最近、市販のフッ素入り歯磨き&ジェルで従来より高濃度の1450ppmの製品が増えて来ました。
小学生以上では使用OKで、虫歯リスクが高い場合には使用おススメです。
左は市販の高濃度フッ素歯磨き、右は歯科専売の高濃度フッ素ジェルです。
前回に続き、口腔衛生学雑誌2022年の論文から引用です。
歯磨き後のうがいは無しか、少量の水で控え目というのが、おススメの使用法です。
研究では、うがいの場合は通常量(25ml)と設定して、うがい無しの場合との2グループで、歯磨き後の時間経過で唾液中のフッ素濃度を比較しています。
1450ppmの製品では、うがいが無ければ、歯磨き10分後までは有意に高いフッ素濃度であったという結果です。
またうがいありでは、直後のみ高いフッ素濃度でした。
当院では、歯磨き後15分程はうがいも含め飲食を控えるようにお願いしていますが、この結果から判断すると、妥当な時間かと思います。
この研究は唾液中のフッ素濃度で、歯の表面にどれくらいの時間でフッ素が定着するかではありませんので、間接的なフッ素効果の評価ではあります。
歯科医院で塗布する9000ppmでのフッ素では、ほぼ瞬時にフッ化カルシウムが定着することは分かっていますが、歯磨き剤のフッ素ではメカニズムが違いますので、間接評価になるのでしょう。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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