ポイントリーダーのアロンソ危うし
アロンソはリタイヤで0ポイント、対するベッテルは優勝し25ポイントを上乗せ。その結果、アロンソの194ポイントに対してベッテルは4ポイント差まで詰め寄った。もともと戦闘力の劣るFerrari F2012で良くもまぁここまでと云ったアロンソの戦い振りであったが、それもここまで、と云う気配が濃厚。唯一の望みは、エースがリタイヤした後一人気を吐いたマッサ。シーズン終盤に来て、ひょっとするとマシンのポテンシャルが上向いてきた「かも」知れないと云う事。でも、マッサの快走が「まぐれ」にしか見えないのが寂しいい。
頸の皮一枚でタイトル争いに留まるバトン
開幕戦で優勝したものの、その後はイギリスGPまでまったく良いところが無いレースが続いたバトンだが、ドイツGPでの復活以降は81ポイントを上乗せし、現在ウェバーに3ポイント差の131ポイントまで復活。厳しいとは云え残り5戦のリザルト次第ではチャンピョン争いのダークホースともなりそうな勢い。トランスミッション交換による5グリット降格、あるいは最後のタイヤ交換でもたつきが無ければ表彰台は間違いなかっただろう事を考えると、残り5戦をより面白くしてくれる役者の筆頭と云えるだろう。
小林3位はめでたいが問題は今後
鈴木亜久里、佐藤琢磨以来の日本人表彰台は同慶の至りではあるが、同じマシンで3度表彰台に上がっているペレスの存在を考えると、喜んでばかりもいられない。鈴鹿での勢いに乗って韓国、インド、UAEと続けて表彰台をものにでもしなければ、鈴鹿の表彰台は「フロック」であったかと、むしろ評価を下げるのがオチ。現在16ポイントあるペレスとのポイント差をインドGP終了時点で逆転し、2013年シーズンにペレスを迎え入れるマクラーレンに、その判断が間違いであったことを教えてやる必要がある、小林可夢偉である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、「秋のきらめき」。