虫歯予防には歯磨き、と当然思うわけですが、同様かそれ以上に重要なキモが、歯間の歯磨きであるフロスの習慣づけと、日常のフッ素製品の適切な使用ですね。
当院の患者さんでも、なかなかフロスが定着しない、フッ素入り歯みがきやジェルは使っているけれど、しっかりうがいをしすぎてフッ素の効果が期待できないなど、歯科衛生士が予防指導をするうえで悩ましい事柄です。
適切に日常のフッ素製品を使う、すなわち使用後はすぐうがいをしないか控えめにして低濃度フッ素をしばらく口の中に残しておく、ということです。
最近は写真の右端の製品のように、歯科医院専売でなく市販品でしっかりフッ素が入ったジェルも出ており、透明で泡立ちが無いタイプになります。
また、大人子ども関わらず虫歯が多い人は歯間虫歯が多いという現実があります。
欧米諸国では歯ブラシとフロスはペアという常識があって、かつ水道水に微量フッ素を入れている地域も多いので、圧倒的に歯間虫歯の発生はありません。
いずれも習慣づけまでは意識や努力が必要ですが、習慣化できれば日常の普通になります、
歯みがきですが、小学校後半くらいで自立の時期になりますが、歯磨き回数が減って朝磨かないという患者さんがチラホラ出て来ます。
単に歯磨きが減るのみではなく、フッ素の供給回数も半減するので、虫歯リスクが高くなるのは当然です。
人生で長く付き合う必要がある永久歯での虫歯とその治療は、歯の寿命を縮めるのは必至です。
歯間虫歯が発生しやすい部位、すなわちフロスが重要なところは年齢によって違ってきます。
情報があって理解し、それを実行する、簡単なようで難しいのが常ではあります。
例えば成功ストーリを聴いて、元気を貰いましたなどとコメントしていても、実行できる大人はいかに少ないことか(自分もそうですが)。
学んだ人が皆実行できれば、世の中成功者だらけでしょうね。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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