福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

過剰歯とは?

2016-09-13 | 口の中の問題

過剰歯とは文字通り余計な歯のことで、歯の発生段階からの数の異常です。
先天的に歯が欠如している人がいる一方で、過剰歯を持つ人も30人にひとり程はいます。
過剰歯も色んな部位に発生するのですが、どこでもという訳ではありません。一番頻度が高いのが上の前歯付近。






この患者さんは5歳で、最近上の乳歯前歯の裏側から尖った歯が出て来て、永久歯? ということで来院されています。
過剰歯のほとんどは永久歯由来ですので、乳歯のように脱落することはなく、部位によっては永久歯が出るのに妨げになります。
方向もこのように下向き以外に、横向き逆向きなど様々です。
向きが悪くて自然には出て来ないけど、永久歯への影響が出る場合は、ちょっとした手術が必要です。
不幸中の幸いで下向きだったので、このように自然に出て来たといえます。
上の写真では、過剰歯側の乳歯は過剰歯が出てくることで、生え変わりのような根の吸収があります。
また上の方にある永久歯(中切歯)は捻じれた状態が分かります。
現時点では緊急性はありませんが、近未来的には、過剰歯は抜歯して後の永久歯がスムーズに出てくるようにする必要があります。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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