鬼教「官」?

 ネット上に「鬼教官はもういない? 『ほめちぎる』自動車教習所が増加」と云う記事。
https://trafficnews.jp/post/80148/1

 18歳人口が減少しているのだから、当然自動車教習場(学校)に入校する人の数も少なくなる。かつては教習場の「鬼教官」が厳しい指導をし、生徒(受講生)は少しでも早く、すこしでも少ない経費で運転免許を取得するために鬼教官の厳しいし指導に歯を食いしばって耐え、免許取得とともに「はい。さようなら」だった訳だが、先に記したように入校者が減れば教習場の経営は危うくなる訳で、一人でも多くの入校者を確保するために「ほめちぎる教習が始まったのだと云う。

 事実、厳しい指導から「ほめちぎる」指導に転換した教習場では入校者が増えているのだと云う。しかしだ、厳しく「しかる」指導から「ほめる」指導への転換は良しとしてもだ、「ほめちぎる」のはどうかと思う郷秋<Gauche>であるぞ。まっ、耳目を集めるためにライターが「ほめる」ではなく「ほめちぎる」と書いたのだとは思うけれど。だとするとタイターと云う仕事も、なかなか辛い仕事のようではあるなぁ。

 それはそうとして、今日郷秋<Gauche>が、おかしいじゃないか!と云いたかったのは「教官」である。漢字で書けば一目でわかる通り、「教官」とは教える官職、つまり、職務として誰かを「指導する公務員」のことである。いま全国には1300程の自動車教習場があるそうだが、そのほとんど全部は「私立」だと思うのですね。だとすると「教『官』」はどう考えても間違い。

 裁判官、警察官、消防官、自衛官。全て公務員身分であって特定の職務に就く人を指す言葉である。だから民間の自動車教習場の指導員を「指導『官』」と呼ぶのは明らかな誤り、誤用。

 同じ誤用は「試験官」「面接官」でも起きている。公務員採用試験を受けるのであれば確かに「試験官・面接官」だけれど、民間の企業の採用試験を受けるのであれば、それは「試験担当者・面接者」であって、決して「試験官」や「面接官」ではないのです。

 どうでも良さそうな問題に思われるかも知れないけれど、こう云う誤った認識が「官=公務員」は偉い人、官僚は偉い人、議員は偉い人と云う誤解を招き、上位者に対する遠慮、忖度、過剰なまでに配慮する土壌になっているのではないかと思う郷秋<Gauche>であるぞ。


 例によって記事本文等は何の関係もない今日の一枚は、2日前に撮った枝垂れ桜。

blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは4月1日に撮影した写真を6点掲載いたしております。今週も花盛りとなった森のこちらには染井吉野以外のものも掲載いたしております。

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