうです。

 さて家に帰って地図を見ました。セケリのこの話はニューギニアが舞台です。ニューギニアとトンガは同じ文化圏にあることが分かります。となるとニューギニアのタポとトンガのタパは同じような作り方かもしれません。となると布は布でも織物ではないだろうと推測しました。

 昨年テレビで直子さんが亡くなっていることを知りました。52~3歳の若さでした。ただ一度の交流でしたが寂しいですね!
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