「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を推薦いたします

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を推薦いたします。何にと云えば世界遺産に、誰がって、郷秋<Gauche>が(^^;。政府推薦枠が一つになったとの事で「日本の近代化産業遺産群-九州・山口及び関連地域」との争いになっているとか。日本から推薦できる枠が一つなのだとすれば、それはもう「長崎」しかない。郷秋<Gauche>は断然「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を強く、強く推薦するものであります。

 「日本の近代化産業遺産群」も日本人にとって勿論大切な文化・歴史遺産な訳ですが、それはあくまでの日本国内においてと云うお話。でも、「長崎」は違うのです。キリスト教史の中でも特に注目される、当時のヨーロッパで大ニュースとなりローマ教皇ピウス9世に「東洋の奇跡」と云わしめた、二百数十年の厳しい弾圧とその後のプティジャン神父による「信徒再発見」と云う大きな、そして重い歴史を背負っているのである。

 現実問題としも、世界遺産を選定する過程で欧米諸国の発言力が強いことを考えれば、日本国内における産業の近代化遺産よりも、より普遍的なキリスト教歴史・文化遺産の方がポイントが高いことは間違いない。まぁね、世界遺産に登録されたがために観光客が押し寄せて、各教会とその周辺の維持管理が追い付かないようなことになると困る訳ではあるけれど、その歴史の重さを広く知ってもらう事に意義はあるはず。

 戦国時代末期から江戸時代、さらには明治時代最初期のキリシタン弾圧の歴史はWeb上に限ってもかなりの量がありますが、郷秋<Gauche>も現在残されている明治から大正期に建てられた長崎の教会を巡った記事を拙いながら書いております。よろしければご参考までにご覧いただければ幸いです。
http://www33.ocn.ne.jp/~musica/tabi.html 


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、夏がその盛りを過ぎたことを教えてくれる仙人草の花。この写真からはその名の由来は判りかねますが、花が終わり実となる頃の姿を見れば合点がいきます。またその頃にご覧いただくことにいたしましょう。

 Website「恩田の森Now」に、17日に撮影した写真を掲載いたしております。猛暑の中にもほんの少しですが秋の気配が見え始めた森の様子をどうぞご覧ください。

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