SAF1は昨年型、フェラーリは2009年マシンの開発着手

 2月29日に、ニワトリが先か卵が先かと題して、スポンサーが付くから速くなるのか、速いからスポンサーが付くのかについて書いた。つまり速いチームはますます速くなり、遅いチームはいつまでたっても遅いままであることについて考察(って程じゃないけど)したのだった。

 驚くべきことに、スクーデリア・フェラーリが2008年シーズンが始まる前に、既に2009年シーズン用マシンの開発に着手している事が報じられた。「速いチームはますます速くなる」の、まさに好例である。

 そんなフェラーリに対して、我らがSAF1はと言えば、ようやく昨日、2008年シーズンを戦うドライバーを発表したところ。ようやくドライバーが正式に決定したわけだが、シーズンを戦うマシンがどのようなものになるのかについては言及されなかった模様。

 言及されなかったというよりは、発表するだけの内容がないと理解するべきかも知れない。つまり、今シーズンを(前半は、と思いたいが)戦うマシンは昨年型のSA07をベースに、2008年のレギュレーション適用対策を施したものと言うことだろ。

 噂されていたインドマネーによる買収ではなかったことから、アンソニー・デビッドソンの留任とホンダからの技術(資金)支援が継続されることが確実になったことは幸いであるが、マグマグループとの関係がどのようなものになるのか判明していない現時点では、メルボルンのスターティンググリッドにつけること以外の、過大な期待を抱かない方が良いだろう。

 デビューシーズンと同様のテストなし、ぶっつけ本番でのシーズン入りとなるが、今後、財務内容が安定的に補強され、更にロス・ブラウン率いるホンダからの技術支援が本格的になれば、SAF1の成績も徐々に上昇することも考えられる。徐々にではあっても、速さを身に付けメディアへの露出が多くなればスポンサーの登場を期待することもできよう。

 フェラーリのように、更に1年先のマシンの開発までは望むべくもないが、せめて、シーズン中のマシン開発が他チームと同程度のペースで、最終戦まで行う事が出来る体制を期待したいものである。欲を言えば、シーズン後半には2009年用マシン開発に着手し、今年末にテストが出来れば申し分ないわけだが・・・。
 
 例によって記事本体と何の関係もない今日の一枚は、まもなく「とうが立ち」そうなフキノトウ。
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