ソニー、Eマウントンの規格を開示

 ソニーがPhotoKina2010のプレスカンファレンスにおいて、同社のNEX-3、NEX-5に使用しているEマウントの規格を開示するとの発表を行った。

 レンズ交換式カメラにとって、マウント規格はそのシステムにとって一番重要なものであり、一度策定された規格は数十年にわたって使用される(ニコンのFマウントは50年以上にわたって利用されているが、AFカップリングや電子接点の有無など細かな改良が加えられており、機械的に装着できたからと云ってすべての機能が使用可能だということではない)。

 新しいマウント規格策定に当たっては相当な期間と経費を費やし将来性のあるものを開発するわけだからその規格は企業秘密であり、それをオープンにすることは通常ありえないことなのだが、グループ形成と云う意味では有効な手段とも云える。ペンタックスが策定したKマウントがオープン規格とされ、リコーなどが利用したこともあったが、メジャーにはならなかった。最近ではフォーサーズがオープン規格であるが、オリンパスとパナソニック以外にカメラ本体は製造・販売する企業は登場していない。

 そんな中、久々にオープン利用可能なマウントが登場するわけだが、果たしてどの程度Eマウントを利用した製品が出てくるのか楽しみである。まずはレンズ専業メーカーがEマウントを持ったレンズ、ということはNEX-3、NEX-5用のレンズを登場させることだろうが、楽しみはEマウントを持つカメラの登場である。

 既にソニーからは登場しているが、ビデオカメラへの導入も考えらえる。つい5年前には思いも及ばないことだったが、ビデオとスティルの垣根が低くなり、今ではレンズを共用することも可能となっている。そんな中で登場するオープン規格のマウントが、どこまでそのシェアを伸ばすのか、今後の動きに注目したい。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、横須賀ではこんなものを、海側から見てきましたと云うご報告。これは護衛艦「はたかぜ」ですね。171と云う艦船番号を入力するとその艦名が出てくるページがあるんです(http://jmsdf.info/?mode=incsearch)。便利な世の中です。
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