絶対少数

 移動電話(携帯電話とPHSの合計)の契約数のうち、2009年末のPHSが占める割合が3.7%となり過去最低を記録したらしい。

 1993年に札幌と東京で試験運用が始まり1995年から本サービスを開始したPHSは2年後の1997年末に移動電話(携帯電話・自動車電話とPHSの合計)の内19.6%のシェアを占めるに至ったがその後は下落の一途を辿り、運営会社の大半も既に撤退し、事実上唯一となったウィルコムもついには経営破綻の危機に瀕しているのはご存知の通り。

 1997年頃にはデータ通信の速度で携帯電話に対して圧倒的なアドバンテージを持っていたPHSも、いつしか携帯電話に追い越されこの分野でも劣勢に。20MB/sの高速サービスが計画されているようだが、経営の先行きが不透明な現状ではその展開も危ぶまれる。

 それにしてもだ、シェア3.7%を云う数字はないものとして考えても支障がない程の絶対少数である。そのウィルコムの再建には会社更生法適用、企業再生支援機構の活用の他に、次世代PHS事業会社を分離し、それに対してソフトバンクが支援するとの情報もあるが、現時点では最終決定には至っていない。絶対少数、PHSに果たして未来はあるのか。


 恩田の森のそこかしこで咲いている水仙。
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