村上春樹氏、落選

 昨日、「村上春樹氏がノーベル文学賞の最有力候補か?」と書いた以上、その結果について書かなければ、無責任との誹りを受けることだろう。と云うか、既に本日の小文のタイトルに書いた通りである。今日は本分なしのタイトルだけでも良い程か。ところで一番がっかりしたのは本人だろうか、あるいは出版社だろうか。やっぱり本人なのだろうな。

 ノーベル文学賞が取れなかったことで思い出すのは故井上靖の逸話である。彼は毎年この時期になるとそわそわし、発表があると云う晩は仲間と共に前祝をしつつ電話のベルが鳴るのを待っていたとは有名な話であるが、ついぞベルは鳴らないまま彼岸に旅立ってしまった。

 いや、村上春樹氏が井上靖と同じようになると云っている訳ではない。郷秋<Gauche>の考えとは勿論無関係に、遅くとも数年の内には受賞することだろうと思いはするが、そうなれば郷秋<Gauche>の中でのノーベル文学賞の定義は、「上出来の娯楽小説を書く作家に与えられえる賞である」と、書き換えなければならないことになるなぁ。まっ、村上作品のファンとしては氏がますます面白い作品を書いてくれるのなら、それはそれで良しと云うことなのではあるが・・・。


 お口直しになるかどうかは判らないけれど、例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は先週金曜日に撮った昭和記念公園の秋桜。お目当ての黄色いコスモスはまったく期待外れだったが、なかなか良い公園であることを確認することが出来たのは収穫であった。

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