横浜が3位

 株式会社ブランド総合研究所(以下、BRIと略)が実施した「市の魅力度ランキング」で横浜市が函館市とタイの3位となった、らしい。

 「全国779市を調査対象に、市の認知度、魅力度、情報接触度、市のイメージ(親しみなど16項目)、情報経路別の接触度(旅番組など14項目)、観光経験&意欲、居住経験&意欲、産品の購入経験&意欲、観光イメージ(町並みがきれいなど16項目)など全103項目について徹底的に調査した」ものだというが、郷秋<Gauche>はこの手のアンケート調査の結果を余り信用しない。

 有効回答者数は24,536人であるが、実際の人口の縮図となるように再算出したとBRIは主張しているが、人数的には調整されているとしても果たして学歴、職業、所得のバランスは取れているのか。そもそもが、Internet上での調査であるから、Internetの非ユーザーの意見はまったく反映されていないことになる。

 しかも質問項目が103もある調査の回答者となると、Internetのヘビーユーザーだけの意見をまとめた結果でしかないとも考えられる。アンケートによる調査と言うのは日本国民すべての意見が反映されているとは限らないということを、私たちは知っている必要がある。数字が自ら嘘をつくことはないが、数字に嘘をつかせようとしている人がいるからである。そのことを踏まえたうえで、公開された概要を見ればそれはそれで面白い。

 「市の魅力度ランキング」第1位に輝いた札幌市は「訪れたい街」として評価された結果だろ。2位の神戸市も同様か。3位になった我が横浜市は「訪れたい街」と共に「住んでみたい街」が評価された結果であることは容易に想像できる。横浜市と共に3位を分けあった函館市は札幌市と同じ理由だろう。

 住みたい街第1位に輝く横浜市に住む郷秋<Gauche>としては、食べ物が美味しいこと、豊かな自然が比較的近くにあること、横浜と比較すれば住宅が廉価であること、気候が良いことなどを理由に札幌市の「市の魅力度ランキング」第1位は妥当であると納得できる。

 10位までには北海道から4市、沖縄から2市がランクイン、京都、神戸を合わせた8市は観光で「訪れたい」ポイントにより上位に来たものだろう。残る2市は横浜と、同じく神奈川県の鎌倉であるが、鎌倉の場合には遠隔地の方にとっては「訪れたい街」であり、首都圏に住む人にとっては「住んでみたい街」ということなのだろな。

 同じ神奈川県にあっても政令指定都市である川崎市は100番以内には登場せず、共に人口流失問題を抱える横須賀市が34位、小田原市が98位にランクされているのが面白い。結局この手の調査はたいした根拠もない人気ランキングでしかないと言うことなのだろう。税込み71,400円の「総合報告書」を見れば意味のある結果を発見できるのかも知れないけれど。

色づき始めた田んぼ。


 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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