ちょっと残念なD7500

 Nikonから中級DSLRたるD7500が発表された(発売は6月9日発売とのこと)。D7500はD7200の後継機となる訳だが、なぜ7300と7400を飛ばして7500なのかは謎。

 D7200と比べて画素数が少々少なくなったけれどAPS-Cの上級機であるD500と同じイメージセンサーが搭載されているなどいくつかのトピックはあるものの、郷秋<Gauche>的にはなんだかクラス落ちしたように思えて、いささか残念なD7500である。

残念な点その1
 マルチバッテリーパックが使えない。たくさん撮りたいときには予備のバッテリーを用意しておけば良いだけの話なのだが、マルチバッテリーパックには縦位置用のグリップとシャッターボタン、AFポイント移動のためのマルチセレクターと云う、撮影のための実に重要な機能が搭載されている。これが使えなくなったのはやはりクラス落ちだな。

残念な点その2
 メモリカードスロットが1つだけになった。これまでの7000系はデュアルスロットだった。デュアルだとRAWとJPEGを別なカードに同時に記録可能、万が一の際のバックアップ、依頼による撮影の場合には撮り終わったところで取り急ぎSDカードを1枚依頼者にお渡しすることができる便利な機能なのだ。やっぱりクラス落ち感ひしひし。

残念な点その3
 ネックストラップ取り付け部がボディに直付け。これまでは三角環を介して取り付けるスタイルだった。ネックストラップを手首に巻いたりするときに取り付け部が自由に動かない直付けタイプだと使いにくいのですよ。中級機ならばこういった細部にも気を配ってほしいところ。この辺りは中級機から入門機へのクラス落ち感満載です。

残念な点その4
 レンズマウント部にあったAI連動レバー(露出計連動レバー)が無くなっているようです。これがないと云うことはOld Nikkorを使用する場合にAE撮影ができないことを意味しております。もちろん入門機には必要のない機能ですが、これがないと云うことは、つまりやっぱり入門機へのクラス落ちと同時に古くからのニコンユーザーに対する裏切りです。

 プレゼンテーションするときには「大切なポイントが3つあります」(もしくは5つ)と、ポイントを奇数個あげると効果的と云われておりますね。なので無理やりもう一つ(^^)

残念な点その5
 D7200ではボディの上面・背面にマグネシウム合金が使用されていたはずですが、D7500の仕様の中に「マグネシウム合金」の文字が見当たりません。D7000シリーズは決して高級機ではありませんが、入門機からステップアップされる方にとっては、「ほ~っ、マグネシウム合金なんだ」と云うプチ満足感は大切です。やっぱり入門機落ちですな。

 と云う訳で、いやらしくD7500のウィークポイントをあげつらってみました。ホント、いやらしい感じだよね(^^;

 いや、D7500は良いカメラだと思いますよ。だって、Nikonの中級機ですからね、どなたにも自信をもってお勧めできる(^^) でも、ちょっとお高いですかね。D7200が88,000円なのにD7500は142,000円(どちらもボディのみ。郷秋<Gauche>調べ)もするからその差54,000円。あえてD7200を選んで差額分でレンズをグレードアップ、もしくは広角ズームかマクロレンズを追加と云うのも良い選択かも知れません。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、蛍袋(ほたるぶくろ)。あぁ、もうこんな季節になったんだと、つくづくと思う。

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは 5月20日に撮影した写真を6点掲載いたしております。田植時となった森の様子をどうぞご覧ください。

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