福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯との接着

2013-11-08 | 虫歯治療の話

歯科治療では虫歯部分を削って詰めるにしろ被せるにしろ、材料自体の丈夫さ(というより歯に近い物性)と歯との接着が経過の良否を左右します。グラグラしている歯を固定したり、矯正治療でブラケットなどの装置を付ける場合も、歯との接着がポイントです。
小児歯科での虫歯治療には、大人に比べてコンポジットレジンという歯の色の詰め物が多用されますので、コンポジットレジンとその接着剤の選択は重要です。新製品はやはり過去の製品より優れたものが多いので、最新情報に対するアンテナを張っておかねばなりません。
当院は代々3M社の製品を多用していて、現在のレジン接着材はもっとも最新のユニバーサルアドヒーシブという製品を使用しています。
これはユニバーサルというだけあって、レジンだけでなく、金属やセラミックの接着にも使用でき知覚過敏部に塗布したり、シーラント処置前の処理材としても使用できます。
シーラントは奥歯の虫歯予防には有効であるのは分かっていますが、一般的には処理材としてリン酸を使います。エナメル質の表面を溶かして、ぎざぎざにした部分にシーラント材を流し込んで接着を得るというもので、出て間もない永久歯などに応用するのはあまり気が乗りません。
そういうわけで当院では、接着処理が不要で微量のフッ素が出続けるグラスアイオノマーをシーラントとして使用する頻度が高いわけです。
そして、このレジン用接着材を使用すると、通常のシーラントでも前処理段階の歯へのダメージが小さいので、今までの方法より改善されると言えます。





使用マニュアルのなかに、シーラント接着に使用する方法が記載されています。
ちなみに当院使用のものは、写真右にあるようなユニドースタイプといって、1回分ずつパッケージされたものです。若干割高ではありますが、材料の劣化が無く用意や使用も簡単なのでストレスが減ります。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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