FWDからRWDへ!

 小型車の多くがリアエンジンRWDであった時代があった。1950年代の事だ。VWタイプ1(平たく云えばビートルのこと)、フィアットのトポリーノ(初代500・チンクエチェント)そしてNUOVA 500(皆さんお馴染みの古いチンクエチェント)、ルノー4C、我が国においてはマツダ・クーペ、スバル360、スズキ・フロンテ、1960年代に入るが日野コンテッサ等々。おっと忘れてはいけない稀代の名スポーツカー、ポルシェ356とアルピーヌA110。名車これ全てリアエンジンと云う時代もあったのである。

 現代はどうかと云えば、生ける化石にして最良のスポーツカーの一つであるポルシェ911と、スマート・フォーツー、三菱の電気自動車i-MiVE(ガソリンエンジンのiは既に生産が終了している)がほとんど唯一の生産車(インドのタタ・ナノもあるにはある)。遅くても1970年初頭までには多くの小型車がRWDからフロントエンジン・フロントドライブ(FWD)に宗旨替えしたのである。その後はポルシェを除いてはRWDのクルマは存在せず、三菱からリアエンジンのi(アイ)が登場した時には、まるで亡霊が出たかと思う程ビックリ驚いた郷秋<Gauche>なのであった。

 そしてまたまたRWD車の登場、しかもこれまでFWDであったモデルがRWDに変って登場と云うのだから驚かない訳にはいかない。そのクルマは、ルノー・トゥインゴ。1992年登場の初代は、ウーパールーパーのような顔の小さなクルマだった。郷秋<Gauche>は決して憎からず思っていたのだが、一体全体どこに行けば買う事が出来るのか判らないのが日本におけるルノーの最大の問題で(まっ、それは当時も今も変わっていないのだが)、勿論郷秋<Gauche>がトゥインゴに乗ることはなかった。

 15年もの長きにわたり生産されたトゥインゴも、ごくウツーの格好の2代目にバトンタッチし、更に2014年には3代目が登場との事なのだが、これがなんとリアエンジンRWDなのだ。小型車にはRWDがより効率的と云われながら更に合理的なFWDへと変遷してきた歴史の中で、なんでいまRWDなのですか? 解らんなぁ・・・。って、一つだけ解っていることは、成就はしなかったけれど、iもトゥインゴも、いっときスマートと関係を持ったこと。それだけスマートの影響力が絶大であると云う事なのであるが、本家のスマートは日本ではほとんど売れていないなぁ。。。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、先週末の大雪の後の清々しい雑木林。

blog「恩田の森Now」
 お待たせいたしました。16日に撮影した写真を4点掲載いたしました。大雪のち晴れの恩田の森をどうぞご覧ください。
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